荒木優太のレビュー一覧

  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活

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    大学や研究機関の外、「在野」にいながら著作に勤しむ人たちの生活を紹介。ビギナーズは謙遜でほぼプロの人が登場する。研究のきっかけや進め方は人それぞれで面白く参考になる点が多かった。巻末「在野のための推薦本」も推す理由が併記され嬉しい。この本はとても良かった。

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    2025年01月29日
  • サークル有害論 なぜ小集団は毒されるのか

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    サークルは有害だ、という話なのだが、書いているのはフックとして姫野カオルコの『彼女は頭が悪いから』を使いつつも、単なるホモソーシャルサークルなどにとどまらず、谷川雁のサークル論だったり、ベルクソンやフロムなど、色々なサークル観に深く入り寄っていくので難しい。

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    2023年12月29日
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活

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    ネタバレ

    前作『これからのエリック・ホッファーのために』2016が過去の在野研究者を取り上げたのに対し、本書は「今現在活躍している人」を扱う。

    ●総論として

    在野の研究生活に一般解はない。
    個々人の生活はそれぞれ異なる条件を与えられ、使えるリソースもてんでばらばらだ。偶然性に左右される。
    その上でなお在野での学問を志すのならば、各人、使える技法を自分用にチューンナップせねばならない。


    ■工藤郁子 趣味としての研究

    “稼いだお金で学術書を思うさま買っては積み、ときどき読む。
    有給休暇を取って学会に行き、たまに口頭発表をする。
    まれに論文を書くが、別にアカデミックポストを狙っているわけではない。

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    2022年11月01日
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活

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    在野研究とはなんぞや? と未知の世界を覗くような気持ちで手を出してみたら、専門性に圧倒される部分もありつつ面白かった。
    実践的な在野研究の進め方の解説やアドバイスがあれば、ご自身の研究生活を具体的に振り返られているものもあり、研究といっても内容は人それぞれで、ご自身が研究する立場の方も、研究者を支援するのが専門の方もいらっしゃる。
    未知の世界、とても広かった。

    時折出てくる、研究者・専門家視点のユーモアが面白い。「締切直前の深夜に降りてくる「文章の神様」はだいたい邪神」とか、機械翻訳に対する「普段はおかしいのに時々ぐさっとくることを言う面白い友達」「お前、大人になったらつまらない人間になった

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    2021年08月10日
  • 有島武郎 地人論の最果てへ

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    私の読書生活にとって、有島武郎はまったく縁がなかった。読みたいと思ったことがなかった。そんな中でこの本を読もうと思ったのは、ビッグイシューで“在野研究者”としての荒木優太さんのインタビュー記事を読んだからだ。

    それにしても荒木さんはなぜ並みいる作家のなかから「有島武郎」に肩入れするのだろうか?それが知りたかった。だって野球漫画で例えれば、巨人の星やドカベンではなく、アストロ球団に肩入れするようなものではないか?

    荒木さんには失礼ながら私が意外だったのは、荒木さんの論調が、いわゆる個人的感想ではなく、有島作品を精読し詳解していたところ。在野とは言いながら、好き放題に自分の思いを書き散らすとい

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    2021年04月18日
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活

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    様々な立場にある在野の研究者たちの研究スタイルや仕事や家事などの生活とバランスの取り方などが各章で紹介されている。また研究したくなった。

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    2020年02月18日
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活

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    学ぶことがただただ好きで、仕事をしつつも毎日学術書を読み続けることを辞められずに過ごしてきたが、そういう事が好きならばこのような生き方もあるのだなと励まされるような本だった。
    学ぶ意欲を解放して様々な成果を上げている著者陣のライフヒストリーから学ぶことは非常に多い。

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    2019年11月21日
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活

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    在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活。荒木優太先生の著書。大学や研究機関、企業でお金をもらって研究している人だけが研究者、研究員であると決めつけるのは、視野の狭い世間知らずで傲慢で思い上がった考えなのかも。在野研究者として自分の好きなことを研究することにだって価値はある。世の中の全員が研究者、研究員になったつもりで生涯学習、生涯研究、研究生活をするような時代が来たら素敵なこと。

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    2019年09月28日
  • これからのエリック・ホッファーのために 在野研究者の生と心得

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    まず、読みやすい。
    そして、意外な人物に出会えて楽しい。
    最後に、在野という生き方を知って、なにか励まされるものがあった。
    加えて、著者のあとがきが本当にいい。学問すること、学問する人への尊敬に満ち溢れている。

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    2019年04月16日
  • これからのエリック・ホッファーのために 在野研究者の生と心得

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    ウェブでは西洋人を中心に続々と書かれているが、続編出たりするのだろうか。自己啓発本のようで、実際啓発されるし伝記もそれ自体面白い。学校的なものから自由でいられる在野研究の鷹揚さ、格好良さが伝わる。著者も在野研究は独断的になりやすいと注釈をしているが、多少独断的であることよりもものをろくに書かないとか、優れた学生院生の芽を摘む教師のほうがよほど罪深いというのは小保方『あの日』を読んでつくづく思ったことだ。

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    2018年10月25日
  • これからのエリック・ホッファーのために 在野研究者の生と心得

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    中身はタイトルに比べるとぐっと軽い。ここで紹介された民間学者とエリック・ホッファーは同列に論じられるべき存在なのだろうか?

