樋田敦子のレビュー一覧
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シングルマザーや非正規雇用といった世間に良く知られた理由だけでなく、様々なことが貧困につながることを痛感しました。
今現在がそうでなくてもいつ陥ってもおかしくないし、それは男性でも女性でも変わらないことだろうけど、まだまだ女性の方が「稼いで養う、稼いで生活する」という意味ではしんどい状況下におかれていると感じました。
また、この本を読んでいて「どこにどう頼ればいいかわからなかった」というケースが多いようにも思いました。
「児相や役所を頼った結果うやむやになった」ではなく、そもそも術がわからなかった、自分が頼っていいのかわからなかったというケース。
自治体やNPOさんがアナウンスを頑張っていらっしゃっても、当事者にまで届いていないことも多いのかと思うと(ただの読者だけれども)何ともいいがたい歯がゆさをおぼえました。 -
Posted by ブクログ
無関心層の私には、向き合う機会としてちょうどよい分量。リアルなルポを読み、もはや貧困の原因を絶やすのは無理と感じた。日本人は生きる能力か低下している、低い人たちに引っ張っられて平均値が下がっている、と。少し先をよみ準備(お金、勉強)しておく、ただそれだけのことを、「社会がどう変化するかわからない」「自分の責任じゃなく社会のせい」という発想で放棄。妊娠するのはとても個人的なことだと思ってるんだが、そうは思ってない人たちがそこそこいるのな、ということにも少なからずショックうけた。ここまできたら貧困の根を絶やすのは時間かかりすぎるし体力もたなさそう。
そんな否定的な見方をしているから、貧困層に私財をだすことに抵抗ある。なぜ怠けた他人を助けなきゃいけない?社会保障の財源どこかわかっている?毎月の給与明細の税額にイラつくんですよ、私。そう思うチンケなやつだけど、わたしみたいな人が貧困層の役に立つとしたら、手元にある物資を気軽に回収する仕組みしかないと思う。資源ゴミのようなしくみで、月に何度か、衣類や日用品を所定の場所におけば回収してくれて、必要な人に分配するフロー。人手の費用、悪意の危険物管理など課題あるが、増税やボランティアより気軽に協力できる人は増えるよね。
・・・など、つたないながら自分ができそうなことを考えてみる、そういうキッカケにはなった。 -
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東大女子としてひとくくりはもちろんできないが、各章を読んでいて、自分の生き方を肯定していて、それを言語化して相手に伝えることのできる聡明さを感じた。それは、東大女子ではなくても、一人の人間としてできたほうが良いと思う。
また本の中でも出てきたが、「ノーブレスオブリージュ」の考え方にも賛成。高い学歴を得られた人は、自分の力だけではなく、環境が恵まれていたことにも気づいて、社会に還元していくべきだと思う。東大女子に限らず。
後書に書いてあった「女性が分断されて対立している場合ではない」というのも同意!
最後に、子を育てる母としては、どのように環境を作っていくのか、という点も参考になった。頭の柔らかいうちから、世界は広いということ、好きなものを見つけたら伸ばしてあげられる投資はしたいし、そうでなければ最低限のパスポートとなる学歴は投資してあげたいと思った。 -
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ネタバレ東大を出たあの子は幸せになったのか
~「頭のいい女子」のその後を追った~
著者:樋田敦子
発行:2018年12月5日
大和書房
表紙デザインから、ユーモラスでエッセイ的な取材ものだと想像していたが、硬派なルポルタージュだった。著者は明治大卒の元新聞記者で、年齢不明だが日航機墜落(1985年)を報道したとあるから、少なくとも50代後半以上。
東大卒の女性たちを次々に取材したルポだが、初っ端が電通の高橋まつりさんの母親だったので、読む方としても緊張する。同じ業界で働き、電通とも仕事をしてきた身として、色々と憶測や噂を聞いているが、真相はよく知らなかった。この本によると・・・
もはや東大はお金持ちの子しか行けないとよく言われるが、彼女のおいたちに父親が出てこない。居なかったのかもしれない。決して裕福ではなく、特待生は授業料免除の中高一貫校に入り、6年間、特待生を通した。そして、年収制限400万円以下に授業料免除制度がある東大に入った。
彼女が電通の内定研修で考えた自分自身のキャッチフレーズは「0円東大生」。塾も学校もお金をかけずにきた彼女。しかし、入社するとハラスメントが待っていた。彼女が残したメモを読むのもつらくなるほどだ。母親は「死んじゃだめよ、会社なんて辞めてしまいなさい」と言ったそうだが、頑張り屋の彼女が選んだ道は、残念な道だった。
インタビューした多くの東大卒女性が語ったのは、「東大女子はモテない」「就職がない」だった。とくに後者は意外だったが、どうやらどちらも「引かれてしまう」ことが原因のようだ。合コンに行って東大というと即座に引かれて相手にされなくなるし、中には慶応の学生にナンパされ、大学名を聞かれて東大だと言った瞬間に去られた経験の人もいた。敬遠されるのは、就職の時もそうだし、就職してからも同じとのこと。「東大出ているからと言って・・・」とよく言われるらしい。さらに、ママ友にも東大だというといっぺんに引かれる。同棲相手から「東大だから何なんだ」と言われた人も。
