荒木優太のレビュー一覧

  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活

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    本当によくこれだけ集めましたね。
    研究と飯の種を分けること「も」できるでしょうけど、実際には難しいのでしょう。

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    2019年12月29日
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活

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    本書では、大学に所属をもたない「在野研究者」15人が、研究生活の実践と方法をおのおのの体験の中で論じている。
    本書を読み、在野研究を続けていくには研究費の問題や文献の入手などいろいろと困難があるなということも感じつつ、好きな分野について、別の仕事を持ちながらでも在野研究に心血を注ぐことの魅力を大いに感じた。
    本書の中では、公務員として政治学史を研究する酒井大輔氏の「職業としない学問」、趣味としての研究を楽しんでいる工藤郁子氏の「趣味の研究」、サラリーマンをしながら週末に研究に勤しむ伊藤未明氏の「四〇歳から「週末学者」になる」、ハエとの出会いで人生が変わってしまった熊澤辰徳氏の「エメラルド色のハ

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    2019年12月10日
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活

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    会社員などとして働きながら、余暇の時間を自分のやりたい研究に充てる在野研究家の皆さんが、日々の工夫や苦労、考えについて綴ったオムニバス形式のエッセイ。

    世の中には忙しい中でもこんなに学問している人がいるのか、と刺激的で面白かった。

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    2019年12月01日
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活

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    学問を生業としないという意味において「在野」にあることに変わりないが、ここは書物に溢れている。あとは読み書きに時間を割り当てるのみ。

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    2019年10月21日
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活

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    筆者は独立研究者たち。博士号、修士号、はたまた学士号持ちとは限らない。

    いろんな分野の在野研究者の血の通った体験談が読めて、密度が高く、読み物としても非常に面白い。
    分野によって在野としてやりやすいものとそうでないものもあることも学べるし、収入、コミュニティの入り方、知人の作り方、発表の仕方まで、さまざまな実体験を知れる。

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    2019年10月12日
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活

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    前作の『これからのエリック・ホッファーのために―在野研究者の生と心得―』と同様に、本書も純粋に学問に取り組みたい在野研究者にとっての福音書なるだろう。本書は在野研究の事例集であり、終始わくわくしながらページをめくった。分野や専門領域は異なるが、そうした事例を組み合わせることにより、読者の研究に対する姿勢や研究環境を整える手段を知る一助となるはずである。

    例えば、政治学の分野と同じように、高等教育研究の分野もセミプロ(プロとアマの中間)が多いイメージがある。研究対象としての大学に身を置いて、研究者以外の職にある事務職員等の立場で研究するケースが、自分も含めて少なくない。また大学事務職員そのもの

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    2019年09月07日
  • これからのエリック・ホッファーのために 在野研究者の生と心得

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    大学職員という職業を持つ者が、大学院に通い研究の経験をしたり、またそこを修了して研究活動を続けることに対する否定的な意見等を浴びせられることは少なくない。以前、何かにとりつかれたように病的にSNS上で、ごく狭い範囲のケースを想定して大学院や学会活動やその経験に関連する批判的な言説を垂れ流す輩もいた。おそらく、その成果に対する称賛の声より、獲得した学歴と業務への姿勢や当該人物の能力に関連付けされて批判される場面の方が多いだろう。

    本書『これからのエリック・ホッファーのために-在野研究者と生と心得』には、こうした批判が生まれることを見越して、「仕事場で研究の話をするのは厳禁」と戒め、「日常生活で

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    2018年12月01日
  • これからのエリック・ホッファーのために 在野研究者の生と心得

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    大学等の研究機関に所属せず「在野」で研究し業績を残した人々の評伝。
    カタログ的に名前を確認するのに良い本だった。
    著者の語り口も小気味良い。
    やはり小室直樹か。

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    2016年03月27日
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活

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    在野研究とは何か。働きながら論文を書くとはどのようなことか。さまざまな実践者の方の試みや試行錯誤が、その息遣いまで感じられて、とても興味深かった。

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    2025年08月27日
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活

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    働きながら研究活動をしている人たちによる、キャリア?事例本。論文の寄稿や学会での口頭発表をする人なんかは到底マネできないなと思いつつ、リサーチの仕方とか時間の使い方などのテクニックにとどまらない、研究と仕事が絡み合った生活観はとても刺激になった。個人的には広告会社に勤務しながら博士課程取りに大学院にも通う最終章の方の話は特に面白かった。

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    2025年06月23日
  • サークル有害論 なぜ小集団は毒されるのか

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     『在野研究ビギナーズ』で著者の名前に馴染みがあったのと、『なぜ小集団は毒されるのか』という副題に気を引かれて手に取った。姫野カオルコ『彼女は頭が悪いから』を糸口にフェミニズムおよびインターセクショナリティについて述べられるのを、ほうほう、と読んでいくと、いつのまにか鶴見俊輔入門みたいになり、この本の副題は『鶴見俊輔の仕事を振り返りながら』とでもしたほうがよかったんじゃないの?と思いつつ、あとがきにたどりつくと「本書は『すばる』二〇二一年一月号に発表された「円を歪ませるもの—鶴見俊輔とサークルの思想」を大幅に加筆修正したものである」(p205)とあって、やっぱり、となった。オビなりそでなり、ど

