木全賢のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
デザインの現代の歴史的流れを知る上で、おもしろい本だった。建築のデザインに共通するものがあった。著者は、シャープでデザインをしていたこともあり、デザイン・オタクでもある。
この本は、デザインにポイントを置いて、家電のデザインの変遷の歴史を論述している。つまり、家電のデザインは、「なぜ四角くて、モノトーンなのか」を説明する。
デザインにおいては、出会いにおける第1印象をどう作るかである。人と人の出会いは、物腰といい、文章では文体と言い、モノではフォルムという。
「デザインの美しいものは、より使いやすいと認知され、より受け入れられやすく、長く使われ、創造的思考と問題解決を促す」という。固いー柔らか -
Posted by ブクログ
著者がこの本を書いた理由は、「もっと家電のデザインについて気軽に話が出来てもいいのになあという」願いからだとある。確かに、家電を選ぶ場合、デザインよりも機能、値段に重点を置いている。
テレビをつけていたらどこかの会社の社長が、これからの電化製品は機能面では差が付かないのでデザインで付加価値を付けると言っていたのを思い出した。これだけ物があふれる時代だと、何か斬新なものをおまけに付けないと売れる前にまず話題にすら上らない。著書を読んでいるとデザインにもいろいろあったのだなあと思った。
丸くなったり、四角くなったり、流線形になったりしているが、「売れるのはフォーマルなデザイン」と述べてい