堀井正孝のレビュー一覧
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金利を見れば投資はうまくいく
金利について少しまとめて勉強してみたいと思ったので手に取った。
2022年6月初版発行。2024年2月時点で10刷発行は結構なハイペースなのでは。債券運用歴30年超の著者が、初心者向けに平易な言葉で金利の基礎から解説してくれている。それでも部分的に理解できないところはあるのだけれど。読み返してみたい本。
・世界経済の先行指標となる米国経済を焦点に、景気の変節点を金利の変動から見定めようとする視点。長短金利差、社債スプレッドの変化などが主なものだが、理解しやすい。
・第5章「お金は世界を回っている」
ここで基軸通貨である米ドルが、世界市場をどのように循環してい -
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ISM製造業景況指数=指数50を基準として、50を上回ると景気拡大、50を下回ると景気後退を意味する。
バブルの時は70くらいでリーマンショックの時は35くらい。
信用サイクル=10年サイクル
景気と企業の信用力の関係を表す
調達金利の上昇や低下により
金融政策サイクル=5年サイクル
金融引き締めや金融緩和により
在庫サイクル=2.5年サイクル
在庫の増減により
長期金利は短期金利の先をいく、景気のバロメーター
利回り曲線(イールドカーブ)=債権の満期までの利回りと期間の関係を示した曲線
縦軸に利回り、横軸に期間を用いた折れ線グラフ。
曲線の傾きが大きくなること(長短金利差拡大)を「 -
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金利は投資において最も重要な指標であり、その基礎を学ぶのに最適な一冊。以下、要約。
❶金利は景気の『今』を表す
❷3つの金利で景気は予測できる
①政策金利、長期金利、社債利回り(クレジットスプレッド)
❸景気サイクルと金利の関係
①ISM製造業景況感指数が大事。需給の波が激しく景気の波を作るからである。2年半の在庫サイクル、5年の金融政策サイクル、10年の信用サイクルを意識したい。
②景気サイクルは米国から始まる。日本、欧州、新興国は米国の後になる。列車の車両を想像したい。
③長期金利は短期金利の先をいく景気のバロメーターである。短期金利は政策金利連動であり、政策の効果を検証する -
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ネタバレ金利は「炭鉱のカナリア」と同じ役割をする。
最初に金利が動く。
インフレ防止=利上げ
政策金利=短期金利
10年国債利回り=長期金利
社債金利=リスク選好度合い
大サイクルは信用サイクル10年、中サイクルは金融政策サイクル5年、小サイクルは在庫サイクル2年半
長期金利は、短期金利の先を行く景気のバロメーター。
短期金利はすぐには変更されない。慎重な動き。
長短金利差は先行指標。長期金利が高いのが普通。
拡大局面では開く、縮小局面では縮まる。
銀行の収益は、金利収入と引当金とその他収入。
米銀は4半期ごとに決算を発表している。
金利収入の増加はリスクオン局面、非金利収入の増加はレバレッジ -
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ネタバレ長期金利は景気のカナリア。
特に長短金利差に着目することで景気を読むことができる。
景気には周期がある。
・信用サイクル 10年
→企業の資本の持ち方によって変わる
・金融政策サイクル 5年
→短期金利に与える影響を考慮
・在庫サイクル 2.5年
お金は世界を回っている。マネタリーベース。
米国→新興国のようにうごく。
それに合わせて、景気も半歩遅れで訪れる。
ユーロは一つの基軸通貨。
対ロシアへの経済政策に頭を悩ませている。
首を絞めれば自らの首も締まる。
日本なぜ利上げしないの?
→日銀も一つの企業であり、利鞘が減少する恐れあり。
長期金利−短期金利=利益
国債からの利息収益が