磯部潮のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人の心の中というのは、最も複雑で、定義を付け難い類いだと思う。
自分でも自分の事があまりよくわからないのに、他人の人格を導いたり、ましてやそれを治療するのは極めて困難に近いのも頷ける。
この本は、人格障害というものの説明と、その具体的な(クライアントの)例が取り上げられている。
そして人格障害がもたらす良し悪しも、例をつかって具体的に描かれていた。
中でも、天才とうたわれる人達(尾崎豊や太宰治等)や、凶悪事件の犯人(麻原彰晃や酒鬼薔薇少年等)を人格障害の側面として見解するあたりは興味深い所だった。
この手の本(精神見解の本)は最初だけパラパラっと読んで、凹んで閉じてはいけないものだと思う。