佐藤晴美のレビュー一覧
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読書録「マンガ絶滅する日本の動物」4
著者 今泉忠明、佐藤晴美
出版 講談社
p175より引用
“『ラスカル』を終わりまでよく読めば、ア
ライグマを遺棄したらどうなるかくらい想像
がつこうというものだ。そんな努力もしない
で、見かけがかわいいから、飼ってみたいか
ら……じゃ、たまらない。”
目次から抜粋引用
“チョウセンイタチは東を目指す
アナウサギはオーストラリアを砂漠にする
アライグマは日本で大害獣となる
マングースは奄美の固有種を食い尽くす”
哺乳類研究の第一人者と動物漫画を多く描
く漫画家による、外来生物の脅威を記した一
冊。過去同社刊行「マンガ・動物たちの仁義
なき戦 -
Posted by ブクログ
古本で購入。
数編の漫画と動物学者の解説からなる本。
入門としてはちょうどいいかな。漫画は少し動物を擬人化しすぎているけど。
タイトルとは裏腹に、この本の主役は「日本の動物を“絶滅させる”外来帰化動物」。
固有のニホンイタチを駆逐するチョウセンイタチ、大害獣と化すアライグマ、奄美の固有種を食らい尽くすマングースなど、日本の生態系に起きている危機について、ほんの一部ではあるけどざっくりと知ることができる。
紹介される事例のなかで驚きなのは、純粋な野生のニホンキジは絶滅している、ということ。
江戸時代以来続いたコウライキジの放鳥によって交雑が進んだためらしい。だから現在その辺で見られるキジは