小菅正夫のレビュー一覧
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本の整理をしていた時に、買っただけで読んでいなかった本書を見つける。その場でさっと読み終える。140頁の小さな本なので、すぐのことだ。
しかし、本書に書かれていることばは重い。
決して説教臭くはないけれど、それでも著者自身の考えを柔らかい物腰できっぱりと述べる。一貫して「命」について考えさせる話。生物の使命が脈々と続く命をつなぐことだとする筆者からすると、親の子供への接し方や教育にも目が向けられるのは自然なことで、子供の将来を考える発言も多い。
ちゃんと早くに読んでいれば、あのクラスの生徒にも紹介できたのになと思ってしまう。今度、授業で紹介してみよう。
本書には「命に失礼」という言葉が何 -
Posted by ブクログ
精神的にも肉体的にも病んでいる時に書店で購入。
おかげでちょっと回復しました。
良い本だったなぁ〜。ぜひとも学校の国語の教科書とか、総合学習とかで使ってほしい内容。
字も大きいし、写真も多いからぜひとも児童書にも展開して欲しい本。
セミが少ない人生だからかわいそう、とか動物はただ食べるだけに生きている、とか本当にちまたで語り尽くされているようなことを、丁寧に説明してくれていました。
子育ての部分には賛否両論ありそうなことを書いているけれど、でも筆者の書き方がとても紳士的だから「読ませる」内容になっています。
…旭山動物園がちまたで流行っているの、全然知らなかったし…。 -
Posted by ブクログ
営利法人ではありませんが旭山動物園も不振から回復した事業体です。この本は現園長である小菅氏が自ら書いた本です。夢を追うこと、決してあきらめないこと、顧客本位・動物本位の立場に立つこと、前例のないものに挑むことを恐れないこと…企業再生の姿そのものではないでしょうか。動物園の経営者の立場である小菅園長の考え方やビジョンがよくわかります。北海道でも景気が非常に悪い旭川市において貴重な観光資源となった旭山動物園。近年の「企業再生から地域再生へ」の流れそのままを体現した再生ストーリーです。奇をてらった展示ではなく、動物行動学のしっかりした基盤の上に考えられた展示なので動物にストレスをかけない展示になって
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
旭山動物園、驚異の復活には、ビジネスモデルの原点がある!
なぜ、厳寒の動物園に日本中から人が集まるのか。
日本一の動物園は、こうして奇跡を起こす。
[ 目次 ]
第1章 「旭山動物園」復活プロジェクト(「珍獣」がいなくてもお客さんが増える秘密 予算がなくとも知恵を出し合う 予算がなくともアイデアで話題をつくる 「理想の動物園」とは何か)
第2章 動物の側になって考える(学術的知識は、よい展示をつくる ストレスのない環境は、動物をもハッピーにする 命を感じる動物園)
第3章 動物から教えられること(動物から教えられること 「不利な条件」を克服する)
第4章 改革に必要な組織とは何 -
Posted by ブクログ
これまで私は動物園が苦手でした。…けれども旭山動物園に足を運んだ時、イキイキとした動物たちの姿に魅了され。「ずっと見ていたい、何度も来たい!」と思っている自分に気が付きました。ついでにお土産も大人買い★
~私をこういった行動にいざなった背景には、いったい何があったのだろう?
小学校の修学旅行で来た旭山動物園にはジェットコースターがあり。「ありがちな動物園」という印象しかなかった。
その変化の背景にあるもの・考え方を知りたいと思い、この本を手に取った。一つ一つのプロセスに意味があり、その集大成が今のカタチなのだということを知り、深く納得。
自分の事業にも生かせるヒントが散りばめられていま -
Posted by ブクログ
ネタバレ旭川動物園や円山動物園に関係した獣医さんのエッセイ。
それぞれの動物の本能や特性を満たすような環境を整えることによって生物の本来の目的である生殖を促進するという考えのもとに人気のある様々な展示を生み出してきたことが語られています。
野生の環境では衰え=死を意味していますが、人が整える環境では老いてなお生き続けるという自然に反したことが起きており、それは人にも通じている。そんな中でじじ・ばばが子供の面倒を見るという習性を得た人は子供の生存率が上がり繫栄してきたのではないかという仮説を提示しています。
かくいう竹蔵もじじとしてたまに孫の面倒を見させてもらっていますが、そのことが子供の安全に通じてい