岡藤正広のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ひとりの商人
家庭教師に売店のおばちゃんが推薦してくれる、営業マンは特に若い頃は愛嬌があった方がいい。
交渉相手が会ってくれないというなら、まずは会ってみても良いかも、と相手が根負けするまで足を運ぶ
商売は人間がやるもの、義理人情、筋を通すこと、時にはプライドを捨てること
相手が巨人でも筋を通す、交渉ごとでは100%にこだわらず相手が納得できる利は何かをいつも計算に入れて妥協点を探り、理を分け合うこと、自分からは決して諦めない
商社の仕事は、自分たちにしかできない付加価値と主導権
話を進めながら相手の目の前で覚書を手書きして双方でサインする、手書きの方がサインしやすい。次の日になったら振り出しになることを防ぐため。
カンパニー制の縦割りから、自分たちの領域しか考えず調整コストの高さを実感する。CEO就任後に新しい横割り横断の事業部を作った
会議嫌い、予習の徹底をし、仮説や結論をもって会議に臨めば意思決定の場にできる
稼ぐ、削る、防ぐ
極意はもう一歩の努力で手が届きそうな目標をいかに作り、組織をそこに導けるか。負け癖から抜けるには小さな勝ちの積み重ねが必要、あまりに高い目標は最初からやる気が出ない
リーダーに問われるのはギリギリ届きそうな目標をどう設定するか
株主資本コストを上回る最終利益の確保を目的とする全社一律の投資基準では弱い部門が手を上げずらいため、事業ごとに投資基準を個別に定めるよう見直した。
業績の悪い組織にいると個人の評価も悪かったが、個人の成果や努力に報いることができるようにした。 -
Posted by ブクログ
【仕事への向き合い方を再確認できる本】
伊藤忠商事でCEOまで上り詰めた岡藤会長の自伝である。向上心のあるビジネスマンには、バイブルとなりうる本だと感じた。
商人としてのマインドを考えさせられる。昭和から平成、令和と時代が動く中で、不変の心理だと思う。情報過多で様々なテクニックに心が移ろいやすい昨今、芯として持ち続けたいと思える。
将来のことを想像して悲観するのではなく、目の前のことに集中するしかない。商売とは義理人情、筋を通すこと、時にはプライドを捨てること。
相手が巨人でも筋を通す。交渉ごとは100%にこだわらず、相手が納得できる利は何か、妥協点を探り、利を分け合う。自分から諦めてはいけない。
最初にやり始めた者が最後までやり抜く覚悟を持って、やりとげなければならない。
個人の成績が良くても部署が悪ければ評価されない、という制度を見直した。人が財産の業界では、優秀な人材が埋もれてしまうから。
様々なエピソードとともに、岡藤さんが得た教訓を追体験することができた。失敗談や後悔している話、ここまで書いていいのかと思うくらいの業界の内情も読み応えがあった。 -
Posted by ブクログ
【ひとりの商人】の生き様に触れる。
反骨精神を持ち合わせつつ、かといって【利は川下(消費者)にあり】の姿勢を崩さない岡藤さん。
表紙からは少し愛嬌を感じ取れるかもしれないが、その人生には紆余曲折あった。(そのあたりは本編にて)
【商人は水であれ】と言う。
どういうことだろう?
お客さんの要望に合わせて水のようにどんな形にでも姿を変えてみせるのが商人のあるべき姿。
そのためには、普段の何気ない会話から察知しようと感覚を研ぎ澄ませる【マーケット・イン】
さらに、どこに付加価値を見いだし主導権を確保するかも重要だと説く。
会議が大嫌いで、元野球選手にちなんだ経営改革を実行する(本人は野球にさほど関心はなく、たまたま頭文字をつなげて【か(稼ぐ)・け(削る)・ふ(防ぐ)となった】)
ひとりの商人があきらめない姿が書かれた1冊なのである。