アベ・プレヴォーのレビュー一覧

  • マノン・レスコー

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    ネタバレ

    ようやく読み終わった。ページは多くないけれど、続きが気になるようなストーリーではないから。
    マノンの視点からの描写が一切ないのが、物足りなかった。浮気するとき、何を考えていたんだろうとか、自分が美しいことに対してどう思っているんだろうとか、マノンの本心が気になった。
    フィクションとはいえ、美人の人生がこんなつらいなんて。マノンが男性を翻弄しているように見えて、実は振り回されたのはマノン本人だったように感じる。

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    2015年10月12日
  • マノン・レスコー

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    ネタバレ

    こちらはフランス文学です~。
    まじめな青年が、マノンという女に出会ったために人生を転落していく様を描いたものです。

    マノンにあっては引き離されて、大金を持っては全財産失い、、、、の繰り返し。
    初めは真面目に読んでたんだけど、この繰り返しでしょ~。
    読んでてなんだかコメディー読んでる錯覚に陥ったよ~。
    もちろん文章も内容も真面目なんだけど、なんかここまでやられると笑うしかない。っていうか、この真面目な話をコメディに作り替えたら結構いけると思うわよ。

    ま、最後はちょっと可哀想なんでかなりシリアスなんだけどね~。
    でも、これをミステリーにもつくり変えられるよね~。
    実は、すべてマノンの仕業だった

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    2015年03月08日
  • マノン・レスコー

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    18世紀フランスの小説家アベ・プレヴォー(1697-1763)の恋愛小説の古典、1731の作。あの人物像の中に、女も男も自分の姿や理想を垣間見続けてきたのか。所謂"femme fatale(運命の女・男を破滅させる女)"を描いた文学の先駆とされる。プッチーニのオペラでも知られる。



    主に騎士グリュウの一人称語りで展開される本作、世人一般の冷静さを欠き、誰のものとも知らぬ良識の頸木を断ち、恋人マノンなしの世俗的な幸福など一顧だにせず、恋の悦楽その純粋――極端に於いては実生活と両立し得るはずのない純粋、節制とは正反対の感情のアナーキー(ルカーチ)――に身を任せ、ときに

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    2012年11月19日
  • マノン・レスコー

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    先日「悪い娘の悪戯」を読んだときに、ファム・ファタールものだとこれがバイブル的存在なようだったので、読んでみた。

    まあ、古い小説だから古臭くて仕方ないのだけど、女性の類型化という以上の読む意味は見いだせなかった。もうちょっとマノン・レスコーが魅力的な女性だったら惹きつけられただろうが、読んでいる限りでは魅力はよくわからなかった。

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    2012年04月12日
  • マノン・レスコー

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    ネタバレ

    『椿姫』のマルグリットがアルマンとの出会いにより幸せを見出したのに対して、マノンはグリュウを悪徳の世界に引きずり込みました。美しく罪深い女マノンにとって、グリュウとの恋愛に幸福はあったのでしょうか。

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    2025年06月29日
  • マノン・レスコー

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    二十歳までに所謂名作と言われている本を読み、その感想を十年後、二十年後の感想と比べたいと思っています。
    マノンレスコーは友人に勧められて読んでみました。
    感想としては…なんだか自分の年齢というか成長を感じました。
    もともと自分が保守的な考え方をするというのもあるんですが、主人公やマノンに全くもって共感できなかったんです。
    彼らを俯瞰して読んでいるというか、どちらかといえば主人公の親やらのような気持ち。
    「その選択は駄目でしょ…」「あーやっぱり悪い方向に行っちゃった」
    みたいな感じで、彼らの若さゆえの無鉄砲さが好ましくないと感じてしまいました。
    マノンの死の辺りではさすがに最愛の人との永遠の別れ

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    2011年08月13日
  • マノン・レスコー

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    尽きることのない愛情でグリュウを包むマノン。
    二人の間にあったものは、まさに「不謹慎と軽率」だ。

    自分に非があると知っていながら、男を運命の歯車に巻き込むのは悪女そのもの。そんな悪女に自らの人生を持って抗えなかった弱き男性の物語。

    恋とは大きな水槽に飛び込むようなものなのかしら。
    溺れると分かっていながら、自ら全力で回転しながらで飛び込んでいく姿を見た。

    グリュウもさ、自分の悲惨な運命を恋のせいにしちゃっている点でどうかと思ったけど。破れかぶれの姿を美しいと思うか、粋ではないと見るかは人それぞれかしら。もうここまで行くと滑稽というか手に負えないなと思ってしまう。

    「或る女」が女性目線な

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    2011年03月17日
  • マノン・レスコー

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    恋愛に恋と愛の二つの要素があるとしたら、この物語は恋の極限なんだろうと思います
    私にはまったく理解できない思想世界だなーと思いました
    君も本気の恋をすれば変わるよ、この物語が好きになるよ、と言われたとしたら、私はそんな恋なんてしたくないです

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    2010年10月24日
  • マノン・レスコー

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    前評判は確かだった。

    いつまでたっても悪い癖が抜けず、ひどいことばっかりするマノンなのに、
    それは「悪い癖」という言葉でまとめられてしまうことができる。
    そのゆえんはマノンの悪気のなさ!!
    お金がなくなった途端に公然と浮気をしておいて、可憐にこう言い放つ。
    「ごめんね、でもお金がないって耐えられないんだもん…」
    悪女である。

    しかもこれで嫌いになれないかわいさ(無邪気さからくるのだろうか)があるんだから、さらに始末に負えない。
    というか、だからこその悪女なのか。
    なんといっても、まっとうに主人公と想い合っている期間は本当にかわいいのだ。
    「こんなに愛されて、私はほんとに世界一の幸せ者だと思

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    2010年07月09日
  • マノン・レスコー

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    人は恋のためだけに、ここまで出来るものなのか…。あまりの愛の力の強さにあてられてしまいました。

    しかし、主人公グリュウもマノンも、よくもまあ胡散臭く滅茶苦茶な理論を次から次へと吐けるものだ。恋が悪い、恋のせいだと言ったとて、行動に移したのは全部自分なのに。

    あと勉強になったことは、妾を囲っておくこともイカサマを身につけることも、彼らが生きているこの世紀では別にいやしいことじゃないらしいです。


    「椿姫」で物語の鍵となる小説だったので手に取ってみましたが、この「マノン・レスコー」でフランス文学の破天荒さに目覚めてきました。次は何を読もうかな。

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    2010年05月12日