荒木優太のレビュー一覧

  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活
    学問を生業としないという意味において「在野」にあることに変わりないが、ここは書物に溢れている。あとは読み書きに時間を割り当てるのみ。
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活
    筆者は独立研究者たち。博士号、修士号、はたまた学士号持ちとは限らない。

    いろんな分野の在野研究者の血の通った体験談が読めて、密度が高く、読み物としても非常に面白い。
    分野によって在野としてやりやすいものとそうでないものもあることも学べるし、収入、コミュニティの入り方、知人の作り方、発表の仕方まで、...続きを読む
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活
    前作の『これからのエリック・ホッファーのために―在野研究者の生と心得―』と同様に、本書も純粋に学問に取り組みたい在野研究者にとっての福音書なるだろう。本書は在野研究の事例集であり、終始わくわくしながらページをめくった。分野や専門領域は異なるが、そうした事例を組み合わせることにより、読者の研究に対する...続きを読む
  • これからのエリック・ホッファーのために 在野研究者の生と心得
    大学職員という職業を持つ者が、大学院に通い研究の経験をしたり、またそこを修了して研究活動を続けることに対する否定的な意見等を浴びせられることは少なくない。以前、何かにとりつかれたように病的にSNS上で、ごく狭い範囲のケースを想定して大学院や学会活動やその経験に関連する批判的な言説を垂れ流す輩もいた。...続きを読む
  • これからのエリック・ホッファーのために 在野研究者の生と心得
    大学等の研究機関に所属せず「在野」で研究し業績を残した人々の評伝。
    カタログ的に名前を確認するのに良い本だった。
    著者の語り口も小気味良い。
    やはり小室直樹か。
  • サークル有害論 なぜ小集団は毒されるのか
     『在野研究ビギナーズ』で著者の名前に馴染みがあったのと、『なぜ小集団は毒されるのか』という副題に気を引かれて手に取った。姫野カオルコ『彼女は頭が悪いから』を糸口にフェミニズムおよびインターセクショナリティについて述べられるのを、ほうほう、と読んでいくと、いつのまにか鶴見俊輔入門みたいになり、この本...続きを読む
  • サークル有害論 なぜ小集団は毒されるのか
    45 「有害な男性性」概念は…来歴をさかのぼってみれば、そもそもは一九九〇年代のアメリカで流行した男たちの運動、堕落した男性像の復権を目指す運動のなかで発明されたものだった
    ロバート・ブライ『アイアン・ジョンの魂』
    神話形成的男性運動
    男たちだけの治療ワークショップ
    ネイティブアメリカンに倣った儀式...続きを読む
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活
    ・誰かに会いに行くことが決まっているなら、事前に論文を何本か読んで<読んでわかったこと/わからなかったこと>をなるべく明確な言葉にまとめておき、機会があれば相手にそれを伝えてみよう(210)
    ・必要なのはまずは教科書的な知識であり、「最新の知識」ではない。できれば最初に会ったときにその分野の標準的な...続きを読む
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活
    大学などに属さないで
    他に仕事を持ちながら研究する15人が
    そのメリットとデメリットを語る。

    それぞれ事情や方向性も違うから
    これから在野研究を考えている人には
    一読の価値があるかも…。
    在野から大学に入り直した語り手もいたし。

    今はネットで他人の研究を学ぶこともでき
    自分の研究も発信できる時代...続きを読む
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活
    「ちょっと余暇に」「定年後の楽しみに」というのではない、ガチな在野「研究」者のための本。
    役に立つか立たないかでは、礫川全次 『独学で歴史家になる方法』のほうが使えそう。
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活
    様々な分野で活躍する大学に属さずに独自の研究を続ける在野研究家たちによる、在野で研究するということについての本。人選が政治学から生物学までバラエティに飛んでいることもあって内容は苦労話から自慢話、ハウトゥに近いものまで幅広い。
    大学は権威だし、潤沢ではないにしろ個人でやるより金の苦労も少ないし、コネ...続きを読む
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活
     大学や研究所に所属し、研究で糧を得るのではなく、他業で生活する傍ら研究・発表を行う在野研究者が、自らの研究法や、経歴について書いている。
     色々なジャンルの研究者の短編アンソロジーのようで読みやすい。
     理系・文系関係なしにいろいろなジャンルの研究者が書いているが、若干文系の研究者の方が多い印象。...続きを読む
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活
    「在野研究」…ざっくり言って大学や研究機関に所属せず、研究活動(狭義には論文執筆や学会報告など)をしている人達によるエッセイ。

    いや世の中ホントに色んな人がいるもんだなあと感嘆した。勇気づけられるし、自分も何かしらノウハウを高めながら取り組んでみたいと勇気づけられる。

    イベントにも行ったけど実は...続きを読む
  • これからのエリック・ホッファーのために 在野研究者の生と心得
    「『在野研究ビギナーズ』より『これエリ』の方がマニュアル的」と聞いて読んでみたが、実際その通りで、とても面白く為になった。
  • これからのエリック・ホッファーのために 在野研究者の生と心得
     エリック・ホッファーはこんな本は書かなかっただろう。知らないけど。彼は、彼の哲学を、周囲にとらわれることなく、境遇に迷うことなく続けた。それが僕の印象だ。
     三浦つとむ、谷川健一、高群逸枝、小室直樹、南方熊楠、ほかに、名を知らない人もいましたが、ちょっと、普通の感覚では比較にならない抜群の才能群で...続きを読む