福本千夏のレビュー一覧

  • 障害マストゴーオン!

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    読み進めるうちに、著者の福本さんのことを千夏ちゃん!と呼びたくなるような、福本さんとお話しているような感覚になる本です。
    福本さんの働く姿や講演する姿、家族の会話など情景を思い浮かべながら読めました。

    障害や病気のあるなしに関わらず、人はそれぞれグレーのようなグラデーションのようなもの。差をわかり合いながら、それぞれが生きやすい社会の仕組みを作ることが重要。言葉にすると当たり前ながら理想論のようですが、忘れてはいけないと思います。

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    2020年10月31日
  • 障害マストゴーオン!

    Posted by ブクログ

    障がいをもつ当事者の言葉はやっぱり心に響く。この本は、著者の性格もあってか、軽やかな文章でくすくす笑いながら読めるが、ところどころに考えさせられる言葉がたくさん盛り込まれている。
    私的に刺さったポイントを以下列挙。

    暮らしを助けるために制度がある。なのに、いつの間にか制度のために暮らし合わせるようになる

    障害者を神と崇める心理は、障害者を馬鹿にする心理と通じているのではないだろうか

    親は子供に与えたがる

    子供の成長、長いスパンで考えられなくなっている

    早い段階で障害児健常児の古い分けをし、効率よく教育するのは違う。子供はいろいろな子供と交わって共に成長する。

    就労支援と言う枠を使っ

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    2025年01月31日
  • 千夏ちゃんが行く

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     読点は作家の呼吸だという。
     若い作家は読点が無く一気に読ませ、年を取ると読点が増えるそうだ。

     そうして脳性まひの著者の書く文章は、未だかつて読んだことのないリズム感だった。浮遊感があるというか、意図して作るには無理がある、著者にしかできない呼吸を刻んでいるのだと思わせる。
     全身が常に痛み、声を出すのにも苦労し、そうして、夫に先立たられた千夏ちゃん。この表紙の笑顔が美しいなぁと思う。

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    2019年10月12日