風見周のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私の中は、カラッポだ。
この街で<オメガ>と恋するために、女子高生になって。対天使兵器の自分が天使を倒すこと以外、何ひとつ上手くできないコトに気が付いた。
来夏さんのように笑うコトや、高天原師匠のように恋愛を応援するコト。人は、色んなコトができるって初めて知った。
戦うコト以外は無意味だと思っていたけど。今は、そうじゃないとわかる。
でも、このままの私じゃ何もできない。
だから、ヒソカ。
おまえと一緒の学園祭で、手に入れたいものがあるの。
殺すために恋をして×死ぬために愛し合う、世界のための契約の”恋”。私はそれが、イヤ――じゃないかもしれない。 -
Posted by ブクログ
「サクヤを殺しなさい。あなたの手で」
僕と対なる存在・アダムと名乗る少年は、笑みを浮かべたまま続ける。
「できるでしょう。この街のためなら」
――そう、僕は、彼女を、犠牲にできる。
壊れていく世界を救うために、僕を殺しに来た対天使兵器の少女・サクヤ。
この対天使兵器の存在価値は、”あの人”との約束を実現する道具たること。
だから僕は、きみを犠牲にできる。
なのに。記憶の欠片に宿る”あの人”が、僕のココロに囁く。
密くん。
《大切》なものから、逃げないで。
殺すために恋をして×死ぬために愛し合う僕らの”恋”。僕は初めてそれを、”痛い”と感じた――。 -
Posted by ブクログ
僕は”世界”を滅ぼしている。
僕のせいで天使が滅茶苦茶に壊す、僕の住む街。僕のせいで死んでいく人達。
椎堂密という存在は、罪悪でしかない。
それでも僕は生きることを選ぶ。
騙して、偽って、何を犠牲にしてでも、”あの人”と再び巡り逢うと決めたから。
なのにきみが、僕の中にノイズを起す。契約で僕と恋をするサクヤ。僕の望みを叶える道具でしかない、対天使兵器の少女。
迷いのない彼女の瞳が、僕のココロに、不協和音をかき鳴らす……。
でも。サクヤに世界は救えない。―僕を殺すのはきみじゃないから。
壊れかけた世界の片隅で。世界を滅ぼしながら死ねない僕と、僕を殺して世界を救いたいサクヤの恋は続く。
これは二律 -
Posted by ブクログ
待っていたよ―きみを。
僕は微笑む。僕の心臓を剣で貫いた、対天使兵器の少女に。それでも死なない僕の驚く、サクヤと名乗った彼女に。
それから、用意していた台詞を囁く。「僕と恋愛をしよう。世界を救うために」
ある日突然始まった、世界滅亡。《天使》と呼ばれる謎の存在が、人も街も壊してしまうのが、今の現実。そして、世界滅亡をふせぐ方法はただひとつ。
とある事情で不死身の僕、椎堂密が、相思相愛の相手に殺されることだけ。
僕は待っていた。僕を殺しにくるはずの、対天使兵器のことを。僕の”本当の望み”を叶えるためには、その力が必要不可欠。だからサクヤに恋を囁く。『僕を殺したいだろ?』と繰り返す。彼女を縛りつけ -
購入済み
うーん
著者の「僕と彼女がいちゃ…」は面白かったし、文体にも慣れているつもりだったのですが。
物語は面白そうな片鱗が見えたのですが、主人公の語りがくどい&死語満載&陳腐で興醒めしてしまい、30ページでギブアップしてしまいました。何故立ち読みで止めなかったのか…
続巻が沢山出ているのできっと物語に引き込まれて面白いのだと思いますが、僕はお金は出せないです。