木堂椎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
新しい世代だ、と思う。
今までに読んだ中学生についての本で、一番リアルだった。
舞台が所沢だったり、著者が同い年ということもあるのかもしれないけれど、
本当に、リアル。
個人的には8月の紺野君が最高です。女の子だとやっぱり恵ちゃんが好き。
菜穂ちゃんと丹沢君は実際に会ったら苦手なタイプ。確実に。
かなり登場人物は多い方だけれど、読んでいるうちに
本当にどのキャラクターにも愛着が出てくる。
『りはめより100倍恐ろしい』を読んだ時には
彼の文体は苦手かもしれない、と思ったけれど
今はむしろ好感をもっている。
色んな人の感想が聞いてみたい本。傑作だと思う。 -
Posted by ブクログ
ストレートに面白かった第一回野生時代青春文学大賞受賞作。
いじ「り」はいじ「め」より100倍恐ろしい。
「すべてがケータイで書かれた世界初の小説」と銘打たれただけあって、驚くほど読みやすい。
(とか言うと、「あんたケータイ小説嫌いじゃん」とか絶対言われるんだけど、いや、だから私は、ケータイ小説が嫌いなんじゃなくて日本語が好きなのー。これ以上の説明はいらないだろ?☆)
細部の言葉一つ一つまで拾って、誇張でなく普通に、声出して笑ったし「○○!(←キャラ名)」って言ったし、戦慄した。
馬鹿騒ぎしてる高校生も意外と色々考えてんだな、攻防戦が繰り広げられてるんだな、
と、思わ -
Posted by ブクログ
【本の内容】
中学時代「いじられ」続けた羽柴典孝は、高校入学と同時に一念発起し、バスケ部に入部する。
そこでは「おな中」の澤村一城の協力もあって、うまいこと「いじる」側にまわることができたのだが…。
―巧妙、かつ陰湿に仕掛けられる、学生生活のおとし穴。
「いじり」は「いじめ」より100倍恐ろしいものなのだ。
各紙誌書評で話題を集めた、第1回野性時代青春文学大賞受賞作。
[ 目次 ]
[ POP ]
ずばり、面白い。
タイトルの意味がよくわからなかったので、あまり期待もせずになんとなく読み始めた…と思ったら、読み終わっていました。
口語体特有のリズム感や文章の流れにさほど嫌味も -
Posted by ブクログ
中学時代「いじられ」続けた主人公。高校入学と同時にうまいこと「いじる」側にまわろうとするのだが・・
いじ「り」はいじ「め」より恐ろしい・・というのがタイトルの意味。斉藤環さんが解説を書いています。
現役男子高校生の作品だそうで、ある意味リアル。でもオトナになってしまった私から見ると「り」は「め」と大差ないという感じがしますが・・結局これはいじめじゃないでしょうか?教師とかの介入はしにくいけど・・。
結局、カーストにしがみつき、「自分は自分」と言えない若い子って多いんだなーということでしょうか?「空気読む」ことに必死になっちゃって・・
スケープゴートを求めようとする心理、学校では不