吉野朋美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
願はくは、花(桜)の下にて、春死なむ。そのきさらぎの望月(もちづき, 満月)のころ。▼もろともに、私ともども散ってくれ、桜よ。浮世を厭(いと)う心があるこの身なのだから。西行『山家さんか集』1178
※北面の武士
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春風が吹き通い、ふと寝覚めた私の袖は花の香に薫り、春の夜の夢を見ていた枕もまた春の香に薫っている(俊成女しゅんぜいのむすめ)。▼村雨(強く降ってすぐ止む雨)の後、露もまだ乾かない真木(まき)の葉から、霧(きり)がたちのぼってくる、秋の夕暮れ(寂蓮)。藤原定家(編)『新古今和歌集』1205
※後鳥羽上皇の命。八代集の最後
源実朝(第3代)『金槐和歌集』
阿仏尼『十