スティーヴ・キャヴァナーのレビュー一覧
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ダイナーのトイレで銃を突きつけられ、爆弾付きのジャケットを着せられた上、法廷に放り込まれた弁護士フリン。ロシア・マフィアのボスの保釈の為、証人を爆死させる計画だった。背けば誘拐された10歳の愛娘の命は即消える。昔、スリや詐欺で慣らした腕でさまざまな困難に立ち向かうフリン。31時間という期限付きな為、スピード感があった。妻との別居や1年前に携わった事件が元でのアル中の治療入院を終えたばかりのフリン。その彼が娘を救い、弁護士の誇りをかけボスに徹底的に制裁を与えるべく奔走する姿はめちゃくちゃカッコ良かった!
リーガルサスペンスでありながら、アクションもたっぷり味わえた。本国ではシリーズを重ねているら -
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全編にみなぎる熱量が凄い。一時期ミステリ界を席捲したリーガル・サスペンスの一種だろうというバイアスは、幕開けから覆される。本作は、臨界点まで追い詰められた男の闘いを、圧倒的な筆力で活写した血が滾る傑作である。
舞台はニューヨーク。弁護士エディー・フリンは、朝食に立ち寄った店のトイレ内で、前触れなく背中に銃を突き付けられた。瞬時に体が反応する。背後に立つ男の脅し文句と所作から、即座に相手の素性と特徴を推察。銃の男が右利きであることを見取り、左側の隙から反撃する手順を脳内で辿る。一介の弁護士としては並外れた挙動。だが、もう過去の自分ではないと自戒し、冷徹に情況を見極める。僅か冒頭1ページ。主人公 -
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ネタバレ詐欺師の過去を持つ元敏腕弁護士エディーがロシアンマフィアに娘を人質に取られ法廷内に爆弾を持ち込む役を押し付けられる。
マフィアのボスはこれから始まる裁判の原告で、そこで証言をしようとしている内情を知る証人を爆破しようとしているのだ。
いきなりフルスピードで始まるスリリングな展開。
なんとか第一幕をしのぎきり、機を見て反撃に出ようとする最中にぼんやりと浮かび上がってくる不自然な状況。
何か裏がありそうだが、いまいち捕まえきれず、もんもんとしながらも状況を打破しようとするエディ。
非常に引き込まれる語りだったのだが、もったいぶって引っ張った割にありがちな結末で、それはがっかり。 -
Posted by ブクログ
法廷を舞台にしたリーガル・アクション。エンタメ全開です。
効率の良い一行目から作中に引き込み、どんどん展開する。主人公は落ち目の弁護士。緊迫する監視下の元、かつての稼業であるスリや詐欺の手練を発揮して、土壇場で難関を通過。さらに陰謀の中枢へと、一歩一歩迫っていく。そこに法廷シーンが加わり、あれよあれよと読めてしまった。
アクションとリーガルのバランスがよく、それをさらりとエンタメでコーティングしてある。筆致は平凡だが嫌味がなく、謎解きの面白さも味わえる。でもちょっと長いかな。シリーズになるとのことで、主人公の背景についての記述が多い。キャラも微妙に淡白で、全体的にB級っぽいけど、面白いシリ