野村茂夫のレビュー一覧

  • 老子・荘子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

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    「無があっての有」とか「木鶏」は高校の漢文でやった記憶があった。

    全体的に「儒教を嫌ってる」ということ、「取り繕うこと(意識して振る舞うこと)を嫌っている」ということはわかった。いい人間になりたければ、自分を磨き、勉学に努め、意識して他人に優しくしようとするというのはごく自然に感じるが、これは理想の状態ではないということだろう。

    例えば、「腹黒いことを考えているが、人前では絶対悪口を言わない人」と「心が完全に澄んでいるが故に人前では絶対に悪口を言わない人」がいたとして、出力されるパフォーマンスとしては両者同じだが、前者は持続性・再現性がない(誰でもできることではない)。より多くの人に教えを

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    2025年12月06日
  • 老子・荘子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

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    孔子の論語を読んでおいてよかったかなと思いました。
    儒教と老荘思想との対比が面白かったです。

    荘子の胡蝶の夢で「あれあれまあ、荘周ではないか。」と言いながら夢から覚める一節は、荘子って可愛い人だなと思いました。

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    2025年06月01日
  • 老子・荘子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

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    技術、知識に捕らわれない、もう一歩進んだ価値観を持つために必読の書です。

    論語、中庸、大学と、孔子に連なる本を読んでいたところ、友人から「バランスを取るために老子も読んでおいた方がいい」と薦められました。

    読んでみて納得です。
    万物斉同(すべてのものはすべて1つである)という万物一元論を基に、孔子の考え方を「表層的」と暗に批判する姿勢に、孔子との違いを比較せずにはいられませんでした。

    孔子が唯一であるよりも、比較対象があってこそお互いの意見にもっと寄り添うことができます。孔子が現実的、具体的であるとすれば、老子は、非現実的、抽象的です。そして、現実的である孔子の言を以て、まだ浅いと指摘し

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    2021年12月26日
  • 老子・荘子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

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    加島祥造「タオ」と合わせて。入門編として。

    老荘思想、とよく聞くけれど、そんなにこのふたつは親和性が高いのだろうか。
    なんだか荘子は話が大きすぎて、ちょっとついていけないなあという感じがしたけれど。大陸的発想、なんだろうか。

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    2014年01月14日
  • 老子・荘子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

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    中国古典は読もうと思いながらもなかなか読めずにいました。
    現代語訳もついて有名な老子、荘子の文を厳選したのが本書です。ビギナーズクラシックというシリーズの名の通り初心者向けでとっつきやすい

    無為自然を説き人間のありのままの姿で生きるべきであると説いた老子

    善悪、生死などの価値はどちらがよりよいとか悪いとか絶対的なものはなく、それぞれに意味があると説いた荘子

    かれらの考えがその『老子』『荘子』の中から伝わってきます。
    やっぱり1000年以上日本人にも読まれてきた古典です。このように世の中、人間というものを洞察してきた老子、荘子にはただただ敬服するのみです。

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    2009年10月04日
  • 老子・荘子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

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    禅や文人画家の考え方の根底には老荘思想がありそうだな、としばらく前から関心を持っていたので、まずは入門書から…。「老子」「荘子」の成立した時代背景の説明などが最初にあったおかげで、すんなり本文に入れました。解説がとても親切でわかりやすい。

    老子は教訓的な短い言葉で書き表されている一方、荘子は他の事象に仮託した説話のような語り口。どちらかといえば荘子の方がわたし好みです。「混沌の死」とか、イメージ的にも鮮烈でとても好きだなあ。

    大事なことは言葉では伝えられない、という言葉への不信感があちこちに露わになっていて、ここが「不立文字」を旨とする禅宗とつながっているのですね。次は、こうした老荘の考え

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    2025年11月30日
  • 老子・荘子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

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    高校生のころ、授業で少し荘子を読んで以来。
    荘子の方が書物としてもボリュームが多いはずだけど、この本では老子の方により多くのページが割かれている。
    聞いたことのある故事成語や言葉が、老子からたくさん出ていることにも驚いた。

    胡蝶の夢の話を、長らく一種のファンタジーのように理解してきた。
    本書を読んで、やっと思想的な背景が分かった。
    もちろん、こういう思想を生きることはできないけれど、不思議な感じがやはり好きなんだろうと思う。

    コラムも、天長節や五行思想、仏教徒のかかわりなど、老荘思想が与えたインパクトがわかるものが多く、楽しく読めた。

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    2015年06月05日
  • 老子・荘子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

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    老子・荘子のダイジェスト版。訳文も注釈も読みやすく、わかりやすかった。
    普段、「こういう考え方が正しいんじゃないのかな」と思っていたことと違う考え方がばんばん出てくるので、自分の考え方や価値観を相対化することができて良かった。

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    2013年12月01日
  • 老子・荘子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

