北村陽子のレビュー一覧

  • 利他はこうして伝染する――小さな1歩を大きなうねりに変え、優しさが活きる世界をつくる

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    素晴らしい本でした。この本と出会えて良かったです。最後の方はスケールが大きすぎて、小市民の私には現実感が無かったですが。
    まずは身近な人にアテンションを向けて、その人のニーズを察知し、自分の時間や労力を少しだけでも使うことで小さい利他は今すぐにでも実現できる。
    それが伝染してさざなみのように広がっていくかは別として、そういった心がけが大切なんだと考えさせられました。
    時々読み返したい本です。今のところ26年No.1の本となりました。

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    2026年02月14日
  • 利他はこうして伝染する――小さな1歩を大きなうねりに変え、優しさが活きる世界をつくる

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    ネタバレ

    TED代表者のクリス・アンダーソンによる「利他」の本。
    「そりゃそこまで成功したら綺麗ごとも言えるよ…」と思うなかれ。まさしく本書を読むべきは、そんな風に思ってしまう私たちなのだ。
    (かく言う僕もビル・ゲイツの推薦がなかったら買っていなかっただろう…)

    「やらない善よりやる偽善」が本書の大筋なんだけど、じゃあそれをどうしたら多くの人に実施してもらえるシステムを構築するか、まで語っているのが素晴らしい。こういう部分が流石だよなぁ。

    「善」と聞くと純粋で見返りを求めないものをイメージしてしまうけれど、(その背景がどんなものであれ)「善」と呼ばれるものを成した時点で称賛されるべき、というのがポイントだね。
    ビル・ゲイツに代表されるような億万長者の持つ資本の比率は年々上昇している。
    もちろん税制は一定の均衡を手伝っているけど、それだって焼け石に水の中になるのであれば、彼らに「名誉」を与えて資本を提供してもらうことも良いアイデアの一つになるだろう。
    (実際ビル・ゲイツは慈善活動を行っていて、確かに節税対策かもしれないけれど、彼は私たち以上に「善」い事を行っているはずだ)

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    2025年11月03日
  • 利他はこうして伝染する――小さな1歩を大きなうねりに変え、優しさが活きる世界をつくる

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    本書のテーマ「利他」について興味があり、英治出版の読者モニタープログラム応募し、書籍をいただきました。

    世界で日本の「おもてなし」が評価されているという話は聞きますし、実際接客業の質の高さ、親切な人たちも多い印象です。
    しかし、近くにいる一人一人を見ていると、「自分たち」中心の考え方に触れることが多く、違和感を持っていました。

    そんな中、なぜ利他が必要なのか、なぜ利他が行われている場面が少なく見えるのか、そして、どうやったら利他を実行し、その先にどんな世界が実現するのか、と言った問いに答えてくれる本でした。

    著者は、TEDのトップを務めているクリス・アンダーソン。

    自身や身近に起こる利他について、事例を踏まえながら、上記の問いに答えていく。

    本書から得られた気づきは、以下の通り。
    ・人間の決断は、何らかの利得のためになされている(完璧な利他行為など存在しない。が、利他的な行為の優しさを称える)
    ・利他は自身の幸福感を高める
    ・利他思考になるためには、自分自身に寛容になる。自分が恵まれていることを認識する
    ・認知バイアスと時間バイスにより、良いニュースよりも、悪いニュースに触れることが多く、世界が悪い場所であると認識してしまう
    ・利他的な行動を習慣化させる
    ・インターネットの力を使い、利他の行為や事象を拡散させる(誰でも意識すればできる)

    本書では、企業での取り組みや富豪の寄付の話など、自分とは縁遠い話もあるが、「あなたはどうするのか?」と繰り返し問いかけられており、利他の発揮について、自分ごとで考える機会となった。

    小さなことでも積み上げることで、社会が変えられるかもしれないと、希望を感じられる内容であった。

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    2025年10月26日
  • チョコレートの真実

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    斎藤幸平『人新世の「資本論」』にて、資本主義による成長の代償を後進国がおっかぶるという主張があったが、チョコレート産業におけるそれを見た。

    先進国の都合でカカオの生産地にされた挙げ句、市場価格の暴落により貧困にあえぐ人々。奴隷同然の扱いを受けタダ働きさせられる子供たち。

    私達はそれらの人々を犠牲にして、100円のチョコレートを当たり前のように食べている。
    そして、原料のカカオを作っている人々は、カカオがどうなるのか知らず、チョコレートを見たことすらない。

    これは過去ではなく、現代の話である。

    資本主義経済における世界の歪さを思い知った。

    自分が何ができるかは分からないが、この現実を意識しながら生きていきたいと思う。

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    2023年05月13日
  • チョコレートの真実

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    アブドゥライ・マッコ コートジボワール中部の都市ブアケ駐在のマリ総領事 内部告発で職を解任 マリ人児童労働に一躍買った人物
    人身売買は夜行われる。複雑に絡み合った制度は、フェアトレードチョコですぐに解決できるものではない。
    フェアトレードはあまりに単純化されすぎている

