古代史シンポジウム「発見・検証日本の古代」編集委員会のレビュー一覧

  • 発見・検証 日本の古代I 纒向発見と邪馬台国の全貌 卑弥呼と三角縁神獣鏡

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    あらすじ的な新書ではなく、考古学者による纒向遺跡とその時代の周辺国との関係を、文献と考古学的物証にて執筆時の最新考証となっています。考古学シンポジウムの対談と基調講演のパートでの進行で、最先端の情報が得られます。ただしその分かなり深く、私のようなにわかファンには理解できないところも多かったのも事実ですが、外交、政治、風俗、ものの流れなどの切り口で、現在わかってきた当時の状況は臨場感があり十分楽しめるものでした。邪馬台国の所在は未だ確定されていませんが、纒向遺跡を中心とした今後の研究の成果が期待されるところです。

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    2022年11月13日
  • 発見・検証 日本の古代III 前方後円墳の出現と日本国家の起源

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    前方後円墳の出現と日本国家の起源
    古代史シンポジウム[発見・検証 日本の古代]編集委員会 白石太一郎、鈴木靖民、寺澤薫、森公章、上野誠
    角川文化振興財団 発行
    2016年11月10日初版発行
    ISBN978-4-04-876392-9 C0021

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    2019年09月09日
  • 発見・検証 日本の古代I 纒向発見と邪馬台国の全貌 卑弥呼と三角縁神獣鏡

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    纏向発見と邪馬台国の全貌というタイトルである。
    纏向遺跡発掘に象徴されるように、新たな遺跡発掘ラッシュなのである。
    冒頭の文書であるが、「最先端の知の結集」ということで、
    「フミ」に歴史を語らせる文献史学
    「モノ」に歴史を語らせる考古学
    この二つは両輪あいまって、この70年間、新しい歴史像をつくってきた。
    70年間といったのは、敗戦と江上波夫の騎馬民族征服王朝説を起点として考えてのことである。
    ことに、注目すべきは、「モノ」すなわち、遺跡と遺物の学問である考古学が、三つの側面から、急速に発展したことである。
    ①発掘された遺跡や遺物が増えることによって、比較検討の幅が広がったこと。それも、数百、

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    2017年07月07日