平井美智子のレビュー一覧

  • 令和川柳選書 右上がり

    Posted by ブクログ

    普段は明るい平井美智子先生の、透徹したひとりが勝る句集だと感じた。
    人生の悲しみを苦にする=人生の悲しみを句にする、ことなんだとつくづく思う。しかし、「にもかかわらず」生きる美しさ。余白からそういうものが響いてくる、静かにすっきりと。
    生きることって苦しいやん、と平井美智子先生は明るく、しかし確固として言い切る。ある種人生に本気で向き合う覚悟ができたという合図のひとことなのかもしれない。

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    2025年07月02日