今となっては内容的には標準的な入門書だと思いますが、1977年に書かれた時点では画期的な本だったと思われます。同様の内容の笠原晧司先生の微分方程式の基礎が1982年の初版ですし、笠原先生の本には複素領域における微分方程式の理論がありませんから、文庫本でこの内容があるという事で入手する価値はあると思い
...続きを読むます。電子書籍でも明快に読むことが出来、添え字が小さすぎて拡大する必要などはありませんから、電子書籍として購入して手元に置く価値はあります。解説は丁寧で明解で分かりやすく、最初の微分方程式の入門書として好適だと思います。