小島英記のレビュー一覧

  • 幕末維新を動かした8人の外国人

    Posted by ブクログ

    これは、面白い。ややもすれば、国内の幕府対薩長連合に目が行きがちな、幕末の御一新。当然武力を持つためには、売る人がいて、そこに賛同する勢力がある。

    歴史を、日本史と世界史というくくりで教えてきた従来の教育では分からない視点だ。当時の日本と世界の関わりかた、欧州のアジア植民地化政策の最後に日本があったわけで、幕府対薩長連合はフランス対イギリスの代理戦争の一面も持つ。

    その歴史のなかで活躍した外国人にスポットを当てた、興味深い著作だ。

    0
    2021年02月05日
  • 山岡鉄舟<決定版>

    Posted by ブクログ

     勝・西郷の会談は、山岡鉄舟と西郷隆盛の事前交渉があって実現したものであり、実際には山岡鉄舟も同行していたことや、彼が清水の次郎長とも懇意であったなど、山岡鉄舟個人に関する内容が豊富に紹介されています。「決定版」では、山岡鉄舟の関係者の動向も満載ですが、そのひとつが「痩我慢の説」。

     福沢先生は、武士として、戦わずして城を明け渡し、維新後には明治政府に奉公したと勝海舟(及び榎本武揚)を「痩我慢が足りない」と批判しました(山岡鉄舟も維新後、明治天皇に仕え、叙勲までしていますが対象外)。この「痩我慢の説」の草稿を勝・榎本に事前に送り、出版にあたっての意見を求めたそうですが、勝は「行蔵(出処進退)

    0
    2021年07月11日
  • 山岡鉄舟<決定版>

    Posted by ブクログ

    ドキュメンタリー風の歴史本です。歴史本
    ではないです。

    幕末という時代背景であるがゆえに、膨大
    な資料を手繰ってあぶり出された人生には
    目を見張るものがあります。

    坂本龍馬ではないが、まさにこの時代の
    奇跡という感想を持ってしまうほどです。

    あまり光が当たってこなかった山岡鉄舟
    ですが、NHK大河ドラマの題材に十分
    ふさわしい偉人です。

    0
    2020年09月17日
  • 幕末維新を動かした8人の外国人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ■黒船のペリー(アメリカ)
    ■古武士プチャーチン(ロシア)
    ■敬虔なハリス(アメリカ)
    ■文人外交官オールコック(イギリス)
    ■幕府を支援したロッシュ(フランス)
    ■豪腕パークス(イギリス)
    ■討幕の理論家(サトウ)
    ■討幕商人グラバー(イギリス)

    幕末の日本に大きな影響を与えた外国人8人。

    この中で一番紳士的に日本と交渉したのは、ロシア人のプチャーチンだ。
    日本の祖法を尊重し、のらりくらりとなかなか交渉の場に立とうとしない幕府の役人をじっと待ち、基本的には対等な相手国としてフェアな交渉をしようとする。
    明治政府は、日露友好に貢献したとして、プチャーチンに勲一等旭日大綬章を与えている。幕末

    0
    2018年02月05日
  • 幕末維新を動かした8人の外国人

    Posted by ブクログ

    薩長史観、皇国史観、佐幕派史観でもない、幕末維新を動かした8人の外国人から見た、日本の歴史。
    いずれにしても、西欧人が、東洋の果ての日本に来てみようというチャレンジ精神はすごいと思う。
    その8人の接した当時の日本人の置かれている立場により、取った行動。
    後々の歴史家、小説家にしたら、格好の分析素材。
    いずれにしても、歴史を0(ゼロ)からの視点で見ることが一番重要ですし、楽しいことなのです(笑)。

    0
    2016年06月05日
  • 幕末維新を動かした8人の外国人

    Posted by ブクログ

    パークスが当初は佐幕だったというのは知らなかったので興味深かった。ところで、著者の文章力のせいか、主語が誰か分からない箇所が多く、また誤字が散見されて、かなり読みづらかった。

    0
    2022年07月23日
  • 山岡鉄舟<決定版>

    Posted by ブクログ

    決定版というだけあって、山岡鉄舟に関するあらゆる情報が詰め込まれている。ただそれだけに、ちょっと読みにくい。

    0
    2022年03月27日