廣瀬俊朗のレビュー一覧
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2023年のラグビーフランスワールドカップに向けて書かれた本。中古で見つけたので購入。
「入門」という文字が題名に入っているが、内容は高度。一応専門用語の解説も巻末に入っているが、基本的な用語は理解していないと読むのに難儀するしイメージもわかない。
現地観戦しているとなかなか細かいところまで目がいかないのだが、この本に書かれていることを理解すると、ラグビーを見ていてかなり楽しめると思う。ただ、ここに至るまではかなり遠いな……
難しいことが分からないと頼りたくなる精神論にも触れてくれており、チームの大義・チームが作り上げてきた文化の重要性も分かる。特にラグビーの代表チームは選手の国籍が様々になる -
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何のために勝つのか。
それは大義を実現するためである。
ラグビー日本代表は3つの大義を掲げていた。
①日本のラグビーファンを幸せにできる喜び
②新しい歴史を築いていく楽しさ
③憧れの存在になること
では、勝つためにはどうすれば良いのか。
それには組織としての大義を決める事が1番重要。
特別なノウハウも近道も無い。信じた方向に向かって地道に積み重ねるだけ。
⚫︎チームを好きになってもらう
・きつかったけど楽しかった。あそこでしか得られないものが有る。と思って貰えれば日本代表の価値が上がる
⚫︎距離を縮める
・毎日全員に一声かけると距離が近づく
⚫︎場を設ける
・試合前に全員でスパイク磨きを -
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(2016/3/2)
昨日2016年3月1日、正式に引退発表をしたラグビー日本代表元主将廣瀬俊朗の著書。
昨年11月に発行されたものをようやく読んだ。
自身のラグビー体験の話はそこそこに、その体験から培った組織論、リーダーシップ論を語っている。
文章は若干たどたどしく読みにくいところがあったが、廣瀬の思いがビンビンに伝わってきた。
私自身廣瀬は慶應大学時代から追いかけてきたので、彼が自身のラグビー人生をなぞるところは
追体験が出来た。慶應主将時代、残念ながら結果が出せなかったのを秩父宮で観戦した記憶がある。
東芝主将時代、あの不祥事で日本選手権不出場が見えていた中でのトップリーグ決勝戦で見せ -
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観戦入門とあるが、
要するにラグビーワールドカップ2023フランス大会観戦ガイド、
である。
エディジャパンでキャプテンを張っていた廣瀬が、
その体験から来る知識をあますところなく提供してくれている。
1,2章は確かに質的感染入門。
しかし3章からは大会前に見ておかないと意味がなくなる内容。
まだ日本がプール戦でどうなるかわかる前に読んでおいてよかった、
と思える予想がいっぱい。
オーストラリアもかろうじてまだプール戦突破の可能性を残しているし。
そうか、フランス大会観戦ガイド、としたら、大会終了後は売れないけど、
逆に、大会が盛り上がり、ラグビー熱が復活?すれば、
それはそれでこの新書が売 -
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ネタバレ先日聴いた講演会の「キャプテンシー」と内容は被るけど、改めて考えさせられる本でした。まず、大切なのは大義。「大義があればチームは動く」「勝つためにプレーをするのではなく、勝つことでファンにラグビーのすばらしさを伝えること」という意味での大義。考えてみたら、この本のタイトルでした。試合に勝つこと、ワールドカップでベスト8に入ることは「目標」かもしれないけど、そうした目標をもつ真の「目的」は何なのか?ということですね。確かに、金メダルを取ることを目標に頑張るアスリートは多いと思うけど、金メダルを何のために取るのか?を考えることはあるのかなとか思ってしまう。もちろん、個人として大義、目的は大事なのだ
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ラグビーに興味を持つきっかけとなった本。
丸の内で観た廣瀬俊朗さん、真壁さん、荒木さんのトークショーがおもしろくて廣瀬さんのことを知りたいと思い読んだ。
彼の物事の捉え方など考え方、何事も楽しく取り組む姿勢が伺えてすっかり廣瀬さんのファンになってしまった。あのイギリスでのワールドカップの裏ではこんな葛藤があったんだな。2019年、楽しみだ。
