小口日出彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自民党が2009年に当時の民主党に大敗して野党に転落したときから同党の情報参謀役を努め、情報分析・戦略で政権奪還をサポートした小口日出彦氏の『情報参謀』を読みました。
YouTubeに投稿された動画がテレビのニュースで流される。今では当たり前のようですが、そのターニングポイントとなったのは「中国漁船尖閣衝突映像流出事件」。そこを契機に自民党が積極的にネット上での情報発信を仕掛けて露出度を上げていった様子が描かれていて興味深かったです。
強いていえば、ダークサイドのことも知れたら良かったんですが、まあ仮に知ってたとしてもさすがに書けないかな。 -
Posted by ブクログ
やれビッグデータだ、IoTだとバズワードが飛び交う世の中ですが、データは使いこなしてこそ意味がある。2009年に下野した自民党が与党に復帰するまでの4年間を「情報参謀」としてサポートした記録であるこの本を読んで、まず感じたことです。
情報を使いこなして、政権政党への復帰を果たすまでの流れはキャッチーで、かつ普段触れることのない政党の内輪の光景を覗いているようで新鮮で、そういう意味でも面白かったです。
4年間を選挙などの節目で4つのフェーズに分けているのですが、フェーズ毎に実際の情報分析の手法が徐々に進化していくのが面白いです。佳境の第3フェーズや第4フェーズでは、イベントを企画したり、議員の言い振りにも影響を与えたり。
とは言え、ここまで本で書いてしまうのは、イマイチ失点が多い野党に「これくらいやってみたら?」と敢えて手の内をチラ見せしているのかな、と思ってしまうくらい。
個人的には、ニュースやデータは切り取り方やモノサシ、見せ方が大事なんだろうなぁと思っているので、一例として非常に勉強になりました。例えば、政治ニュースだけに特化して分析するのではなく、報道全体の中での位置づけを知る/予測することは、文句なしに重要なこと。
ちなみに、手動でテレビ映像のメタデータを入力する、というのを読んで「その仕事大変そうだなぁ。。」とちょっとゲンナリしました。AIがもうちょっと賢くなればいけるんだろうか。
ITが変えていく政治の世界。ひょっとすると、汗をかいて、たくさんの人と会って、という昔ながらの選挙戦のスタイルも、今後ネットワークが変えていくのかもしれない、なんて思いました。