ガブリエル・ゼヴィンのレビュー一覧
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お仕事小説かと思いきや、二人の男女の人生の話だった。しかも恋愛ではない大いなる愛で包まれた友情の話。
ずっと最強だった二人が壊れてしまう様はとても辛かったけど、すごくリアルで一冊に人生が詰まっていた。いつの間にか読ませてしまう不思議な本。映像化にも期待してます!
悔しいのはこれが日本で生まれなかっ...続きを読むPosted by ブクログ -
めーっちゃ良かった‼︎2024年に読んだ本暫定1位かもしれない。セイディ、サムとゲームを中心にしたドーヴ、マークスの人間模様の描き方良い〜ゲームには詳しくないけどわくわくして読めた‼︎Posted by ブクログ
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愛こそ全て。
愛さえあれば足りる。
その荷が溝(轍)と釣り合っているなら。
荷は
愛の重さ。
訳者の後書きより。
良い訳者だった。他の作品も読みたい。
ライフアフターライフのように、ゲームで何度も死んだら生きる。輪廻転生
人を絶望から守るのは、遊びを求めるその心なのかもしれない。Posted by ブクログ -
四半世紀にわたるサムとセイディの物語。
才能あふれる二人のクリエイターの栄光と苦悩。
後半の展開は心が苦しかったけれど胸に刺さった。
このまま映画にできそうなストーリー。Posted by ブクログ -
人生のまだはやい段階で、家族以外の他人に対して"愛情"を感じられる人に出会えるなんてサムもセイディもマークスもとても幸運であると思う。
現実的に割り切るとかじゃなくて、相手の深く大切に考えているからこそとられる行動に嫉妬のようなものまで覚える。
私はこの先の人生でそんな深い情を、関係性をだれかと築く...続きを読むPosted by ブクログ -
ゲームを題材にしていることはヒキとして、物語の構成上読み進めやすいテーマでは個人的にあるが、クリエイターとしての主人公2人の道程であればよいと思うと必然的でもないように感じた。
あらすじから何か破局というか、秒速5センチメートルのような「思い出は美しかったが…」といった形を想像しており、「悲劇」な...続きを読むPosted by ブクログ -
読む前はゲーム制作の楽しく軽快な物語かと思ってたら重厚な読み応えで、読み終えるのにかなりの時間を要した。
ゲーム制作のお仕事小説であり、友情、愛の物語でもある。
サムとセイディの出会いから四半世紀に渡る物語は上手くいくことばかりじゃない。すれ違い、喪失、関係の悪化…等々。
彼らの人生の一部を垣間見...続きを読むPosted by ブクログ -
血の繋がりさえなくても、愛があればどんな家族の形であってもいいと強く思える
この本に出てくる登場人物のように沢山本を読んでその良さを誰かに伝染できるようになりたい
アメリカ文学の作品の引用が多かったので、もっと勉強してから読みたいPosted by ブクログ -
愛する妻を交通事故で亡くし偏屈になっていく書店主フィクリー。孤児であるマヤの里親になる事や、好意を寄せる女性との出会いなど、人との繋がりで少しずつ人柄が丸くなっていく様が微笑ましかった。
人生何が起こるか誰にもわからない、とはこういう事を言うんだと思った。
店の希少本が盗まれるというミステリー要素も...続きを読むPosted by ブクログ -
中学入試の過去問で出会いました。
翻訳小説家なんて珍しい、と思いましたが、素敵な文章が印象的で全部読みたい!と思い購入。
私は翻訳小説が割と好きなせいか、こちらの文章はとても読みやすく、この本のテーストに合った温かみのある翻訳だと思いました。
割と普通な登場人物たちの心の動きが、丁寧に描かれてい...続きを読むPosted by ブクログ -
タイトル通り店主のものがたり。
妻を亡くし書店に幼児置き去り、その子を引き取り育てる、恋愛、病床。
本好きな家族や友人達に見送られるっていいなあと思いました。Posted by ブクログ -
島で唯一の小さな書店「アイランド・ブックス」の店主、フィクリー。愛する妻を事故で亡くし、1人きり本を売る日々を送るうちに、偏屈な性格になっていた。
ある日、書店の中にぽつんと幼女が置き去りにされた。幼女の名前はマヤで、彼女の若い母親は遺体で発見された。
フィクリーは戸惑いながらも使命感を覚え、マヤを...続きを読むPosted by ブクログ -
いわた書店一万円選書のうちのひとつ。
アメリカ小説らしい節回しが最初慣れずになんだかうざったく感じるものの、それぞれのキャラクターが立つ内容に引き込まれていきます。捨て子のマヤが可愛すぎて、でもその縁の繋がりがあまりにも切なすぎて、ひとりでいられないから本を読む、というAJの語りを繰り返し繰り返し読...続きを読むPosted by ブクログ -
小さな島唯一の書店。偏屈な書店主のフィクリーをめぐる人々との物語です。
自動車事故で妻を亡くし、大きな喪失感を抱える中で、閉店中の書店に残された孤児のマヤを里親として育て始める事によって変わっていくフィクリー。
色々な事故や事件が起こりながらも、暗くならず何かを次の世代に引き継いでいく尊さが身に沁み...続きを読むPosted by ブクログ -
本好きにはたまらない魅力にあふれた素敵な1冊だった。冒頭のアメリアとA・Jのやりとりだけで引き込まれ、天使のような少女・マヤの登場に心ときめいた。愛する妻を失ったA・Jにとっても魔法のような効果をもたらし、頑なな心を少しずつ解かしていく。語られる小さなエピソードの1つ1つが微笑ましく、紹介される本(...続きを読むPosted by ブクログ
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本好きには刺さる本ですね
意固地で無愛想な店主フィクリーが、本を通して様々な人と関わり自己成長する物語です
読み始めはただ本屋さんの温かい日常系かな〜って思いながら読み進めてたんですけど、しっかり所々にイベントがありフィクリーの心境の変化や周囲の反応が上手く描写されていました
今の時代通販です...続きを読むPosted by ブクログ -
「マヤ、ぼくたちは僕たちが愛しているものだ。僕たちは僕たちが愛するものそのものだ」
読み初めは「はい、はい、こうゆうかんじねー」って期待してなかったのに、めちゃくちゃよかった、、。
諦めて忘れてた頃に意外な展開が盛り込んであったり。
これが本屋大賞は頷けるー!
本好きのための愛おしすぎる物語。
...続きを読むPosted by ブクログ -
本を愛する、書店を愛する人たちの物語。
愛する人を失った時、癒してくれるのは何?
それは人によってそれぞれですが、その一つは人との繋がり。
愛する妻を事故で失って、投げやりになっていたフィクリーが前向きに生きていくようになったのには、そんな人との出逢い、繋がりができたから。
そしてフィクリーに...続きを読むPosted by ブクログ -
島で一軒しかない本屋に変わり者の店主がいる。
最愛の人を亡くした悲劇で凍り付いた心が、ある出来事をきっかけに、本を介して人々と出会いなおしていくことでほどけていく。
著者はハーバードで英文学を専攻した本の虫だが、本作は文学の紹介本ではなく、あくまで主役はフィクリーと彼の周囲の人々のものがたり。
誰...続きを読むPosted by ブクログ