向井雅明のレビュー一覧

  • ラカン入門

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    疾風怒濤〜、人はみな〜、の順で読んできたのでわりかしすんなり読めた。トーラスのあたりはあきらめました……。

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    2022年05月29日
  • ラカン入門

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    入門とはいえ、一読では理解しきれない。「人はみな妄想する」の方が平易であり、入門向き。こちらは「人はみな〜」の鑑別診断縛りを取っ払い、より大きな枠組みでラカンの理論的変遷を説明していると言っていい気がする。読んでいるうちにだんだん欲望のグラフの読み方がわかってくる気がするが、何度か読んでラカン語彙に馴染まないと理解しきるのは難しそう。

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    2021年05月19日
  • ラカン入門

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    良書。精神分析学ラカン派入門。入門とあるが厚く、論考やソシュール等の基本的知識は前提とする。ひとにものを勧める趣味はないが、特にひとの親となるひとには勧める。人間の精神はこの世界に属するものではないが、物理学が宇宙の誕生をそのビッグバンから0.1秒以下の出来事を詳細に語りつくすように、人間の精神、そのミクロコスモスの誕生から人間に至るまでを分析的に記述する。現在、アメリカを主軸とする精神病における唯物論的理解と真っ向から対立する。そのため明確に科学ではない。一般に、人間は正常という状態にあって病気に侵される風に考えるが、ラカンでは正常な人々を神経症のひとと呼ぶ。神経症のひとにはものを創造するこ

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    2018年03月07日
  • ラカン入門

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    ラカン初期から後期までの考えの変遷が丁寧にフォローできる貴重な本。わかりやすく書かれていると思うけど、やっぱり難しい。特にマテームは理解できない。。

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    2016年09月25日
  • ラカン入門

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    ネタバレ

    本書は、ラカン理論の中核を成す概念を、実践的な理解へと導く画期的な入門書です。以下、本書の具体的な内容と特徴を詳しく解説していきます。
    第一章では、ラカンの最も基礎的な概念である「鏡像段階」について論じられています。著者は、生後6-18ヶ月の幼児が鏡に映った自己像を認識する過程を詳細に描写しながら、この現象がいかに人間の自我形成の根本に関わっているかを説明します。例えば、幼児が鏡に映った自分の姿を見て喜ぶ瞬間が、実は「誤認」に基づく自己像の獲得であることが指摘されます。この「誤認」は、後の人生における自己像の不安定さの源となることが、具体的な臨床例を通じて示されています。
    第二章では「想像界」

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    2024年11月27日