池田新介のレビュー一覧
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夏休みの宿題を後回しにする人は、喫煙・ギャンブル・飲酒の習慣があり、借金があって太っている確率が高い!ということを学術的に分析するという身もふたもないが、それ故に、僕のように今後悔い改めていきたいと思っている人には良書となることを確信する。
最後に、きちんと処方箋も記載されているのご安心を。
本書のいうように、人間は、目の前の快楽になびいて合理的で賢明な選択をとることが困難である。計画者である理想の自分(天使)は、実行者である怠惰な自分(悪魔)によって、いともたやすく敗北を喫する。
それにはちゃんと理由がある。主に、経済学の概念である「現在バイアス」と「双曲割引」を用いて分析していく。好き -
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先日読んだ「予想どおりに不合理」に続いて、
行動経済学をもう少し深めたく読みました。
こちらは日本の著者なので、読みやすさを期待してました。
が、しかしこちらの方が読みにくいという恐ろしいことに。
しかも別に日本のカルチャーはあんまり関係なかったし。
とは言え、内容としては面白かったです。
肥満、ギャンブル、借金などをサンプル分析から
そういった性向を持った人である確率が高いとして、
そういう人がなぜそういう行動をとるのか、
という点を明らかにしてくれます。
惜しむらくはわかりづらい。
ただ、最終的にリバタリアンパターナリズムという
考え方が提示されるあたりはワクワクして読めました。
任 -
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目の前の利益は大きく見える。=ビルの手前に木がある場合、遠ければビルのほうが大きく見えるが近づくと、木のほうが大きく見える。=利益の実現まで時間がある場合は、健康という長期的利益のほうがケーキという短期的利益より大きく感じるが、目前だと、ケーキを選択してしまう。
長期的利益の後回しと短期的利益の前倒し=夏休みの宿題
「賢明」な人は、将来の緩い自分を見越して(目前になると短期的利益を優先する自分を見越して)、現時点で長期的利益を放棄するコストを大きく評価するので、断行できる。=テレビをやめられないことがわかっているので最初からスイッチを入れない。
現在の減税によって、手元の流動性が増すとよ -
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【先延ばししない為に必要なことは?】
ダイエットをするために、1年間毎朝ランニングをしようと思った人の中で、本当に達成できた人はどれ程いるだろうか?きっと多くの人が、目の前の利益に誘惑され、1年後に待ち構えている、将来の痩せている自分を捨てているのではないだろうか。そんな、計画をしても先延ばし、若しくは中断して後悔したことのある人向けに書かれた本である。
本書では、行動経済学を元に先延ばしにしてしまうメカニズムを分析し、原因を追求している。そして最終的には、どうすれば計画通りにモノゴトを達成出来るのかを説いている。
行動経済学自体は、数式が複雑で理解が難しいが、それを理解しなくても大丈夫。 -
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ネタバレ難しい本でした。計算式が多くて理系の人にはオススメです。
その中でもオススメは。
人気の携帯電話を予約購入する場合を考えてください。
その入荷予定が2ヶ月後であった時、入荷がさらに1ヶ月遅れて
3ヶ月後になる場合には値引きを要求したいところです。
その要求する値引き額を「遅れのディスカウント」と言います。
これに対して3ヶ月後に入荷予定だったのを一ヶ月早める場合に
余分に支払っても良いと思う金額を「早めのプレミアム」
と言います。
ここで7ドル分のレコード商品券の受け取りを考えてみましょう。
レコード商品券の受け取りが1週間後から
4週間後に遅れる場合に感じる価値の減少は -
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行動経済学の専門家による「大事なことでも後回しにする傾向」について解き明かした本。裏表紙にある「夏休みの宿題を後回しにする人は、喫煙・ギャンブル・飲酒の習慣があって太っている確率が高い」という命題を、本1冊で証明している。理論的ではあるが、きわめて狭い範囲のことだけを取り扱っており、あまり興味がわかなかった。
「私たちの消費水準は実際には、たまたま景気がよく所得水準が高いときには高く、不景気で所得水準の低いときには低い(平準化(スムージング)の傾向が生かされない)」p141
「(映画「スーパーサイズミー」)実験 ①1日3回マクドナルドの商品を食べる、②1日の歩行距離をアメリカ人の平均である2 -
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ネタバレ行動経済学について記載した本であり、おもしろいが、数学的要素を省いて文章で伝えようとするためにかえってわかりにくくなっている感がある。章ごとに箇条書きのまとめを行うなど、もう少し情報の整理をして頂けるとよりわかりやすくなると思う。
・負債や喫煙、ギャンブルなどをする人には共通点があり、みんな双曲的な意思決定をしている。将来より目の前のことを優先している。
・選択を改善する三つの方法
①意志力や認知力を使わずに長期的な選択が確保できるよう、コミットメントの手法を用いる。
②計画期間を短く刻んで行動計画を立てる。たとえば小遣いなど一か月ごとではなく、1週間ごとにするなど。
③認知判断できる状況を -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本ではなぜ先延ばしして後悔するのかをテーマに行動経済学を説明する。つまり、あくまで行動経済学の本である。それを忘れて一般書やビジネス書のように読むと「?」がついてしまうので、注意が必要だろう。
メモ)
▽概要
・「単純」な人と「賢明」な人に分けた場合。
単純な人は我慢できずに林檎が熟す前に食べる。
だが賢明な人は将来の自分が我慢できないために
青い林檎の状態で食べる状態も起きてしまう
・「賢明」な人は将来の自分を正しく悲観している人
▽対策
・自分たちの中では天使と悪魔が存在する。
悪魔の「明日から」というささやきは「明日からずっと」と同意語
・誰にでもわかる明確なルールをつく