橘春香のレビュー一覧
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ネタバレ作者さん、横浜育ちの札幌在住だそうで。
私は北海道出身、札幌に住んでいたこともあるし、いまは東京に住んでいて、横浜にも行ったことがあるので、挿絵の風景がなんとも懐かしいような、親しみ深いような、そんな街並みのものもありました。
個人的には、「サバンナの逃げ水」のお話が素敵でお気に入りです。どのお話も心踊る冒険譚なのですが、サバンナの逃げ水には、銀杏堂店主・高田さんの青春時代を思わせる素敵なエピソードが。
また、「文字虫」の話はグッと切なくなるもので、大人が読んでも考えさせられるものだと思います。
お子様にはもちろん、大人が読んでも楽しめる作品です。なにより、レンちゃんが子どもらしくて、とっ -
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ネタバレ表紙が美しかったので手にとる。
中にもカラーの挿絵があって、とても綺麗。
色合いが素敵。桜の下のユニコーンなんて、みたことない。その時の高田さんのワンピースの色の綺麗なこと!P114のレンちゃんのワンピースも素敵!女の子ゴコロをくすぐる色使いだなあ。大仏山とかユーモラスなものも。
銀杏堂とゆー骨董屋さんの主人である高田さんのうそみたいな品物の由来の数々。
おもしろかった。
短くて読みやすいので子どもが読むにはぴったりかな。
シンプルな、大人が子どもに話して聞かせるザ・おはなし、って感じ。
ねえねえ、今日はどんなお話?っとわくわくして目を輝かせる子どものために
ひとつひとつ増えていったお話、とい -
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Posted by ブクログ
小学1年生のレンちゃんは登校途中に気になるお店を見つけました。「銀杏堂」というそのお店が扱うのは、骨董品。店主は高田さんというシワシワのおばあさんです。でも、高田さんはただのおばあさんではありません。冒険する骨董屋です。店に並ぶのはすべて、高田さんが世界中を旅して集めてきた幻の品ばかり。巨大なにしき鯉のうろこ、稲妻のかけら、ユニコーンの喉につかえていたエメラルド、李白が皇帝から贈られた瀬戸物の猿、、サバンナで捕まえた逃げ水、溶岩で作ったコーヒー、南極に生育するサボテンの樹液……それら一つ一つに、高田さんの冒険ものがたりと人生の思い出が詰まっています。レンちゃんは、毎日のようにお店に通い、高田さ
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Posted by ブクログ
あちこちで随分評価が高いので読んでみた。
不思議な物を物語付きで売る骨董屋というとマコックランの『不思議を売る男』が真っ先に思い浮かぶ。個人的にはマコックランの方が好きだが、ガーリーでキュートな感じは女の子にウケると思うし、作者が絵も描いているので雰囲気もピッタリ。カラーの挿し絵という点でも魅力的。
ただ色々読んできちゃうとエイキンの『しずくの首飾り』と比べてしまう。あれに匹敵する不思議で魅惑的な物語はちょっとない。そこまでの魅力は感じなかった。
でも初めて読む子どもはきっと気に入ると思う。クラフトエヴィング商会の本にも似たようなのがあって、実物のオブジェの写真がついていてステキだった。もちろ -
Posted by ブクログ
なんだか大人っぽい、ってもう別に若くもないんですけど読んでてそう感じたのは、主人公のレンちゃんの目線で作品を眺めたからでしょうか。
「にしきごいのうろこ」「いなずまのかけら」「四つ葉のクローバー入りエメラルド」「朝つゆのクモの巣ネックレス」「サバンナの逃げ水」「文字虫」…
店主の高田さんがお店の品物一つ一つについてリンちゃんに教えてくれるお話はどれも不思議で、話に出てくる若い頃の高田さんも格好よくて…
骨董屋さんー銀杏堂の古めかしくてなんだかわからないけど、きれいな品物たちを、背伸びしてわくわくしながらもどこかこわごわ見つめているような、そんな気持ちになりました。
そんな「ものたち」を描いてい