ガブリエル・ゼヴィンのレビュー一覧

  • 書店主フィクリーのものがたり

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    いわた書店一万円選書のうちのひとつ。
    アメリカ小説らしい節回しが最初慣れずになんだかうざったく感じるものの、それぞれのキャラクターが立つ内容に引き込まれていきます。捨て子のマヤが可愛すぎて、でもその縁の繋がりがあまりにも切なすぎて、ひとりでいられないから本を読む、というAJの語りを繰り返し繰り返し読むのでした。

    日曜日の午後に、ワインとラザニアをお供に読むのをお勧めします。

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    2021年04月10日
  • 書店主フィクリーのものがたり

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    小さな島唯一の書店。偏屈な書店主のフィクリーをめぐる人々との物語です。
    自動車事故で妻を亡くし、大きな喪失感を抱える中で、閉店中の書店に残された孤児のマヤを里親として育て始める事によって変わっていくフィクリー。
    色々な事故や事件が起こりながらも、暗くならず何かを次の世代に引き継いでいく尊さが身に沁みます。
    本を愛する人に囲まれて生きられて幸せだよフィクリー。温かい物語でした。

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    2021年04月03日
  • 書店主フィクリーのものがたり

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    本好きにはたまらない魅力にあふれた素敵な1冊だった。冒頭のアメリアとA・Jのやりとりだけで引き込まれ、天使のような少女・マヤの登場に心ときめいた。愛する妻を失ったA・Jにとっても魔法のような効果をもたらし、頑なな心を少しずつ解かしていく。語られる小さなエピソードの1つ1つが微笑ましく、紹介される本(大半が未読または初めて知った)を手に取りたいと思わされた。2016年本屋大賞翻訳部門1位は納得できる。

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    2021年02月17日
  • 書店主フィクリーのものがたり

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    本好きには刺さる本ですね

    意固地で無愛想な店主フィクリーが、本を通して様々な人と関わり自己成長する物語です

    読み始めはただ本屋さんの温かい日常系かな〜って思いながら読み進めてたんですけど、しっかり所々にイベントがありフィクリーの心境の変化や周囲の反応が上手く描写されていました

    今の時代通販ですぐに本を買え、電子書籍もあり本屋の需要が減ってきました。けれど本屋を通してでの新たな本の出会いやワクワク感はやっぱりネットでは体験できませんよね。この本を読んでよりいっそ本屋が好きになりました

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    2021年02月09日
  • 書店主フィクリーのものがたり

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    「マヤ、ぼくたちは僕たちが愛しているものだ。僕たちは僕たちが愛するものそのものだ」

    読み初めは「はい、はい、こうゆうかんじねー」って期待してなかったのに、めちゃくちゃよかった、、。
    諦めて忘れてた頃に意外な展開が盛り込んであったり。
    これが本屋大賞は頷けるー!

    本好きのための愛おしすぎる物語。

    悲しいのに読み終わった後じんわりじんわり優しさで心が暖かくなるんだなー、

    やはり読書はいい。

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    2021年01月18日
  • 書店主フィクリーのものがたり

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    本を愛する、書店を愛する人たちの物語。

    愛する人を失った時、癒してくれるのは何?
    それは人によってそれぞれですが、その一つは人との繋がり。

    愛する妻を事故で失って、投げやりになっていたフィクリーが前向きに生きていくようになったのには、そんな人との出逢い、繋がりができたから。

    そしてフィクリーにとっては、本も大きな役割を果たしていた。
    「ぼくたちはひとりぼっちではないことを知るために読むんだ。ぼくたちはひとりぼっちだから読むんだ。ぼくたちは読む、そしてぼくたちはひとりぼっちではない。」
    そう語るフィクリーだから。

    この本を読んで、ますます本を大切にしていきたいと思った。

    小さな島にある

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    2020年09月22日
  • 書店主フィクリーのものがたり

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    島に一軒の本屋
    ちょっと堅めの店主が幼い女の子と出会い

    章前のフィクリーのその女の子向けの書評も見もの

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    2021年02月20日
  • 書店主フィクリーのものがたり

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    島で一軒しかない本屋に変わり者の店主がいる。
    最愛の人を亡くした悲劇で凍り付いた心が、ある出来事をきっかけに、本を介して人々と出会いなおしていくことでほどけていく。
    著者はハーバードで英文学を専攻した本の虫だが、本作は文学の紹介本ではなく、あくまで主役はフィクリーと彼の周囲の人々のものがたり。

    誰かに話したくなる本がある、話をしたいと思う人がいる、それは幸せなことなのかもしれない。

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    2018年09月24日
  • トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー

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    青春
    人と人とのすれ違い
    心を通わすって難しい
    素直になるって難しい

    マークスの死に、“そんな!展開・・・”

