木村盛武のレビュー一覧

  • 慟哭の谷(第7刷)【HOPPAライブラリー】

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    ネタバレ

    怖い。只管怖い。羆ほんと怖い。
    でも動物園でのんびりしているクマしか知らない私達は、プーさん可愛いとか言ってる私達は、それもちゃんと知らないといけない。
    そしてこの事件も、自然と生きる為に忘れてはいけない事件です。
    風化しない事を願うのみです。

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    2012年04月30日
  • 慟哭の谷(第7刷)【HOPPAライブラリー】

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    ネタバレ

    一度人の味を覚えた熊との共存はほぼ不可能ということがよく分かる話だった
    子供と婦人を中心に食い殺し、執拗に家を襲いめちゃくちゃにしていった熊の執念深さが怖い

    どの家で誰が食われ、誰が生き延びたのか、生き延びた人のその後の話や写真があってより生々しさを感じた

    昨今熊はますます人里に降りてくるようになり、人間もまた熊の縄張りに立ち入ったり、生息地を破壊したりして熊と人間が好ましいとはいえない距離にいる以上また、こういった事件が起こる危険性はとてもありそうだ

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    2025年06月24日
  • 慟哭の谷(第7刷)【HOPPAライブラリー】

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    吉村昭さんの「羆嵐」を読んだ時には凄~く恐い((( ;゚Д゚)))と思ったけれど、ドキュメントになると、そんなに恐くは感じなかった(・_・?)事件より寧ろ事件前の不思議な事象(虫の知らせ?)が恐ろしかった(´・(ェ)・`)

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    2020年11月19日
  • 慟哭の谷(第7刷)【HOPPAライブラリー】

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    家の壁からぬっとヒグマが顔を出す。「今晩は。お腹が空いたので
    あなたを食べてもいいですか?」「いいえ、私は餌ではありません」
    「でも、お腹が空いていて我慢が出来ないんです。カプッ」

    こんな悠長な展開ではない。でも、突然、家に乱入して来たヒグマ
    に噛みつかれるどころか食われるって。ギャー。

    事件が起こったのは大正4年(1915年)12月。場所は北海道の開拓
    地である苫前村六線沢。死者8人を出した日本史上最悪の獣害事件。

    この事件を題材にしたのが吉村昭『羆嵐』なのだが、元々の資料は
    本書の著者が記した『獣害史上最大の惨劇苫前羆事件』である。

    林務官として営林所に勤務する傍ら、事件当時の生存

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    2017年08月20日
  • 慟哭の谷(第7刷)【HOPPAライブラリー】

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    日本最大の獣害事件と言われる、1915年に北海道苫前村六線沢の開拓小村で起こった「三毛別羆事件」。わずか数日間の間に死者8名を出し、人々を恐怖のどん底に叩き落とした恐ろしい事件である。

    が、実は、その詳細が公の場で発表された形跡は極めて少ない。当時、いくつかの新聞がニュースとしてこの事件に言及したが、曖昧な部分が多くあまりハッキリしていない。その後、この事件をもとにした吉村昭の『羆嵐』がメジャーになってしまったため、人々の印象は次第にその小説の内容に移ってしまい、オリジナルとしての事件の詳細はより一層茫漠としたものになってしまった。

    この本は、昭和36年に林務官として事件地に赴任した著者が

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    2015年08月25日
  • 慟哭の谷(第7刷)【HOPPAライブラリー】

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    1915年12月北海道苫前村。俗に『三毛別事件』と呼ばれるヒグマによる食害事件のを記録したドキュメンタリーです。開拓地を襲い、死者8名を出した巨羆の恐ろしさが存分に描かれていて、残酷な場面が多いです。

    実を言うと、北海道では札幌の都市圏でも郊外に行くと時々熊が出没したと言うニュースがローカルのニュース番組で時々流れることがあります。僕も先日、別な用事があって博物館に行った際、そこに展示されているヒグマの剥製を見る機会があったので、いい機会だからとじっくり見てみることにしました。

    そこにあるのはまさに動物の世界の『王』にふさわしい存在で、その巨大な体躯に始まって、大きな爪や最大の武器であ

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    2013年04月28日
  • 慟哭の谷(第7刷)【HOPPAライブラリー】

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    三毛別羆事件のノンフィクション。
    自身も学生時の実習で起きた熊害事件で友人を失う体験をもつ著者。
    三毛別羆事件の調査には生存者や遺族、関係者へのインタビューと僅かばかりの新聞資料を求め4年以上を費やしたという。

