原田宏二のレビュー一覧

  • 警察捜査の正体

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    普段なかなか知ることのできない警察の本音や思考パターンが赤裸々に描かれている。文章もよくまとまっていて純粋に読み物としても面白い。
    閉鎖的な権力組織である警察が腐敗したり、権益拡大を図ったりするのはまぁ理解できる。どこの国でも多かれ少なかれそんなものだろう。許せないのは、本来権力を監視し、不正を正す役割を担うはずのマスコミ、特にテレビ局が警察に利用されるのに自ら甘んじていることだ。『警察密着○○』のような番組で、本書で指摘されているグレーゾーンの任意捜査手法を問題視するどころか、逆に手柄のように賛美するのはいかがなものか。ほとんど製作費をかけず数字が取れる局側と、絶大な影響力を利用して世論誘導

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    2019年01月09日
  • 警察捜査の正体

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    北海道警に勤務して、退職後に裏金システムを告発、道議会で告発した筆者が、警察の実態を教えてくれる。道内のマスコミは、道警が怖くて筆者に取材することがタブーになっているという。

    警察に対して感じていることが、すっきり説明されたと感じる。
    警察の三大特徴: 裏金、冤罪、警察官犯罪

    ほとんどの警察官が、法に則っていないばかりでなく、法を知りもしないことがわかった。自分が若い時に、交通規制に沿って走っていて、反則切符は切られなかったものの不当な指示を受けた時に、規制内容に合致していることを理路整然と説明したら相手が引き下がったこととも整合すると感じた。
    それは危険な賭けであったと思う。相手が無法集

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    2016年03月31日
  • 警察捜査の正体

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    道警OBによる、痛烈な警察批判。
    警察ばかりでなく、日本の刑事司法全体への批判と言っても良いだろう。

    刑事司法やマスコミ報道のレベルの点において、日本は「後進国」と言って過言でない。

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    2016年04月21日
  • 警察捜査の正体

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    仕事柄よく知っていることも多かったが、ここまで詳しく警察内部の事情を書いている本はないと思います。
    興味を持たなければ、知らず知らずのうちに、警察の権限が拡大し、僕らの生活に悪影響を及ぼすことになる。そんな現状に警鐘を鳴らす一冊でした。

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    2016年03月20日
  • 警察捜査の正体

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    今日の書評は「警察捜査の正体」原田宏二著。原田さんは昭和57年に北海道警に採用後、札幌中央署、岩見沢署などで勤務し、その後、山梨、熊本県警で捜査2課長を経て、82年3月から道警に復帰、89年に警視正に昇任、旭川中央署、道警本部防犯部長などを歴任、95年に釧路方面本部長で退職といった素晴らしい肩書を持つ方なのだ。

    本著はそんな原田さんによる、警察実務の意義や問題点を法的な観点から、つぶさに余すところなく詳述したご著書であり、警察官はもとより一般人で警察の事情に精通したいという方にうってつけの本である。

    では早速レビュースタート。
    まず原田さんは、2004年に記者会見を開き、北海道警察の裏金シ

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    2017年08月12日
  • 警察捜査の正体

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    元北海道警のノンキャリ警察官による、現在の警察の問題を指摘した解説書。
    まあなるほどなという程度の内容でした。

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    2017年05月07日
  • 警察捜査の正体

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    著者は1937年生。1957北海道警察採用、1995年釧路方面本部長(警視長)で退職。ノンキャリとして階級的には最高のポストについて退官。2016年現在79歳。
    人生のすべてを捧げてきた警察組織を告発するには相当勇気がいったに違いない。自分の過去を否定することになるからだ。それでも(失礼ながら)残り少ない人生を振り絞って警察を正しい方向へ変えていきたいという著者の気概だと思う。

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    2016年03月12日
  • 警察捜査の正体

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    「あの」北海道警ウラ金問題を内部から告発した当事者の原田さんによる「今現在」の警察捜査の実態を判りやすく解説した一冊。
    一部では職務質問、任意同行、事情聴取、取り調べ、さらには街頭の防犯カメラやメール、web等の通信傍受までの根拠法規を逐一解説し現状捜査がいかに法律のグレーゾン、あるいは憲法違反に近いものかを明らかに。
    二部では警察組織の構造について言及して冤罪発生のメカニズムを。
    三部では一部・二部を受けて市民と警察のあり方、冤罪を防ぐ方法について書く。
    刑事ドラマの殆どが違法捜査に近いことに驚く。

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    2016年02月29日