東大卒女子は東大卒男子と結婚する確率が高いのはそのせい。モテたいなら、国立大学です、と答えるのがいいらしい。
よく知られた有名人としては、春野恵子(講談師)、樋口恵子(学者、「濡れ落ち葉」)、福嶋瑞穂(政治家、弁護士)などが出てくるが、彼女たちも、その他の人たちも、それぞれに東大卒だからこそした苦労があったようだ。ただし、自身では語っていないが、東大出たから得したこと、いい目をしたことだって、きっと多いはず。そのあたりの突っ込みは不足していた。まあ、それはこの本の主旨ではないといわれればそれまでだが。
*****(メモ)*******
和田秀樹によると、東大合格する子は2パターン
①先生の言うことを聞いて真面目に勉強し、たまたま学力がついた子
②色々な情報を集め、入試問題を自ら分析して勉強法を編み出した子
東大女子は、圧倒的にまじめ系の前者が多い。
同じ東大女子でも、後期日程で入った東大女子は差別される。裏口っぽいと自分でも思ってしまう。黙っていれば分からないが、同じ高校だと分かってしまう。
東大文学部卒でアート関連の仕事をしているある女性によると
①都内の進学校から来ている女子は、両親が東大、大学教授、医師、弁護士などが多い
②地方の天才。やはり大学教授の子や地方の名士も多い
③なんのバックグラウンドもなく、自分の力で勝負しているハングリー精神豊かな友人
同級生はその3グループに大別できるかもしれない。
恋愛は、東大同士で交際するケースが6割近くにも上るというデータもある。
樋口恵子は朝日新聞を受験したが、折悪く東大偏重主義が批判された時期で、成績順で言えば入社できたが、男子が全員東大だったため、他大学の女性が採用された。樋口が東大以外だったら入社できた。
入った時事通信社は、男女の差別なく定年が55歳だったが、他の企業は当時、女性の定年年齢は25歳や30歳などざらだった。 -
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福嶋みずほさんが語る、女の子って何がしんどいかというと、アクセルとブレーキを一緒に踏むようなことがたびたびあることなんです、という言葉が心に残りました。努力して東大まで行って就職しても、女子の場合はその努力が幸せにつながるわけではない。
あと。登場する東大女子の多くが、私立の中高一貫校で、親も学歴の高い知的階級。本の中にあるデータによると、東大生の親の年収分布は950万円以上1550万円未満の層が増加していて、母親の36%が専業主婦、家庭の所在地は67.8%が関東、ということに驚愕。
東大は、教育にお金を注げる金銭的に恵まれた一部の特権階級のための大学なんだと痛感しました。こういうシステムとありようを変えない限り、持てるものは更に学歴で磨きをかけて上に上がり、下の層はずっと下のまま。この本の本意ではないのでしょうが、読んで一番考えさせられたことです。 -
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テレビバラエティなどで現役女子東大生が、「東大生です、と言うと引かれる」といった「苦悩」を訴えることが時々ある。
その東大女子は、単にテレビのシナリオに乗っかっているだけかもしれんが、もうね、アホかと、馬鹿かと。
生まれつき知力が低い人、家庭環境に恵まれなかった人などからすれば、なんとくだらない悩みなのか。自分がどれだけ恵まれた体で生まれ、恵まれた環境で育てられてきたのか分からないのか。
東大女子の訴える「生きづらさ」なんてのは、ほんと、たくさん持っている者が、ちょっとだけ持っていないものを、大げさに羨んでいるだけである。たとえアスペルガーであってもだ。
自分が社会にインパクトを与えるだけの能力を持っていることを自覚して、社会をよりよい方向に動かすよう邁進することを期待する。
当初、この本はそうした「恵まれた悩みを垂れ流す、自覚の無い東大女子の戯言集」かと思っていた。しかし実際は、自らの能力を自覚して、行動して、社会を動かしている東大卒の女性たちの姿を紹介したものでした。前向きな内容で良かった。
ただ、この本の需要は、東大に入れるような学力のある娘を持つ親くらいなもの。
社会人になっても結局自分は恵まれないと思っている東大卒の女性にとっては妬みしか感じないだろう。
何より東大と縁の無い大多数のパンピーにとっては、どうでもいい話ばかり。他の本を読むのに時間を使った方がいいです。 -
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ネタバレ東大卒の電通社員が過労により自殺した事によって書かれた本。
東大卒という括りでも、もちろん東大女子は様々で、元から頭が良かった者、努力で合格を勝ち取った者、両親のサポートがあった者、そうでない者など人それぞれ。
しかし殆どに共通する事は、目的があって東大を受験したという事。日本最難関である東京大学に入学できれば何もかも手に入れられる気がするが、彼女たちにとっての東大はあくまでも通過点。その先に夢を抱いている点が印象的だった。
「勉強ができるということは、苦労に苦労を重ねて手にした自分のアイデンティティ。苦労して手にした物にほど執着する傾向がある。」
「ホワンとしていたら舐められる。自分に自信を持って、周りに流されることなくノーと言える強さが必要。これから海外に行く際も、文化や環境に順応する力は必要であるが、生き抜く為には自分の軸を持ち、それをぶらさない事が大切。その為の自分形成には勉強が役に立つ。」