以下、この考え方好きだーと思った文を引用。
心の距離が近ければその人が背負っているものを一緒に背負うことができる。最初は小さなことかもしれないが、積み重ねていけばその絆は深まる。だから僕はみんなに声をかけ続けた。家族が顔を合わせてたわいない話しをするよう -
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自分は元ラガーマンではあるが、もう10年近くプレーしていない。そんな自分でも、今年は、ラグビー経験者としてこれ以上ない誇りを感じた一年だった。
久しぶりにラグビーマガジンを買ったり、ラグビー特集が企画された雑誌があると知ればそれらを買いあさってみたり。まさににわかラグビーファンである。
そんな中、今の時代なら、ラグビーもビジネス界で注目されるだろうとは感じていた。組織論だったり、リーダーシップだったり、主体性だったり、ラグビーは社会人としての基盤が多いに詰め込まれたスポーツだと考えているからだ。
そこで、この著書である。この本は、見ての通り、ラグビー選手である廣瀬さんの経験に基づくリーダーシッ -
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2019年に日本で開催されたラグビーワールドカップに向けて書かれた観戦ガイドのようなもの。
とはいえ、ラグビー観戦において分かりにくいところや分かると面白いところについての普遍的な解説もあるのでいつ読んでも面白いと思う。
基本的なラグビーのルールを知っている人向け。
個人的には、タックルからブレイクダウンが発生するまでに刻々とどのようなことが起こっているのかが分かったのが大きかった。
倒れた(膝をついた)瞬間に選手は無となりグラウンドと一体化する。
だから倒れた選手はボールを操ってはいけないし、倒れた選手に寄りかかっている選手は立っているとは言えない。
ラグビーの良さを熱く語っている部分も -
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慶應義塾大学、東芝ブレイブルーパス、日本代表でキャプテンを務めた
著者のキャプテン論、リーダー論。
引っ張るタイプではなく、支援するタイプ。
120人の大所帯を率いた慶應蹴球部時代、
三連覇の後を引き継ぎ、不祥事に苦しみながら
トップリーグ優勝を果たした東芝時代、
エディ・ジョーンズの元1年間キャプテンを務めたものの、
レギュラーから外れ、キャプテンをリーチマイケルに譲り、
南アフリカに対しブライトンの奇跡を起こした
ラグビーワールドカップ2015イングランド大会の31人のメンバーだったものの、
出場の機会のなかった日本代表時代。
そんな中で廣瀬が何を考え、どう行動してきたか。
人とのかかわ -
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元ラグビー日本代表主将の廣瀬俊朗がラグビーワールドカップ(RWC)を愉しみたい人向けに著した作品『ラグビー知的観戦のすすめ』を読みました。
ラグビー関係の作品は久し振りですね… 多分、前回のラグビーワールドカップ(RWC)の頃に読んで以来だから4年振りかな。
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2019年ラグビーワールドカップを100倍楽しむ!
「ルールが複雑」というイメージのあるラグビー。
試合観戦の際、勝負のポイントを見極めるにはどうすればよいのか。
ポジションの特徴や、競技に通底する道徳や歴史とは?
日本初開催となるW杯をとことん楽しむために元日本代表主将が説く観戦術の決定版!
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第10回ラ -
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「自分が日本を離れる時には、今着ているこのジャージーの価値を上げて去りたい」
「ワールドカップ で勝ちたい」「優勝したい」のいったことを目標にしてうるのに対して、オールブラックスは、それよりもひとつ上の価値を見て活動している。「世界にラグビーを広める伝道師のようなミッション。
良い人間でなければオールブラックスにはなれないという哲学。
一般に、日本人は違憲の衝突を嫌う傾向がある。
僕らのマインドには「ムラを大事にする」と言った気持ちが根付いてるし、「忖度」や「空気、行間を読む」と言ったことを大切にする。これは文化として、「和」を重んじているところに通じているが、海外の人はそうではない。