イアン・レズリーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「ロバート・オッペンハイマー 愚者としての科学者」を読み、人間の好奇心が原爆を生み出してしまったんだと感じたので、好奇心とは何か?を知りたくなった。
好奇心はとても「良いもの」として捉えられていて、「子どもの好奇心を刺激しよう」などとよく言われる。
だから好奇心って良いものなんだと疑いもせず思っていたけど、西洋の歴史においては、好奇心は精神と社会をむしばむ害悪とみなされてきたということを知った。
好奇心とは秩序がなく、好奇心とは逸脱にほかならない。
だから秩序や権力と対立してきた。
なるほど、そう言われてみれば歴史上ではよく好奇心と権力が対立してる。
しかし、現在のようなイノベーシ -
Posted by ブクログ
ネタバレ人間の好奇心に関する本。
タイトルからは、人間にとって好奇心がいかに大事なことで、現代の知識を詰め込む教育を否定するタイプの本だと想像したが、全然違った。
本書の結論としては、人間にとって好奇心は非常に大事だが、教育によって与えられる多くの正しい情報が土台としてなければ、好奇心を最大限生かした学びにはつながらなず、これが好奇心によらない教育の重要な部分であるということ。だからと言って、好奇心を押しつぶすほどの徹底的な詰め込み教育は良くないので注意が必要だという内容だった。
一方的に好奇心の素晴らしさを説く本や思想は多々あるが、本書は同時に基本となる知識の重要性を共に説明しており、幼少期の