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    2017年04月14日
  • プロレタリア文学セレクション

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    昨今の在野研究ブームの立役者の一人である荒木優太による、近代日本のプロレタリア文学アンソロジー。

    内容はバラエティに富んでおり、小説だけはなくエッセイや「どうしたら上手に謄写印刷出来るか」共産党のパンフレットに掲載された記事や、パラレタリア文学として太宰や横光利一といった非プロレタリア文学者以外の作家によるプロレタリア文学っぽい作品まで収録されている。

    便所に書かれた落書きの報告である府川流一の「便所闘争」や、昨今のフェイクドキュメンタリーテイストの小林多喜二の「誰かに宛てた記録」などは実験小説や前衛小説を思わせる作品で初読なら強烈な印象を受けるだろうが、森話社の「アンソロジー・プロレタリ

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    2025年05月27日
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活

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    今の仕事は「ライス」ワークとして、「ライフ」ワークの模索に興味分野のブログでも始めてみようかと思って購読。
    複数人の著者が自身の研究やこれまでの経緯を紹介する形だが、在野研究とは言っても、何かしら大学での研究に携わっていたところから大学を離れた人たちで、言ってしまえば「ガチ勢」、自分との差は大きく感じた。
    一朝一夕に在野研究者のお仲間になれそうにはないが、活動のイメージ作りにはなった。

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    2025年02月16日
  • これからのエリック・ホッファーのために 在野研究者の生と心得

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    研究してみたいな、でもやる気が起きないな。やる気出したいな。
    そんな動機で手に取った一冊です。故人のエピソードが中心なので、名前の知らない人ばかり(南方熊楠くらいは知ってましたが…)でしたが、彼らの生き様や研究への向き合い方は、大学から離れて学問をすることに遠慮や自信のなさを抱いてしまう人々への処方箋になるでしょう。
    ここを皮切りに、自分の学問したいことに関する本へ読書を広げていきたいな、と思いました。

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    2024年02月08日
  • これからのエリック・ホッファーのために 在野研究者の生と心得

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    企業がオープンイノベーションを模索しているように、大学もオープンになって研究者をサポートして欲しい

    研究する人がもっと増えれば、世の中もっと面白くなるはず!

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    2022年02月28日
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活

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    大学や研究機関に属さない色々な分野の研究者の方々が、自身の研究の動機・内容・スタイルなどを綴った本です。
    研究とは何か広く考えるきっかけにもなるし、様々な分野の研究の特徴を知ることができるし(在野の研究者の方ゆえの事情が加味されてはいると思うけど)、職業としてでなくても研究を続けている方々だからこそなのか研究対象への熱意があふれてるし、いろんな意味で面白かった。
    在野の研究者の方の困難の1つとして文献へのアクセスが挙げられていたが、オープンアクセスにより少しそれが緩和されたとも複数の方が書かれていた。
    みなさん、苦労されてるのは、仕事との両立(物理的にも精神的にも)というかんじはしたが、適度な

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    2020年10月16日
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活

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    自分の研究者としてのキャリアパスを考えるために読みました。
    読む前に気になっていたのは、倫理審査どうするんだろうということでしたが、本書の研究者の多くが人文科学系だったからか、研究倫理について触れている方はいませんでした。
    大学以外となると、臨床現場や企業で、仕事とイコール、あるいはそれに近い形で研究を続けるという道しかないと思っていましたが、趣味やライフワークのような形で研究を続けていくスタイルが選択肢としてあってもよいのだなと思いました。ただし在野として研究活動を続けるにも向き不向きがありそうでした。
    また、学問とは、研究とは、大学とは、等深く考えてこなかった概念について揺さぶられ、改めて

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    2020年06月07日
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活

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    大学に属してなければ研究活動できない、というのは思い込みだった。この本に掲載されている方々は、個性的な研究を自由に行なっていて、逆に在野の方が伸び伸びしている様子が感じられた。ネット社会の今こそ、在野の研究者がもっと増えると思った。

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    2020年05月26日
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活

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    「研究者」というと、大学や研究機関に所属し、自分の研究分野に関連する学会や学術雑誌で研究成果を発表する人というイメージだろうか。
    もちろん、そうした研究者は多いが、本書で扱うのは、いわゆる「在野」の研究者である。つまり、「職業」としての研究ではない、どこにも「所属」しない研究である。
    編著者を含めて、さまざまな分野で、己の興味の対象を探求する総勢18名。
    さて彼らがどのように今の研究スタイルにたどり着き、どのように研究を推し進め、どのように発表の場を持っているのか、研究者自身の執筆により、または対談形式でその姿に迫る。

    大学などの「在朝」研究者に比較して、「在野」の研究者のハンディとなるのは

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    2020年04月14日
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活

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    少し癖のある「研究者」のラインナップのような気がするけれど、さすがにそれぞれ語り口がエッジが立ってフックが効いているので、読んでいて面白い。元気が出るかな。

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    2020年04月05日