大村智のレビュー一覧

  • イベルメクチン 新型コロナ治療の救世主になり得るのか

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    流行り病の治療薬の臨床状況として、2021年時点の状況を詳述されています。本薬はそもそも他の傷病治療薬として承認済で、長い期間その安全性から広く使われ、その功績から開発者の大村先生がノーベル賞を受賞されるほどの薬剤です。本薬剤の流行り病への適応について、その機序の説明と臨床効果について、説明されています。世界的広く研究データが上げられ、その効能が示唆されています。一方で使用承認がされにくい仕組みもあり、今後の動向が気になるところですが、臨床結果が誠実に反映されることが、患者さんの視点として良いと思った方は私だけではないと感じました。

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    2022年09月21日
  • イベルメクチン 新型コロナ治療の救世主になり得るのか

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    テレビではほとんど取り上げられないイベルメクチン。
    興味があったので、イベルメクチンを開発した方の著書を選んだ。

    きちんとしたデータをもとに治療薬としての効果や安全性についても発表されているのに、反対する側はなぜダメなのかというデータや臨床試験なのどの結果は持っていない。

    結局は金と利権なのかな。

    メルク社創業者子息の1950年の発言が笑えた。
    「医薬品は民衆のためのものであり、利益のためのものではない」
    これを実現している会社は、この世にどれほどあるのだろう。

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    2022年01月26日
  • イベルメクチン 新型コロナ治療の救世主になり得るのか

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    少々読みづらい文体だったが、内容はなんとなく理解できた。
    巨大製薬会社の邪魔がなければ、コロナの状況もかなり好転したのだろうと感じる。
    第4章が一番知りたかったところで、そこはわかりやすくてよかった。

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    2022年10月21日
  • イベルメクチン 新型コロナ治療の救世主になり得るのか

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    ネタバレ

    ノーベル賞を取った大村先生が編者になって、イベルメクチンのCOVID-19に対する効果や取り巻く環境(どちらかというと悪意)についてまとめられた本。

    イベルメクチンの発見物語やオンコセルカ症の箇所は素晴らしい業績であり、読んでいても気持ちがいい。
    一方、イベルメクチンがCOVID-19に対する効果をめぐる話題では、行政・アカデミア・企業の利権渦巻く混乱の極みになっている点がよくわかります。
    もちろんイベルメクチンが効くんだ、という主張されている医師たちの著書なので、そちら側によっている本かもしれませんが、重要な点として、ネットなどでイベルメクチンが効かない、と主張している根拠を、以下の論文と

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    2022年04月09日
  • イベルメクチン 新型コロナ治療の救世主になり得るのか

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    新型コロナ治療・予防薬として期待されているイベルメクチンについて、開発者の大村智先生自らが解説した一冊(執筆者は大村先生含め全9名)。イベルメクチンの概要~新型コロナに期待される効果~賛成派・反対派のイベルメクチン論争までが多くの研究・論文を基に解説される。学術書なので難かしい医学用語が多く使われて理解困難な部分もありつつ、イベルメクチンは新型コロナに効くのかどうかのメカニズムの説明部分は図解があってわかりやすかった。

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    2021年12月04日
  • 人をつくる言葉

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    〈本から〉
    「人のために役たつことをしなさい」
    これは私の人生のいわば「原点」になった言葉です。この言葉を幼いころに育ててくれた祖母から、ことあるごとに言われました。

    朝は希望に起き
    昼は努力に生き
    夜は感謝に眠る


    「恕」とは思いやりの心のことです。『論語』の中で、「一生涯貫き通すべき一言はありますか」と弟子に聞かれた孔子の答えがこの「恕」でした。

    人生は
    ほんの少しの言葉で
    豊かになるか 貧しくなるか
    決まる
    「ありがとう」「すみません」
    「おめでとう」「おかげさまで」

    一期一会
    高い志を持つ者には
    人々との出会いを大事にすることで
    思わぬ道が開けてくる

    生活は週間の織物に

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    2017年02月16日
  • 人をつくる言葉

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    ノーベル賞を受賞した大村先生が書き記した言葉を紹介した本。

    いろんな人の言葉や大村先生自身の言葉を書き記したものですが、書き記された言葉が素晴らしい、というよりは、「自身の気に入った、あるいは気になった言葉を書き記す」という行為が素晴らしいと思いました。
    この本はあくまでも、大村先生にとって「人をつくる言葉」であって、人それぞれ「人をつくる言葉」があると思いますし、誰もが「自身の気に入った、あるいは気になった言葉を書き記す」ことは可能ですので、そういった行為をすすめる本、と捉えた方がよいように思いました。

    というわけで、自分も始めたいと思います。

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    2017年02月06日
  • 人をつくる言葉

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     イベルメクチンでノーベル生理学医学賞を受賞した大村智氏の、日頃から書き留めていた名言の内のいくつかを本にしたもの。
     本自体は一日で読めるものであるが、こういった部類の本は近くに置いて折に触れて読み返すのがいいのであろう。
     「人をつくる言葉」ということであるが、果たして例えば部下や子供に対しても、自分はどんな言葉で日頃接しているであろうか?
     恥ずかしながら、とてもじゃないが心に留まり人を成長させるものではない。(酷すぎて、違う意味で心に、傷をつけて残ってしまっているかもしれない)
     幸運は高い志を好む、心の壮なる人には何時も青年の春なり、形あるものは壊れる生あるものは死す高徳は人の心に残

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    2021年12月12日
  • 人間の旬

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    大村先生らしい文章が淡々と並んだ一冊。
    仕事も家族もご自身も大切されている様子が伝わってきました。

    が、誰かに薦める、とまではいかない印象。

    とはいえ、これまで80年超の人生をしっかり生きてこられたことには敬意を表します。

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    2017年07月19日