田隅恒生のレビュー一覧
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ルルドはフランス南部にあるカトリック巡礼地である。歌手のマドンナが娘の名をこの地にちなんで名づけたことでも話題となった。
古来、交通の要衝であり、先史時代からの遺物が残る町ではあるが、この地が巡礼地となったのは、1858年に1人の少女、ベルナデッタ・スビルーが「聖母を見た」ことに由来する。聖母は十数日に渡って洞窟近くに現れ、ここに御堂を建てよと少女に告げた。そして「泉に往きて水を飲め且つ洗えよ」と洞窟の底を指し示した。そこには泉はなかったが、ベルナデッタが手で穴を掘ると水が湧いてきた。水は滾々と湧き出し、ルルドの泉と呼ばれるようになる。この泉の水を飲み、沐浴した重病人が奇跡的に快復するとされ、 -
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スペインと国境を接するフランス南西部のルルド。1858年2月に
ひとりの少女の前に聖母が現われた。何度かの邂逅ののち、聖母の
言葉に従って少女が洞窟の土を掘ると泉が湧き出した。
病気や怪我を治癒する奇跡の泉として有名な「ルルドの泉」で、
後にノーベル医学賞を受賞することになる若き日のアレクシー・
カレルが目撃した奇跡を小説仕立てで書き残したのが本書だ。
カレルが巡礼団に同行してルルドを訪れたのは1902年。結核性
腹膜炎を患う若い女性は、ルルドの泉を訪れる予定の昼にはいつ
亡くなってもおかしくない状態だった。
それが泉の水を腹部にかけただけで、腹部の膨満は消え、その日の -
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後にノーベル生理学・医学賞を受賞(1912年)する仏の外科医であるアレクシー・カレル(1873年~1944年)が、1902年に、かつて聖母マリアが出現したと言われ、不治の病を治癒する「ルルドの泉」で知られた、カトリック教会の巡礼地ルルドを訪れたときに目の当たりにした“奇跡”について、自ら綴ったものである。カレル博士は一般には、『人間 この未知なるもの』の著者として有名である。
ルルドは、フランス南西部のピレネー山脈の麓にある小さな町(現在の人口は15,000人)で、1858年に、町の洞窟でベルナデット・スビルーという14歳の少女に半年間で18回の聖母マリアの出現があり、その9回目の出現のときに -
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従来の「ルルドへの旅・祈り」が仏語原典からの邦訳なのに対し、本書は米国で出版された英訳からの重訳版です。
個人的には、仏語邦訳版の方がより美しく抒情的な文体で感動をそそられます。これには訳文の問題のみならず、原典の違いも大きいのでしょう(英訳時、用語の変更やパラグラフの改廃・置換えも行われたとのこと)。
解説はやや退屈な部分もありつつ、著者カレルの戦争や政治との関連など、興味深く読みました(カトリック教徒であることと矛盾するこれらの思想は、理解に苦しみます)。附録の「ルルドの洞窟」も参考になりました。
ルルドに興味がある方は資料として一読の価値ありです。 -
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[ 内容 ]
政治と信義の狭間で深まる懊悩。
英国軍とダマスカス攻略の先鋒を競うアラブ軍で、英国外交とアラブ独立の矛盾に苦悩するロレンス。
果敢な行動、内省の記録。
[ 目次 ]
第7部 死海作戦(地域攻勢;装甲車稼動;わが親衛隊 ほか)
第8部 挫折した高望み(大計画;アンマーンは失敗;撤退 ほか)
第9部 最後の努力を考える(アレンビー立ち直る;アカバでの激論;バクストン行動開始 ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
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☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人 -
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[ 内容 ]
栄光の反乱劇から苦渋の国際政治へ。
アラブ軍と英国軍はダマスカスを占領。
しかし、ロレンスは複雑な思いを胸にその場を去る。
全5巻完結。
[ 目次 ]
第10部 御堂の完成(無人のアズラクを楽しむ;緩慢に集結を終える;第一の線路;第二の線路;第三の線路;阻止される;ナスィーブ橋梁;敵機を破壊する;アレンビー訪問;砂漠へ戻る ほか)
[ POP ]
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☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
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共感度(空振り三振・一部・参った!) -
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[ 内容 ]
アカバ攻略を目指しアラブ反乱軍を率いる立場にありながら、アラブを欺いて戦う不安に怯えるロレンス。
[ 目次 ]
第3部 鉄道を牽制する(褒賞と口論;改革;相次ぐ転向;鉄道襲撃の計画 ほか)
第4部 アカバまで(アカバの地勢;ワジュフからアル‐クッルまで;アブー・ラーカにて;ハッラ・アル‐ウワイリド ほか)
[ POP ]
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読書の速度(時間がかかっ -
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[ 内容 ]
「沙漠の反乱」の勝利と悲劇。
1922年の原典「オクスフォード・テキスト」を世界で初めて翻訳。
[ 目次 ]
執筆の方法と理由
反乱の気分
アラビア
遊牧の相
一神教
自治独立の動き
シャリーフの序曲
主役を演じた英国人
成功者の足を引っ張る
ストァズとアブドゥッラー〔ほか〕
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
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