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    これはなかなかいい。角川ビギナーズクラシックスは、いきなり現代語訳を読ませてまず内容をつかませる、という芸風があまり好きになれなかったが、これは硬派にまず書き下し文から入る。随所にあるコラムも面白い。ボリュームが少ないので完読の達成感が得られやすいところも子どもにもおすすめ。私のお気に入りは、秋水編の「往け、われまさに尾を塗中に曳かんとす」

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    2012年03月20日
  • 老子・荘子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

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    角川ソフィア文庫は、読みやすくて良い。

    私の好きな思想が多いけど、ビジネス書に書いてあるような、ビジネスマンの是とことごとく相容れない気がする。

    私の彼氏は老子に似ている気がする。

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    2011年10月23日
  • 老子・荘子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

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    老子と荘子のエッセンスを1冊にまとめています。

    「ビギナーズ・クラシックス 中国の古典」の1冊で、入門書としては野末陳平の本と並んで最適かもしれません。

    老子も荘子も、ユーモアとはいっても、なまぬるいものではありません。

    辛口の批評を「飄々」とした乾いた笑いでコーティングしているのです。

    オススメ度 ☆☆☆☆ 4つです。

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    [出版社 / 著者からの内容紹介]
    自然に身をゆだねて、心豊かに生きるための知恵の宝庫
    老荘思想は、儒教と並ぶもう一つの中国の思想。わざとらしいことをせず、自然に生きることをすすめ、ユーモアに満ちた寓話で読者をひきつける。「大器晩成」「胡

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    2010年08月02日
  • 老子・荘子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

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    学んでおきたかった古典。
    非常にわかりやすかった。
    自然な生き方というのは、どこか令和的な考えだなと。
    誰とも争わずに自然体で生きて行くことは一番難しい事だと思う。
    こういう軽やかな生き方、憧れます。

    老子
    困難なことをするには容易なうちに手を打ち、大きなことをするには細部から手を付けていくものです。

    ここが一番心に残った。

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    2024年08月04日
  • 老子・荘子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

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    あんまり高校の授業でも時間を割いて習わないであろう老荘思想。けれど、中国思想史においては儒教に並んで大切な思想、ということがわかった。特に、李白や白居易の詩句に『老子』『荘子』の一説を踏まえた表現があることが解説されていたのが良かった。士大夫のA面は『論語』で出来ていて、B面は『老子』『荘子』なんだなぁ。
    内容で言うと、個人的には『荘子』の「尾を塗中に曳く」が好き。高校の頃に一度読んでやたら記憶には残っていたけど出典を覚えていなかった話。命を削ってまで人の役に立とうとするより、人にほめられたりうらやましがられたりされなくてもいいから、自分に合った生き方をしたいという今の自分の原点はここだったっ

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    2021年05月27日
  • 老子・荘子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

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    古文調→現代語訳→漢文の流れで構成。途中まで古文は頑張ったが、正直ちっとも分からないので途中でギブアップ。
    老子は、本人が後世に伝える気がなかったというだけあって、なんでそんなことを言い出したのかちっとも共感できず…荘子については色々な解説本を読んでいたので概ね理解できた。
    なかなか最初から原文を読むのはかなり厳しいか。。
    仏教の禅(本書の中でも荘子の影響があると明記)、ニーチェに考え方が近いのは興味深い。

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    2020年11月22日
  • 老子・荘子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

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    老子荘子の主な言葉を原文で引用し、解説がつけられている。
    原著を読むとなると大変なのでコンパクトに読んでみるのにはとても良い。

    老子や荘子の考えは現実離れしていたり、
    言葉遊びに感じる部分も多く、
    韓非子や荀子、孫子や孔子の方が的を得てるなと感じる。

    無為自然はあたかも自然の摂理のようだが、生命が生きる上での論理には当てはまらないし、真実をついてもいない。
    無を説くも中庸のほうが説得力がある。

    ただ、老子の考えは一部ハッとする所もあった。
    仁を絶ち義を棄つれば民は考慈に復る。とか。

    荘子に至っては何でこんな頭の悪い人が賢者となるのか意味不明。おっさんのぼやきにしか思えなかった。

    本自

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    2016年08月13日
  • 老子・荘子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

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    老子と荘子から何章か抜粋し、各章毎に書き下し文、和訳、解説、原文の順に書かれています。漢文は苦手なので和訳と解説を読みました。

    「いま自分に与えられた状況に満足する」「不自然な行為は長続きしない」など思想がすごくやさしい。しかし、「学問をして知識が増すから無用の悩みが生じる」というのは実践するのに勇気がいるよなあと思いました。

    大器晩成や胡蝶の夢の出典が老子や荘子だったのは知らなかった。

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    2013年06月15日
  • 老子・荘子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

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    老子・荘子の思想は、全てが共感出来るというわけではなく、たまに頷かされるものもあるかなという程度である。でも、現代の共産党中国には、その思想はほぼ生き残っていないような。

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    2012年11月12日