侑のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
“——あれ?
おじさんが顔をほころばせて二人を見ている。
何かうれしいことでもあったのだろうか。”[P.75]
全3巻?
カラー絵の人物紹介ちょっと間違ってるね。
“「きっと私よ!」
「違うわ。私のほうよっ」
「校倉さんにつながってるなら、私、その糸ほどいて、私の小指に結び直してやるわよっ」
「わーっ。篤子さんらしくもない非科学的なセリフ!」
「恋愛っていうのはねぇ。非科学的なものなのよっ!!」
二人がいさかいをはじめた。
正義は気疲れで、しゃべることさえおっくうなほどぐったりしているのに、女の子たちは元気いっぱいだ。
「あはは、仲いいよなぁ。二人とも」
「仲良くないっ!」
二人の声が綺麗にそろった。”[P.234] -
Posted by ブクログ
“五人で校門を出て帰途を辿るうち、ハンバーガーを食べに行こう、という流れになったのである。
放課後に、クラスメイトとファーストフードに行くなんてはじめてだ。ハンバーガーショップのそっけない内装が、キラキラと輝いて見える。
ハンバーガーとポテトとコーラのセットが、格別おいしく感じるのは、皆で食べてるせいだろう。
「ちょっと待ってよっ。鈴木って、寺の息子よねっ。ハンバーガーなんていいのっ!?肉はダメよね!?」
ポテトを食べている結花がはっとして叫んだ。
「あ、やべぇっ!!気がつかなかった。誘ってすまんっ」
松田が顔色を変えた。
「いいんだ。普通に肉食べてるし」
「ああ、そういやそうか。鈴木って、学食でポークソテーだとか、ショウガ焼き定食だとか食べてたよな」”
やっぱり所々が薄いなぁと思ってしまったり。
“「お嬢さん、人間はみんなそうです」
ふいに山本さんが話し始めた。
「え?」
「人はみかけに判断される。みんなそうです。でも、ひとすじなわでいかないのが人間です」
「あの人、煙草を注意した私を殴ろうとしたんです。私は正しいことしているのに、暴力に訴えるなんて品性が下劣すぎるわ」
「正しいことだからこそ、気持ちが割り切れなかったのでしょう。あの男だって、会社ではいい社員で、家ではいい父親なのかもしれません」
「気持ちは割り切れない?」
「人間は割り切れない、というべきかもしれませんね。人間は愚かです。ですが高潔なところもあります。右手で悪を、左手で善をなすのが人間なのです」
(中略)
「人間は素数なのね」
篤子が呟いた。
「ソスウ?ああ、素数ね。なるほどそうかもしれませんね」” -
Posted by ブクログ
“「じゃ」
「だめっ」
ありすの手が伸びてきて、詰め襟の裾をぐいっとつかむ。
「ぐえっ」
首がひっぱられて前のめりになった。
「待ってよっ。デザート、あるの!......あ、今の、素早かったよねっ。わーっ。いつもこんな感じでできたらいいのに」
「いつもされたら困るっての」
正義は首を手のひらでこすりながら、しぶしぶ席についた。
ありすが不思議ちゃんと呼ばれるわけがよくわかる。ありすは空気を読まない。ギャラリーを背負っているのに、視線にまるで気付いていない。
考え事に夢中になるとささやき声さえ耳に入らなくなるようだ。とろいくせに成績がいい理由がわかった。集中力がありすぎる。”
なんというか平坦だった気が。
もうすこし掘り下げて欲しかったなー。
正義くんの実家の設定が好きだなぁ。
“人前で何かをするのは苦手。皆の前に立つと言葉が出てこなくなる。あがり症でとろくて泣き虫の不思議ちゃん。ありすを見ているとイライラすると篤子サンに言われた。いじめられたこともある。
なのにちゃんと話せる。気が利くわねと褒められる。
略袈裟とお数珠が魔法を掛けた?
トランシーバーの指示通りに動けばいいから?
忙しすぎて無我夢中で、あがる余裕もなく、妄想にひたるヒマもないから?
違う。
ありすしかいないから。”