小菅正夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ旭川動物園や円山動物園に関係した獣医さんのエッセイ。
それぞれの動物の本能や特性を満たすような環境を整えることによって生物の本来の目的である生殖を促進するという考えのもとに人気のある様々な展示を生み出してきたことが語られています。
野生の環境では衰え=死を意味していますが、人が整える環境では老いてなお生き続けるという自然に反したことが起きており、それは人にも通じている。そんな中でじじ・ばばが子供の面倒を見るという習性を得た人は子供の生存率が上がり繫栄してきたのではないかという仮説を提示しています。
かくいう竹蔵もじじとしてたまに孫の面倒を見させてもらっていますが、そのことが子供の安全に通じていることを願っています。
生き物は食べられなくなったり歩けなくなったりしたら死を待つだけで、不満も言わずじっと痛みに耐えながら生を全うする話を聞くと、人はなんて贅沢なんだろうと思わずにはいられません。
残念だったのは、著者の思い込みと思われる考え方や仮説が散見され、そういった部分がなければもう少し楽しめたのかな?と思います。
16歳を過ぎて急に衰えて来たわが家の駄犬が安らかに逝けるように、環境を整えてあげようと改めて思っています。
竹蔵 -
Posted by ブクログ
実際、この本をは映画かもしていますが・・・
この本を読む前に旭山動物園に行った身なので何も解らず・・・
この本を見て解ったことは、エキノコックスにやられてしまい、閉園まじかであった旭山動物園を飼育員みんなで案を出し、最後の挑戦をしたところはびっくりしました。
日本最北の動物園はそれまでワースト1というくらい入場者数がなかったが、改装しいつしか人口が多くて人気の高い上野動物園の入場者数を上回り、日本一の動物園になった。
現在は小菅園長ではなく坂東園長になっているが、前と同じ様にいろんな案を出して小菅園長が提案した行動展示という野を引き継いでいる。
いま思い返すと、「ペンギンが空を飛ぶ」ことはうそであると思ったが、確かに空を飛んでいるように見える。それによって子供だけでなく大人も楽しくなる。
動物を平面で見るのではなく、上からも、下からもどこからも見れることはすばらしい考え方だとは思います。
この園長みたいな考え方があったおかげで、今日の動物園ブームというのが有るんだと、僕は思います。
読んでみると動物園に行きたくなりますよ。 -
Posted by ブクログ
動物園にいるような動物たちと、もし暮らすならどうすればいいか?ロマンあふれる素朴な疑問ですが、本の内容は至って真剣。入手方法や生活環境、食事やコミュニケーションの取り方など、旭山動物園の園長をされていた著者が真面目に紹介しています。
実際のところ、本当に「飼える」のか「飼えない」のかを示すマークが各動物のページで示されているのですが、ライオンやキリン、ペンギン、アザラシ、イルカにワニ、フラミンゴなんかにも「飼えます」のマークがついているのは驚きました。もちろん動物によって条件なんかもあるんですが、そうか、飼おうと思えば飼えるんだ…。
実際の飼育の際にあったエピソードや、それぞれの動物の生態についての情報が読めるミニコーナーも楽しいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ旭山動物園園長の手による、閉園の危機から日本一の動物園に躍進するまでの取組みの紹介や、社会において動物園が担うべき役割への提言。
実例や学識に基づいた内容で、豆知識としても面白いしすごく説得力もあります。
以下、印象に残ったところを箇条書き。
・動物園の4つの役割=レクリエーション、教育、自然保護、調査・研究
・不遇の時期に熟慮してこそ、予算を与えられたときに実行動として効果を発揮する
・老い、死を伝える、悲劇的なことを隠さない
・自分が人間であることを再確認する場所
以下、感じたことを箇条書き。
・リソースは限られていてもアイディアに限りはない。ありものの中でどう実現するか/チャンスが巡ってきたときにどう行動するか、頻繁に使われるフレーズだが「よく考える」ことが重要。
・こちらも頻出だが、「本質をとらえる」こと。動物の見せ方、動物自身がどうありたいか、動物園とは何か、旭山動物園が果たすべき役割とは・・。旭山動物園が成功した根幹には、旭山動物園の皆さんが自分たちの本質を熟考し、その存在意義を実現した点にあると思う。自分が提供すべきファンクションは何か、本質を捉える癖をつけるべき。
動物の内容盛りだくさんで、読書癖のない人でもすらすら読めると思います。
面白かった。 -
Posted by ブクログ
いま振り返って不遇の時期に意味があるとしたら、お金はなかったけれど動物園についてじっくりと考える時期が与えられていたということだと思う。
アイデアも熟成させる時間が必要だ。一度考えたアイデアを土台にしてそこに新しい考えを各自が持ち寄って再度練り直す。
動物の側にたって考える。
