薫くみこのレビュー一覧
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ネタバレ久しぶりに一気に読んだ児童書。薫さんの世界に引き込まれた。ユーモアにニヤリとしたり、人間の複雑さに考えさせられたり、美月や沙耶の心の底をのぞき涙が溢れたり、あらゆる感情が動かさられた。そしてタイトルどおり『ぜんぶ夏のこと』
P142美月の抱いた誤解を、海のおじさんがひもとく場面、その背景には海のおじさんとおばさんのあいだにある深くて埋められないでいる亀裂があることを感じさせる。第三者の存在がいかに大切なことかと考える。
行き場のなくなった美月のことを「理由はどうあれ、世話になっている目上の人には礼をつくさなければいかん。うちに泊めるわけにはいかない。帰れんなさい」と厳しく言ったのは、『うちに泊 -
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ネタバレどんどこ山2−3担任メリー先生はおたふく風邪で1週間学校を休みます。かわりに2−3を担当するのはアヒル木先生。明るく・楽しく・いっぱい笑っていっぱい元気印のメリー先生のクラスのみんなは、笑ってばかりで漢字も読めない、計算も難しい。真面目なアヒル木先生はみんなに勉強してもらおうとテストをして、落第の子にははずかしい、ほっぺにぐるぐる巻きの刑に。けれど、2−3のみんながメリー先生の所にお見舞いに行って、「アヒル木先生に、勉強ができるおまじない、ほっぺにぐるぐる巻きを書いてもらったよ!」報告しているのを聞いて、はっとします。怒って、罰をあたえるより、ほめて元気づけてあげたほうがいいと。1週間して、メ
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ネタバレどんどこ小学校メリー先生は寝坊で遅刻。今日は転入生ハリネズ田つん子ちゃんがやってくる日です。2−3のみんなはつん子ちゃんに自己紹介しました。ギャグあり、マジックあり、で、みんな本当の名前のほかにまたの名を名乗り、2−3は大盛り上がり。いよいよ、つん子ちゃんの番です。つん子ちゃんのおじいちゃん、ブル島校長先生はドキドキ。だって、つん子ちゃんはお母さんが死んでしまって以来、しゃべるどころか、笑うこともなくなってしまっていたから。でも、2−3で笑い、恥ずかしそうに自己紹介するつん子ちゃんを見て、大人がいつも暗い顔ばかりしてきたからダメだったんだと気付く。メリー先生の特別うれしい日の格好(遅刻で急いで