千葉公慈のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
民俗学の本は読んでいておもしろい。特に日本の民俗学に関する著書は、われらのルーツである来し方の日本人が、何を考え、何を怖れて生きてきたのかがわかる。その意味では歴史と共通する部分はあるが、歴史は文字通り「歴史に名を刻んだ」者たちを扱うのに対し、民俗学は名もなき日本人がどんな暮らしをし、いかなる文化の中で生きてきたかを知ることができる。この生活に密着しているところが、歴史とは異なる、身近な楽しさとなるのだろう。
日本人の風習について書かれた本書も、「知れば恐ろしい」という冠がついているが、読んでみればそれほど恐ろしいということもない。なんとなれば著者が古文献にあたり、時代ごとの日本人が感じた恐怖 -
Posted by ブクログ
ネタバレ日本の精進料理の考えと原始仏教(お釈迦様の考え)に違いがあるのかどうかこの本を読むと解ってきます。
精進料理の本を読むと動物性食材は使わないとはいえ、牛乳やバターなどの乳製品を使ったレシピがあることもあります。
玉ねぎやにんにくなどの五葷(ごくん)を使わないのが精進料理との考えもありますが(生姜、山椒などの五辛を禁止する事もある)、実際は五葷を使うレシピも存在しますね。
仏教はインドを始めタイやスリランカのアジアや日本でもあるわけで食べ物の考えも多様化していると思われます。
精進料理の事を書かれた道元禅師の「典座教訓」は少々難しいかもしれませんが、この本は比較的わかりやすく解説されてい -
Posted by ブクログ
本当は怖いなんとやら的などこかカジュアルなものを期待しつつも店頭でパラパラと中身を見てカジュアルではなく生真面目な内容だなということは理解した上で購入しました。
読み始めると確かに生真面目で、序盤の内容は個人的にあまり興味が薄いためにあまり面白さを感じず、後半のわらべ唄や昔話についてのところでやっと面白さが出てきました。ひとつのテーマについて3ページ程度なのが読みやすさになっています。
初めて知る楽しみもあれば、もともとこのような話には興味があったので既知との比較や記憶を呼び覚ます楽しみがありました。そして既知のいわれと異なればやはり諸説あるんだなと再認識でした。