村西とおるのレビュー一覧
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ネタバレ前科七犯、米国で370年の懲役を求刑され借金は50億円ーやはりこういう人は人生の酸いも甘いも知り尽くし、心のひだまで味わいつくす感性を持っている。その言葉ひとつひとつが滋味に溢れ読んでいて教えられることしきりだった。
例えば孤独死を恐れる64歳の男性には異性との社交ダンスを勧め、「死ぬと泣きながら歓びに震える姫君を組みじく歴史を刻んで一人で泣きながら生まれて一人で泣きながら死んでいくのが人間だものでございます」と結んでみたり、絶対に結婚しないという若者に対しては、嫌だと思えることもすべて受け入れて好きになる生涯の伴侶から得られる満たされた心の静けさを正攻法で語ってみたり。
全裸監督は心も全裸な -
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BtoB,BtoCの時代においても、販売の基本は今も昔も変わらない。
何を売るにせよ、営業の基本である話法を身に付けておいて損はないと思います。
話法としては、
応酬話法
質問話法
間接否定話法
繰り返し話法
実例話法
聞き流し話法
の6種類のテクニックが紹介されています。
のんべんだらりと人から教わるのではなく、やはり覚悟をもって真剣になって死に物狂いで身に付けていくという感覚が必要です。
共感したのは次の点です。
・朝起きてから夜眠りにつくまで応酬話法について、考え抜いた。練習をした。
・好意をもってもらう最大の武器は笑顔です。ただ外面だけを繕った笑いはすぐに見あぶられてしまい -
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タイトルから予想していた内容よりも何か壮大なものを手に入れた気がする、こういうと少し大袈裟に感じるかもしれないが、単なる古き良き営業テクニックである応酬話方のノウハウ本と言ってしまっては失礼なほど、失敗から学び立ち上がる強さを教えて貰った気がする。因みに筆者がAV監督兼男優であった事を全く知らず、仕事に役立てばぐらいの感覚で手にした為、読み始めはかなりの警戒心でスタートしていた。
本書は前述のとおり、アダルトビデオ監督の若かりし頃に身につけた応酬話法についての解説に始まる。明日の糧にも困る様な状況から、英語教材のセールスマンになり、そこで努力を重ねる事でトップセールスを上げ続ける。その際に役に -
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★セールスにおいてお客様に断られることケースは5つ
・高い
・必要ない
・今すぐ決められない
・同じものを持っている
・お金がない
この5つのケースへの対応を徹底的に訓練する。
★質問話法
・お客様に質問することによって、問題の本質を明らかにする。
・人間の心の奥底に潜む本心は、他人には見えない。その本心を知るには、こちらから質問しなければならない。
★間接否定法
・人間の奥底に強い自己承認欲求を理解し、お客様のお断りに対応していく。
★繰り返し話法
・同じ言葉を繰り返すことで無用な討論や悪感情を消滅させることができる。
★実例話法
・具体例を出すことによって説得力、親近感、安心感が増す。
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ネタバレ応酬話法の具体的な方法として次の5つが紹介されています。
・質問話法 質問によって本音を炙り出す
・間接否定話法 最初に肯定してから、ソフトに否定していく
・繰り返し話法 相手の言葉を繰り返して、悪感情を緩和する
・実例話法 具体例を示すことで、説得力・親近感・安心感が増す
・聞き流し話法 論争を避け、自分のペースに持ち込む
英語教材、百科事典のセールス、女優のスカウトなどを手掛けてきた著者が、どのように相手の心を開いていったか、具体的な事例を交えて紹介されています。
契約など自分の目的をしっかりと定めて、相手の不満を聞き出したり、自分に共感してもらう方法は参考になります。
失敗談も書かれ -
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日本人の9割近くが中国に対して良いイメージを抱いていません。
過去最悪に対中意識が悪化しています。
日本にいて、中国に関するニュースを見聞きし、
身近にいる中国人(旅行客、労働者、留学生、在日中国人)と接したりしている(した)
日本人のほとんどが、中国に対して、良いイメージを持っていないというのは、
これからの日中関係を考える上で、重要な数字です。
この著作は、100回以上訪中をしている村西監督だけあって、
実体験からくるエピソードは、かなり面白い。
日本では、想像できないことが中国では起こっているとわかる。
多くの日本人が、中国に対して、良いイメージを持っていないのは、
彼らの行動が傍若 -
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応酬話法は今でもブラックと言われがちな営業会社で伝承されている。日本においてこのセールステクニックがビジネス現場に一気に広かったのは1970年代だと思う。ビジネス街の道行く人や個人宅の主婦にいきなり声掛けてその場で一気に成約まで持っていく。この本では書かれていないが村西氏はこうした営業手法を最初に所属したエンサイクロペディアから学んでいるはずでその理論的背景はたぶんアメリカの心理学の研究の成果をエンサイクロペディアやブリタニカなどが営業プロセスに取り込んだのだろう。そうした「応酬話法第一世代」の営業マンたちが独立して他業種へも応用していった例はいくつもある。しかし村西氏のような稀代の天才事業家