    内容と装画の共通点・・・
    荒波?  青? 
    面白い

    文章にならない感想(⁠╯⁠︵⁠╰⁠,⁠)

    私にとって、この本も挑戦でした。

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    2025年09月03日
  • トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー

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    正直、最後の方はテンポが悪くダレてきますが、まあ悪くはないと言った感じ。どこかモヤモヤが全編つきまとう小説。

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    2025年05月15日
  • トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー

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    映画化されたらいいなと思いながら読んだ。サムとセイディは友情、愛情以上のもので繋がっているんだな。*「明日、また明日、そしてまた明日 [中略] プレイを続けてさえいればいつか勝てるという希望だ。」

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    2025年03月18日
  • トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー

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    ゲーム制作を通じて男女の友情を描く大人のヤングアダルトといった雰囲気の内容。映画的というかアメリカ的というか実に分かりやすい、入りやすい物語だった。会話文はサクッと入って来て地の文は説明めいて少し読みにくい。その面でもアメリカ文学っぽい。ゲーム制作だけにオリジナルなゲームコンテンツが多く、セイディが初期に制作したゲームは大変に面白そうで唸った。この手のストーリー(現実においても)は初期のパートナーがギクシャクするのが当たり前のようにあるのだが本作でも踏襲。ただラストの爽やかな形は妙に清々しい。

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    2025年02月28日
  • トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー

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    ネタバレ

    サムとセイディの関係性は、一体何と位置付けられるんだろう??
    もはや友達以上恋人未満でもない。家族でもない。ただの同僚にしては関係が深すぎる。
    一番近いかなと思いついたのは、幼なじみからコンビになった漫才師。友達という関係だけじゃないし、コンビだと仕事の同僚以上に距離が近い気がする。サムとセイディはそこにもう一つ愛情がのっかるけどね〜複雑〜

    そんなことをモヤモヤ考えつつ、個人的には全体的にあまり刺さらなかったなと思っている。
    サムとセイディが特殊な関係ということはわかるけど、マークスとセイディがくっついたのはいただけなかった。
    サムが傷つくって容易に想像できるじゃん!!なんでよりによってそこ

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    2024年12月08日
  • 書店主フィクリーのものがたり

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    ネタバレ

    マヤは作家になれたのかな。
    フィクリーの人生再生の物語。やさぐれていたフィクリーにマヤが現れ、ランビアーズが良きお節介し、イズメイがお世話し、アメリアと幸せを探っていく。
    こんなにも愛されていたんだ、A・J・フィクリー。

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    2024年12月04日
  • 書店主フィクリーのものがたり

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    原作からなのか、翻訳のためか、分かりづらい文の展開がいくつかあった。人生の転換と儚さが描かれていた。

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    2024年02月20日
  • 書店主フィクリーのものがたり

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    暖かくていい話。
    少し作り物めいて感じるかも。
    出来過ぎな感じというか。
    でも軽く読めるし読後感もいいし、こういうのもいいよね。

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    2023年10月11日
  • 書店主フィクリーのものがたり

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    ネタバレ

    読み始めた時には思ってもいなかった展開だった。
    店に捨てられていた子供を引き取り
    男手ひとつで育てあげ、というのは正直現実味が無いようには思う。

    本と娘への愛情に溢れた柔らかいお話。

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    2023年07月23日
  • 書店主フィクリーのものがたり

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    序盤はとても優しい雰囲気だったのだが、後半になるにつれてどんどんブラックになっていった。
    物語全体から見ると切なく、感動する物語。
    性的な表現が何度も出てきたことが気になった。

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    2023年01月22日
  • 書店主フィクリーのものがたり

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    家族ができていく物語、幸せな家庭ができていく物語だと思っていた。それも嘘ではないけど、途中から推理小説になってしまって、結末が望ましくないものだったらどうしようと気になる。でも、もっと大きな波が待っていた。「小さなレストラン」を思い出す。「そしてバトンは渡された」も。2016年本屋大賞翻訳小説部門第一位。ずいぶん積んでたけど、読んでよかった。

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    2022年05月21日
  • 書店主フィクリーのものがたり

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    アイランドにたった一つある書店の書店主である、A.J.フィクリーの物語。
    いろいろな愛の形と、人生について書かれている小説だと思った。

    海外小説の翻訳物のいうこともあり、読みにくさも少し感じた。
    あと、様々な海外の文学作品が登場して、自分の今の知識量だと存分には楽しめない話だと思った。
    (色々なネタが隠されていて、訳者あとがきにもあったが、注釈を書いていたらキリがないくらい)

    海外文学にたくさん手を出せば、もっと楽しめて読める話だったと思い、残念に思った。
    まだ、再読チャレンジするのも良いが、時間を莫大に要しそうで気が遠くなる。笑

    文学や本についてたくさん書かれているので、その点では楽し

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    2022年03月20日