ハンナ・ジェイミスンのレビュー一覧

  • ガール・セヴン

    Posted by ブクログ

    セブンという仇名でハーフの清美が主人公。両親と妹を惨殺されロンドンのアンダーグラウンドという店で働いていた。そこに客として殺し屋のマークがやって来る。彼は両親が殺された事件を調査してくれるという。さらにロシア人とオーナーの問題に巻き込まれ殺されそうになる。
    面白い。特にダークな雰囲気が良い。体は鍛えているが特別強いわけでは無いセブンだがメンタルは強くロシア人マフィアとも殺し屋とも渡り合う。
    続きが出そうな幕引きなので次を楽しみにしたい。

    0
    2016年12月16日
  • ガール・セヴン

    Posted by ブクログ

    通称セヴンの石田清美を主人公にしたノワール小説。家族を惨殺され、日本に替えることを胸に秘めながら、ロンドンに生きるセヴンが少しずつ暗黒の渦に巻き込まていく。

    セヴンの目の前に現れた殺し屋マークが探偵役を務め、セヴンの家族を惨殺した犯人を突き止め、復讐を手伝うストーリーだと思ったのだが、そんな単純な物語ではなかった。

    予想もしなかったセヴンの豹変と暴力描写。すっきりしない結末は続編へのプロローグなのか。

    ジム・トンプスンの圧倒的なノワールとも違うし、ボストン・テランの重苦しい空気が漂う詩的なノワールとも違う。強いて言えば、深町秋生の桐咲マヤシリーズが近いだろうか。

    0
    2016年08月12日
  • ガール・セヴン

    Posted by ブクログ

    日本人の父とイギリス人の母の間に生まれたハーフ・石田清美。しかし、イギリスで暮らしている10代の終わりに、家に帰ってくると両親が何者かに惨殺されていた。
    それから数年、彼女はロンドンの酒場でオーナーの愛人として、「セブン」という名前で働いていた。
    怪しげな店には、両親を殺した犯人を探そうと申し出てくる殺し屋や、ロシアンマフィアの手先などが彼女に接近してくる。
    ロンドンの底辺から抜け出して、日本に帰りたい!
    その思いを遂げるために、セブンは危ない橋を駆け抜けようとする…

    女性が書いた、女子のノワール。セブンはまだ20代になったばかりの、行動に幼さも残る女子だが、その幼さが時には先を読まない暴走

    0
    2017年12月04日