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    2023年09月17日
  • サークル有害論 なぜ小集団は毒されるのか

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    45 「有害な男性性」概念は…来歴をさかのぼってみれば、そもそもは一九九〇年代のアメリカで流行した男たちの運動、堕落した男性像の復権を目指す運動のなかで発明されたものだった
    ロバート・ブライ『アイアン・ジョンの魂』
    神話形成的男性運動
    男たちだけの治療ワークショップ
    ネイティブアメリカンに倣った儀式
    産業社会では失われてしまった健全な男性像を取り戻そうとする
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    108 伊藤整 西欧の仮面紳士、日本の逃亡奴隷
    157

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    2023年07月07日
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活

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    ネタバレ

    ・誰かに会いに行くことが決まっているなら、事前に論文を何本か読んで<読んでわかったこと/わからなかったこと>をなるべく明確な言葉にまとめておき、機会があれば相手にそれを伝えてみよう(210)
    ・必要なのはまずは教科書的な知識であり、「最新の知識」ではない。できれば最初に会ったときにその分野の標準的な教科書をいくつか教えてもらい、次に会うときまでには読んでおこう。そうすれば相手はその分だけ楽に話せるようになる(210)
    ・支援者は自分自身で何か「よいアイディア」を出す必要はない(211)
    ・課題の方向を「彼/女たち自身がアイディアを出しやすくするために何ができるか」へと切り替えるだけで支援のハー

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    2021年06月29日
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活

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    大学などに属さないで
    他に仕事を持ちながら研究する15人が
    そのメリットとデメリットを語る。

    それぞれ事情や方向性も違うから
    これから在野研究を考えている人には
    一読の価値があるかも…。
    在野から大学に入り直した語り手もいたし。

    今はネットで他人の研究を学ぶこともでき
    自分の研究も発信できる時代だから
    生涯研究を続けたいなら
    それも一つの選択肢ってことですね。

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    2020年09月22日
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活

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    「ちょっと余暇に」「定年後の楽しみに」というのではない、ガチな在野「研究」者のための本。
    役に立つか立たないかでは、礫川全次 『独学で歴史家になる方法』のほうが使えそう。

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    2020年09月16日
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活

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    様々な分野で活躍する大学に属さずに独自の研究を続ける在野研究家たちによる、在野で研究するということについての本。人選が政治学から生物学までバラエティに飛んでいることもあって内容は苦労話から自慢話、ハウトゥに近いものまで幅広い。
    大学は権威だし、潤沢ではないにしろ個人でやるより金の苦労も少ないし、コネもある。何か研究するといったとき多くの場合大学でやった方が楽なのは間違いない。それを理由はいろいろあるにせよ在野でやろうというのは多かれ少なかれ変わった人であることは間違いないだろうし、変わった人の話はたいてい面白い。

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    2020年06月15日
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活

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     大学や研究所に所属し、研究で糧を得るのではなく、他業で生活する傍ら研究・発表を行う在野研究者が、自らの研究法や、経歴について書いている。
     色々なジャンルの研究者の短編アンソロジーのようで読みやすい。
     理系・文系関係なしにいろいろなジャンルの研究者が書いているが、若干文系の研究者の方が多い印象。実験となると、個人では難しいのかもしれない。
     冒頭には、研究方法(ハードかソフトか、個人か多数か)によって誰の文章を読むといいのかを示した分類もあり親切である。

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    2020年03月20日
  • 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活

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    「在野研究」…ざっくり言って大学や研究機関に所属せず、研究活動(狭義には論文執筆や学会報告など)をしている人達によるエッセイ。

    いや世の中ホントに色んな人がいるもんだなあと感嘆した。勇気づけられるし、自分も何かしらノウハウを高めながら取り組んでみたいと勇気づけられる。

    イベントにも行ったけど実は皆執筆には後ろ向きだった様で(笑)在野研究という概念自体に疑問や問題点を指摘する声も多々あり。別にアタシら在野とか在朝とか意識してないんすけどみたいな感じだったか…忘れたけど。

    それでも「研究は研究(機関所属)者だけのものじゃない」と多様な実例を持ってブチ上げた事に読者は勇気づけられたのだと思うし

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    2020年08月04日
  • これからのエリック・ホッファーのために 在野研究者の生と心得

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    「『在野研究ビギナーズ』より『これエリ』の方がマニュアル的」と聞いて読んでみたが、実際その通りで、とても面白く為になった。

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    2020年02月24日
  • これからのエリック・ホッファーのために 在野研究者の生と心得

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     エリック・ホッファーはこんな本は書かなかっただろう。知らないけど。彼は、彼の哲学を、周囲にとらわれることなく、境遇に迷うことなく続けた。それが僕の印象だ。
     三浦つとむ、谷川健一、高群逸枝、小室直樹、南方熊楠、ほかに、名を知らない人もいましたが、ちょっと、普通の感覚では比較にならない抜群の才能群ですね。
     彼らを先達とした、荒木青年の心意気や、よし!ただ、惜しむらくは、紹介されている「独学者」に筆がついて行っていない印象はぬぐえなかったことだ。
     谷川健一や吉野裕子は長年のひいきだが、当たり前のことながら、彼や彼女の著作を読み切るだけでも、凡夫にとって一生の仕事といえるでしょうね。なかなか、

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    2019年04月05日