    非力な農作民たちが身の丈2.7メートルに及ぶ巨大な羆に突如襲撃され一方的に繰り返し蹂躙される凄惨な描写はただただ恐ろしく、身の毛がよだつ。
    随所に挿入された現地の地図や生存者の写真、家屋の見取り図は事件の現実味と読者の想像を一層膨らませる。

    本作の元となる「獣害史最大の惨劇苫前羆事件」が木村氏により発表されたのは事件発生から50年を経た昭和39年。
    三毛別羆事件はようやく注目を浴び

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    2013年02月28日
  • 慟哭の谷(第7刷)【HOPPAライブラリー】

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    ネタバレ

    吉村昭さんの「羆嵐」から熊つながりです。元北海道庁林務官が書かれた本、ということでプロの物書きの先生方の書いた本とはちょっと違う感じですが、私はこっちのほうが面白かった。抑えきれない自慢話がちょっとだけ入るのも微笑ましい。

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    2011年12月02日
  • 慟哭の谷(第7刷)【HOPPAライブラリー】

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    およそ100年前の日本で本当にあったヒグマ食害事件のノンフィクション。エゾヒグマ百科の著者が執念で調べた三毛別羆事件。
    事件生存者や当時を知る人の生々しい声。
    吉村 昭が「羆嵐」の参考資料にしている。

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    2010年05月31日
  • 慟哭の谷(第7刷)【HOPPAライブラリー】

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    小説より怖い事実を検証     

    小説"羆嵐"でも有名な三毛別事件の検証本。事実であることを色々な資料、聞き取りを並べ、再確認する構成になっている。小説は怖がらせるが、こちらは怖くなる。

    人間の方が野生より怖いが、野生が怖いのは結構大事なことだと思う。

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    2010年04月20日
  • ヒグマそこが知りたい【HOPPAライブラリー】

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    長く林野庁に勤めた著者による、ヒグマとどうつきあうかの本。

    山の領主はヒグマである(人間ではない)という大原則から出発し、クマに出会わないために、出会ってしまった時にどうしたらいいかを説いて行く。

    死んだふり有効論者であり、何もしないよりナタ持って戦え論者でもある。

    ヒグマによる獣害事件、例えば三毛別やカムエク、簾舞などの惨劇の子細も書かれている。

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    2019年07月01日
  • 慟哭の谷(第7刷)【HOPPAライブラリー】

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    1915年、小さな開拓村をヒグマが襲った。その被害はどんどん拡大し、死体はあさられ、村人はクマの食料として殺害される。

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    2018年12月10日
  • 慟哭の谷(第7刷)【HOPPAライブラリー】

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    1915年、北海道苫前にて熊が農家を次々と襲い、7名が死亡した事件ルポ。著者は北海道の林務官に勤めながら、事件現場や被害者、遺族を取材し、本書にまとめた。

    正直、著者はアマチュアの物書きなので、文章力、構成力、取材力はイマイチ。事件の悲惨さ、熊の恐ろしさがあまり伝わらない。熊に襲われた一家はどのような生活だったのか、討伐隊員にどのような者が含まれていたのか、プロのライターならもっと突っ込んでいくであろう、事件背景への取材が物足りない。吉村昭の小説「熊嵐」を読み、事件の真実をもっと知りたくなった読者向けだ。

    電気も電話も車もない時代、熊討伐隊がいかに切羽詰っていたことを示すエピソードに、殺さ

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    2015年09月24日
  • 慟哭の谷(第7刷)【HOPPAライブラリー】

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    資料用① 熱意ゆえ、事件のことを資料付きでことこまかに語ってくれたのは嬉しかった。ただ、期待よりはうすっぺらい気がしちゃったかな。

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    2014年07月05日
  • 慟哭の谷(第7刷)【HOPPAライブラリー】

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     獣害被害最大の惨事を記録したもの。ヒグマによって、7人もの命が失われた。
     自然と離れがちな私たちにとっては、クマは愛らしい生き物である。しかし、その習性を知らずにいることで、とんでもない事件に発展する。この事件を人ごとのように捉えず、野生に対する認識を改め、自然の中へ踏み込む際には、確実な知識をもっておきたいところである。
     さきに吉村昭の「羆嵐」を読んでいたので、記録的な文体は物足りなく感じたが、事件後の動きなどを知ることができる貴重な書である。

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    2011年07月04日