尾玉なみえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ10年前、週刊少年ジャンプを毎週買って、熱心に読んでいた頃、
この漫画「純情パイン」は、突如掲載された。
独特の絵と設定、シュールと形容するしかないギャグは、
当時中坊のガキだった私の理解できる範囲を超えて、
読んだ印象は「なんだこれ…」だった。
しかし、その奇妙な存在感は、当時の学校内のジャンプ読者間で広がり、
「円の動き」「交換日記を二往復」「オナップ星人」
などの言語は一部で流行した。
わずか13話でのロケットで突き抜けた打ち切りと共に、すぐに忘れて廃れたが。
その後、週刊少年ジャンプを読んでいた頃の思い出に耽る時、
この漫画のことを、なぜかまれに思い出すことがあった。
熱中して読 -
Posted by ブクログ
日本最後のパンク(ハードコア?)精神を持った最狂の打ち切りマンガ家の尾玉なみえ先生の新しい作品が来た~!
やっぱりなんと言っても尾玉先生のマンガの魅力というのはギリギリアウトな感じの下ネタと不道徳ギャグの応酬だと思います。
あ、あとキャラクターの言葉遣いとかセリフ回しも独特で凄く好きです。
何か無性に真似したくなるんです、日常生活で。
この人の味わい深くてバカな言語感覚はものっそい大きな武器だと思うんです。
あと魔女ザイアーのダメ人間っぷりも凄く良い!
打ち切りを恐れずに好きな事を好きな様に描き続ける彼女のマンガの世界はパンクでありながらカオティックなのです。
祝・3 -
Posted by ブクログ
尾玉なみえの溢れ出る才能に世間が困惑した作品。
もとは少年ジャンプ掲載作品であったことは、本著を手に取りページをめくろうとすれば分かるはず。それが異なる出版社から完全版として出版されるのだから、著者の歩んだ道の歪曲たるや推して知るべし。
しかしまあ10年ぶりくらいに読んだが、相変わらずのパワーである。そして彼女がやってることは、当時も今も変わらないのである。しかるに現在連載中の「マコちゃんのリップクリーム」が連載最長記録を誇っているのは、ようやく世間が尾玉なみえのセンスに追いついてきた証左ではなかろうか。
そんな世間の趨勢に遅れを取らぬよう、皆この著を手に取り、いざ尾玉なみえ信者になりや -
Posted by ブクログ
なみえはんが恋愛を描きよった!!!!!
もはや尾玉なみえ作品は、作品そのものではなく、うっすら見えるなみえはん自身について楽しむものになってきてますが、今回のこれ、なんだこれ。
きちんと過去を書いたり、気持ちの揺れを言語化したり、ザイアーの扱いは、これまでのなみえ漫画じゃあり得ないほど破格の扱い。
主人公のマコを食い過ぎの感ありますけど、私はなみえの新境地を応援したいです。
めんどくさい喪女をいかに愛すべき存在へ昇華させるか。(レンチと結ばれなかったのもグー。ザイアーにはちゃんと人間と出会ってほしい。)
聞くところによると、西野カナも人間的に成長したって言うしね。
作品そのものだけではなく、 -
Posted by ブクログ
本屋で見かけてうっかり購入。好きだったんだよ……もう10年になるのかー。
読み切りは「滅ぼしちゃダメよう」が好きで、連載は「この子が生きてくれるなら世界なんていらないもん」が好きで、どっちも母性のエピソードじゃねえかよどんだけ根深いんだ自分!!
読み切りではみちるが「世界市民に謝れ」と言ってるのに連載ではみつおが言ってるのが面白い。うん、片鱗はあったけど読み切りではみちるが抑え役だったよね。母性に目覚めてからはすっかり鬼子母神。うん、狂気に目覚めてからの君が好きだよ!
懐かしさにどっぷり浸かりました。ねじめも好きだったんだけど、4ヶ月連続刊行のリストには載ってなくて残念。驚愕の真実とか