微妙
内容は作品紹介のあらすじを読んだ通りだけど、お仕事ファンタジーと言って良いのかが微妙。
現代のコンサルティング会社に勤めていた若手サラリーマンが、転生した中世ヨーロッパ的な剣と魔法の世界に転移して、流行らない店を流行らせるって話だけど、読み手が感心するような深い経営戦略でもなければ、魔法だのチート系な技でもなく、稚拙なその場の思い付きみたいな方法が、ご都合に合わせて上手く行く、この手の作品によくある作者のご都合主義設定だった。
現実にそんな方法で簡単に上手く行く訳あるかって思うと、どうにも冷めてしまう。
転移や転生ものに多くあるような、主人公が強い系ではない。
小さい魔法すら使えるわけでもなく、 何かしらのチート系能力があるのでもなく、物語的に大きな盛り上がりもない。
例えば、流行らないレストランの客が増えた、小麦屋の業務が改善したとか、そこに転移した現代社会人としての知能や知識、チート能力の欠片も無いんじゃ、だから何?って感じになるよ?
別に現代人を転生だの転移させる必要ない程度の知識でしかないし、転移させる意図が分からん。
おまけに後半はほぼネタ切れなのか、現代の話しになって…異世界転生はどーなった展開。
ビジネス書籍を購入したんじゃないんだから、現代人の普通の生活の話しなんて全く興味ないんだよ。
1/4ほど後半はスルーさせられて損した気分も倍増。
召喚や転生をキーワードにして読みたい本を選んでいるんだし、それを題材にしているならそれを生かして盛り上げて欲しいし、そう言う展開を期待して購入した分よけいに残念だ。
2巻は買わないぞ。