やることがあったほうが何かしら楽しい。やることがあり、その目的が達成されることが幸福感につながる。やることがない状態ほど辛いことはないはずだ。
死を伝える
老いを隠さない
私達人間の命も人間という入れ物の中にたまたま入っているだけ。だから命に優劣はない。
動物園に珍獣はいらないのと同じように組織にも飛び抜けた人材はいらない。
目標と対策だけ言ってやり方は任せる。
失敗は隠さない。 -
Posted by ブクログ
<感想>
本書は「良い経営の教科書」というレビューがあったので手にとりました。
日本で一番有名な動物園の経営とあり期待していたのですが、目新しい発見はなく「良い経営の教科書」とはなりませんでした。
ただ、それは「良い経営」とは「新しいことを実践する」のではなく、「当たり前の理論をいかに実践するか」ということの表れのようにも思います。
経営の教科書としてではなく、動物園のドキュメンタリとしてなら良い本だと思います。
<要点>
■まず「動物園は何をするところなのか」といった度づ仏縁の存在意義の確認から始めた
■飼育係が飼育だけをするのではなく、入園者に語りかけてみる(ワンポイントガイドなど)。結果、動物のことをよく知っている飼育係が、入園者は何を知りたいと思っているかということもつかめた。
■個性はチームのまとめ方
①はっきりとした(具体的な)目標を決める
②その手段を明確にする
■放っておいてもガンガン新しいことをやっていくタイプもいれば、なかなか新しいことを考え付かないタイプもいて、近道を探すのは上手ではないけれども、少しずつ前進していくタイプもいる。組織というのは、後者2つのタイプのような人が伸びていく環境でなければならない。 -
Posted by ブクログ
「旭山動物園」の何がすごいのか、ただのつぶれかけた動物園がいかにして人気動物園になったのかといったことを、園長が様々なエピソードを交えて紹介している。動物園の役割、意義、歴史についても述べられている。
「旭山動物園、驚異の復活には、ビジネスモデルの原点がある!」と裏表紙で紹介されており、ビジネス書としての側面を売りに出しているが、それよりも著者が語る動物園の理念、環境保護の必要性の方が印象に残った。動物園はリクリエーションの場だけではなく、「野生生物保護センター」として研究や教育の場でもあるということを一般の人がどのくらい理解しているだろうか。おれも一連の旭山動物園の本を読むまでは知らなかったし、よく小学校や幼稚園で動物園の遠足で動物園に行くことがあるが、せっかくならば、環境教育をそういった機会にぜひすべきだと思った。動物と気持ちが通じるとき、動物が死ぬときの表情などが語られ、著者の動物、動物園に対する熱い想いを感じとれる一冊。(10/07/30) -
Posted by ブクログ
ネタバレ購入者:坂野(2008.1.30)返却(2009.2.17)
人が忘れていた事、動物たちはかけがえのない命の大切さを知っているのだと知りました。
貸出:堀本(2009.2.17)返却(2009.3.9)
命がわからない子供達が増えているというのはとても残念なことだと思います。ぜひこのような動物園を日本にもっと増やして、命を伝えていってほしいと思いました。
古野:貸出(09/5/25)返却(09/6/2)
動物を通じて体験された、「生命とは?」というのが伝わってくる一冊でした。
貸出:エゴ原(2009.10.26)返却(2009.11.24)
生命の大切さを後世に伝えるために、我々大人も学ばなければならないと思いました。
貸出:清水(2009..12.1)返却(2009.12.4)
動物、生き物を通して「生きる」「死ぬ」ということを改めて考えることができました。これからの子育てにも、参考になりました。
貸出:川端(2009.12.9)
この小菅さんの幼少時代の話のように、僕も小さい頃は比較的自然に囲まれて育ち、山や川、そして琵琶湖で色々な生き物を捕まえてきたので、非常に近い存在に感じました。小さい命になかなか触れることが出来ない今の子供にはもっと自然の力や命の大切さを体感して学ばないといけないことに気付かされ、これは旭山動物園に一度行かないと行けませんね。
貸出:松本(2011..12.15)返却(2011.12.29)
子供の頃に「世話をするから」と、犬を飼って毎日散歩に連れて行ったり、世話をする事がどんなに大変か感じた記憶があります。ちょっと違いますが、子育ても毎日待ったなしでもっと大変な事だと思います。それを奥さんにまかせっきりにしてるので、出来る事は無理してやっていきたいです。
貸出:吉田愛(2011.12.30)
お刺身のパックに入っている魚が切り身の形のままで水中を泳いでいると思っている子供がいるという話を聞いたことがあって「まさか!?」とは思いましたが、この本に書かれている「現代の」学校教育や子育ての仕方では、そのまさかがしばしば本当のようです。
旭山動物園のことは、実際に行った事はなくニュースや雑誌などで見ているばっかりで、小菅さんが心配しているように「わかったこと」しかわかっていません。
これは、行かなければ。実際に体験しなければ。