崎谷実穂のレビュー一覧
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崎谷実穂
フリーランスライター。人材系企業の制作部で企業パンフレット等のコピーライティングを経験した後、広告制作会社に転職。新聞の記事広告の仕事を専属で担当し、100名以上の著名人に取材。独立後はビジネス系の記事、書籍の執筆・編集を中心に活動。著書に『Twitter カンバセーション・マーケティング ビジネスを成功に導く“会話”の正体』(日本経済新聞出版社)、共著に『混ぜる教育 80ヵ国の学生が学ぶ立命館アジア太平洋大学APUの秘密』(日経BP社)、構成協力に『ニコニコ哲学 川上量生の胸のうち』(日経BP社)がある。
2015年 10 月、カドカワ株式会社が「N高等学校」を翌年4 -
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学びとは何か、について改めて考えながら読んだ。「学ぶ」ということは、単に知識や情報を吸収し、求められる答えをアウトプットするということではなく、人間として成長することなのだと思う。
今の時代、このような学びの場が求められてはいるが、現状では教師と呼ばれる立場の者たち自身が、そのような教育を受けていないので(さらに言うと、今までの教育のスタイルに順応できた者たちが多いので)、なかなかその形を変えるのが難しいとは思う。
「教え手の心のエンジンが駆動していなければ、生徒の心のエンジンなど駆動させられない」(p253)。本当にそうだ。教育の現場が、教師とか生徒とかの立場に関係なく、たくさんの心がぶつか -
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こういう形態の高校というのは非常に面白い試み。羽生さんの言葉として紹介されていたとおり「やってみないと分からない」ことであり、奥平校長の言葉の通り、困難なことはこれからもあるだろうがトライアルアンドエラーで乗り切っていくというスタンスでチャレンジしていけることは意味がある。教師、生徒、親、地域の人たちなど、いろいろな人たちが意見を出し合ってみんなでより良いものを作っていけば、結果として、よりよい新しいものができていくのではないか。そうやって新しい未来を切り開いていってほしい。それにしても役所で申請を通した初期メンバーのパワーと、役所側でそれを受け入れてくれた柔軟性は素晴らしいと思う。
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Twitter本。
Twitterって日本人めちゃくちゃやってるみたいです。
日本のTwitterユーザーは平均で月に7時間31分Twitterを見ていて、女子学生は月に25時間54分見てるらしいです。w
僕も高校の時にiPhoneにしてからTwitter始めましたが周りはまだガラケーだったのでやってる人が少なかった印象でした。
今はみんなスマホなのでやってる人多いですよね。
140字という枠内で「つぶやく」Twitter。
海外の言葉でもアルファベットでも140なので、同じ文を英語と日本語で表しても日本語の方がおよそ2.5倍多く書けます。
その点も日本で流行ってる要因なのかと。
@や# を使 -
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最近話題のネットの高校「N高」について、実態をまとめた本。
N高の教育方針やカリキュラムは勿論のこと、企画が出来上がった段階から学校としてスタートするまでのストーリーも描かれていて、N高に関する知識を広めに知ることができた。
クラスでのコミュニケーションがSlackだったり、生放送で双方向型の授業を展開したり、ITのサービス作り(特にニコニコ動画)の知見が多いドワンゴだからこそ出来る仕掛けが沢山あって、いかに既存の高校と一線を画しているかを感じた。
その反面自分自身の経験からも、特に部活動などの高校生生活においての集団行動から得る対人コミュニケーションは、心身ともに成長が大きい高校生にと -
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書店で平積みになっていたので気になっていました。
KADOKAWAとドワンゴによる、新しい「通信制高校」についての本。
いままで、通信制の高校というと、普通科(全日制)の学校に通うことができない、「なにか問題を抱えた子」の受け皿としての役割のみが強調されてきたが、このN高はそれだけではない。
インターネット配信王手のドワンゴが経営に参画しているため、授業や課題はもちろん、HRや「遠足」などネット上での様々な活動が見られ、生徒や教職員も生き生きと参加しているようだ。
また、単純に単位を取得して高卒資格を得るだけではなく、プログラミング教育や小説家・イラストレイターの養成講座など様々な職業教育や -
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別府にある立命館アジア太平洋大学(APU)は、学生の半分が留学生(80カ国以上から約3,000人)、教員の半分が外国人で、ほとんどの授業が日本語と英語の2本立てで用意されている。そこでは、教室や寮や地域を通じて、日本人と外国人が混ざり、上級生と下級生が混ざり、教員と職員が混ざり、学生と地域が混ざり、そして別府と世界が混ざっていく。
混ざることで、「化学反応」が起こり、創発が起こる。そして日本人学生は異文化を正しく肌感覚で理解して英語でもコミュニケーションできるグルーバルな感覚とスキルを持った人に成長していき、外国人学生は日本のマインドと日本語でもコミュニケーションできるスキルを持った人とし -
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三菱グループの創業150周年記念事業として設立された
「一般財団法人 三菱みらい育成財団」が実施してきた事業の記録みたいな本。
一番興味深いと思った記述は「おわりに」だった。
「おわりに」は財団の理事長が書いている。
「そもそも教育に何の知見もない三菱グループが(中略)、ひとことで言えば「三菱金曜会」に集うグループの中mが抱く危機感と自省の念がその出発点にあった。
バブル崩壊後30年にわたって日本の経済が低迷を続けたのは、新たな価値を生み出すための事業変革をなしえなかった私たち企業経営者の責任である。」
なんか、すごく潔さを感じた。
教育の現場ではトライしたいことはあるけれど、予算の制 -
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ネタバレ<目次>
第1章 N高校ってなんだ?
第2章 N高のリアル
第3章 N高のはじまり
第4章 N高の考えかた
第5章 N高の未来
<内容>
2017年、今から5年前にできた新しい通信制高校、N高。本校からも転校していったものがいる。ニコ動で有名なドワンゴ、その親会社KADOKAWA。ここがダッグを組んで作った高校だ。この本は、N高の発足当初の様子を描いたドキュメント。その理念と未来性がよくわかる。日本の教育の閉塞感が一気に噴き出した今、N高の現在をもっと知りたい。いいことばかりではなく、問題点もあからさまに話してもらえると、日本の教育のミライが明るいかもしれない。