佐川睦のレビュー一覧

何気なく暮らす日々を改めて考えさせてもらえる詩集です。
家族、友達、自分に関わる全ての人。
感謝の気持ちは常に直接口に出し、伝えることの重要性が分かります。

つい日常で自分の感情を優先させてしまうけれど、愛する人、大切な人を後悔しないようしっかり愛そうと思える本。

すごく大切だけどすぐに忘れてしまうこと。仕事柄命の終わる瞬間に立ち会うことが多いけど毎回後悔する。仕事では一日の中で1回は笑顔や楽しさを引き出したい。そして生活の中ではそばに居てくれる人が当たり前ではなく不変ではなく、一緒にいてくれてありがとうと伝えたい。けれど忙しいと忘れてしまいやすい事だと思うか...続きを読むら、定期的に読み返したいと思った。

2001年9月11日に起きた同時多発テロを機に、
ある詩が世界中に広まった。

その詩はノーマ・コーネット・マレック氏によってテロが起こる前に自身の子供を想い書いたものだった。
それが誰かの手によりチェーンメールとして広がり、テロの遺族たちの気持ちに深く寄り添っていった。

"Tomorrow i...続きを読むs not promise to anyone, young and old alike.
ー若い人にも年老いた人にも明日は誰にも約束されていないのだということを"

朝を迎えられることを、当たり前ではないということを忘れず日々を生きていく必要がある。

すでに幸せであることを忘れないでいたい。どんなときも、後悔しない関わりをしようって思わせてくれる本。

家族を謙遜の対象にすることに、反感がある。

「いやいやウチの息子なんて妻なんて･･･」
と言った方が当たり障りないのだろうけど。

自分のことだったら、悪く言おうが腐そうが、気持ちの中でどうでも取り返しがつく。
悪く言えるというのは、つまり家族が自分の存在の範囲内ということなんだろうか。

血がつ...続きを読むながってようが婚姻関係を結んでようが、別の存在だから愛おしいし、大事にできるのに。

だからきちんと言葉や態度で大切さを示していきたい。
できているとうれしい。

照れちゃうくらいストレートな言葉で書かれた詩だからこそ、生み出されるべきだったし、このように読みやすい形で発表されてよかったと思った。

子どもが産まれてから読むと毎日の捉え方がすごく変わった。
ミルクやおむつで忙しくてついつい自分の時間を持とうと躍起になっていたけれど、泣いているその一瞬一瞬が今まで以上に愛おしくなった。

今日が最後だとわかっていたなら、何をするだろう。
もっと丁寧に生きるはず。
ひとまず、今死んだら後悔するだろうことだけはわかってる。

いつ離れてもいいように最良の関係でいよう。
喧嘩はすぐに終わらせよう。いつも笑顔でいよう。
簡単なことなのに難しい。
今この瞬間を大好きな人といられることが奇跡。

911のときに流行ったというチェーンメールに掲載されていた詩。今日を大切にするために、大事な人に愛してることを伝えよう。

優しい気持ちになれる詩だった。
全てのことを許せるようになるというか、小さなことを気にして腹を立てたりしなくて良いんだ。
そんなことよりも、もっともっと大切なことをしなければいけないと気づかせてくれる。
大切な人たちに思いを伝えなくちゃいけない。
大切な人たちと一緒の時間をたくさんつくらなくちゃけい...続きを読むない。
大切なことは、そんなに多くはない。

明日は必ず来る訳ではない。だから、後悔しないように、大事な人を大事にしたい。綺麗な写真とともに、そう思わせる詩が綴られます。訳者のあとがきも涙を誘いました。誰かにプレゼントしたい一冊です。

自分の生き方を見直させられる詩。
明日も当たり前にあると思っているものが突然なくなった時きっと後悔するだろうなぁと思った。

最後がくるとわかっていた。最後が近いとわかっていたから、できる限りのことをした。彼女の望みであろうと考えつくこと全てしてあげたいと思い、すべてを投げ打ってそのようにした。しかし、姉を天に送ったあと、私を常に苦しめたのは後悔だった。
「あれもしてあげればよかった」「これもできたはずだ」という思いは尽き...続きを読むることなく溢れて、わたしを責めた。もっともっとできたはずだ。足りなかったんだ。
精一杯捧げたはずなのに、なぜこんなにも後悔があとからあとから襲うのか。
大切な人をなくして、後悔しない人なんているのだろうか。　あとがきより

家族を見送ったことがある人は、必ず湧いてくる感情だと思う。そして、不安や後悔に押し潰されそうになる。
いつくるかわからない永遠の別れを、ちゃんと受けとめられるように、生きている今の想いを言葉にして大切な人に伝えていきたい。

・「あなたを救った本、教えてください」2022より。
・常に終わりを意識して生きるメメントモリの精神だと思った。
・最愛の人を失った経験がないので、共感に欠けるところがあるかもしれないが、失う前に出来ることをしようという本書の趣旨を汲むならば、自分のような人に是非読んでもらいたいのではないかと思うの...続きを読むで読んでよかった。
・言わなくても伝わることはないから、良い言葉はどんどん口に出していこう。
・明日でいいやと思っていたことは今日でも良いのではないかという視点を忘れずに生きていきたい。

とても優しい詩です。
帯にYouTubeで500万人が泣いたとあるが、涙は出なかったかな。
でも、とても心が暖かくなる本。
イラスト版を買ったのに、少し絵がうるさく感じるので、私は本の59ページの文字だけのものを読みます。