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    2023年03月05日
  • チョコレートの真実

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    チョコレートの原料のカカオ豆。古くから歴史があり疲労回復の食物として重宝され通貨の代わりにもなっていた。コロンブスがカカオをスペインへ持ち帰り、イギリスがスペインからジャマイカを獲得してからカカオの生産拠点としてキャドバリー社はチョコレート会社として発展する。
    20世紀初頭、カカオの生産にはすでに奴隷制度が関わっていることを、クエーカー企業でさえ目をつぶってきた事実。アメリカ資本主義の欺瞞がここに。

    アメリカのハーシー社はもともとはキャラメルを製造していたが、創業者はキャドバリー社の製造を参考にし、アメリカでチョコレート産業が花開く。雇用を促進し、住居を確保し、孤児院までつくる優良企業に発展するが、従業員のストライキの憂き目にも合う。

    主にコートジボワールでの子供奴隷による生産の話が中心だが、近隣のマリやブルキナファソからの出稼ぎ労働者をコートジボワールが排斥し、近年の内戦でさらに混乱するという現状も語られる。

    この問題の根が深いのは、コートジボアールの児童労働だけれではなく近隣のさらに貧国から仕事を求めてカカオ産業を目指すこと、よって国は利権のために安い労働力を求め、弱者が搾取されることは止めようがなく、そして結局、西アフリカ全体の貧困の問題ということに立ち戻ってしまうということだ。

    大麻もコーヒーもカカオも嗜好性の高いものほど外貨を稼げるがゆえに発展途上国にとってみれば金のなる木に見えることだろう。
    大麻なら倫理的な問題もあるが、コーヒーよりもさらにポピュラーなカカオ、なんといってもチョコレートは子供から大人まで需要がある。

    日本も貧しい時代は子供を働きに出すというのは珍しいことではなかっただろうが(富岡日記ではなく、あゝ野麦峠のイメージ)そこで今の時代に、個人がなにを選択するのかということを考えると途方に暮れる。

    個人的にはチョコレートが好物というわけではないのだが、カカオの生産がコートジボワールの児童奴隷によるもので、その恩恵を世界が受け取っているのであればもはやチョコレートを口にすることに罪悪感を持たずにはいられない。

    (なお、読後に調べたところ、日本のチョコレートメーカーのカカオの仕入れ先はガーナが中心である。ガーナについてはこの本には全くの情報がない)

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    2014年11月26日
  • チョコレートの真実

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    カカオ農園で働く子供はそれが何になるか知らない。
    コートジボワールに行けば自転車が買えると隣国マリやブルキナファソから来た子供はだまされてカカオ農園で働かされるが給料をもらえることもなく搾取されている。穀物メジャーのカーギルやADMが買い付け、製菓メーカーがチョコレートを作る。児童労働を禁じる法律に対して製菓メーカーは調査をしぶり、見ないふりをする。
    子供達を働かせる農家も儲かっている訳ではなく、カカオの集配人は私兵に賄賂をせびられ、カカオ公社は権力と結びつき輸出した代金は闇に消える。
    チョコレートを食べる人が責任を感じる事はないが、真実は苦い。

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    2013年02月20日
  • チョコレートの真実

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    原料のカカオ豆を栽培する子供たちと
    それを食べる先進国の子供たちとの間には
    どれだけ 深い溝があるのか・・

    ショックを受けました。

    働かないと生きていけない世界。

    過酷な労働をしても 賃金が無い 
    または人身売買のような状態で つれて来られて働かされていたり・・

    さらに恐ろしいのは、その状況を作り出しているのは
    その豆を製造・加工・消費する
    先進国の私達自身だということ・・

    自分が口にするものについて
    ここまで無知だったことを恥ずかしいと思いました。

    「カカオ豆を収穫する手とチョコレートの包み紙を開ける手の間の溝が埋められるためには?」

    という著者の言葉に、
    今は何も答えられないほど、呆然としています。

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    2010年02月08日
  • チョコレートの真実

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    カカオひとつでここまで大きな問題を孕んでいたとは想像もしなかった。
    明治かロッテの箱型チョコの内面にカカオの解説が載っているのを目にしたことはあるが、児童労働(奴隷)やカカオ利権による政府高官らによる情報操作に拉致殺害、コートジボワールの移民問題なんて一切触れてなかったから非常に勉強になった。

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    2009年10月04日
  • チョコレートの真実

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    なんて衝撃的な内容。何気なく食べていたチョコレートが、とてつもない犠牲を伴っているたなんて。無知なことが、罪と知らずに罪を犯していることもあるのだと、考えさせられた。

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    2009年10月04日
  • チョコレートの真実

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     チョコレートの歴史や、シオラレオネやガーナのカカオ栽培の労働問題について様子など、とにかくチョコに関することが詳しく書かれています。これを読まなきゃ真のチョコ好きとは言えない☆

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    2009年10月04日
  • チョコレートの真実

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    キャロル・オフ氏は、カナダのウィニペグ生まれ、1981年にウェスタン・オンタリオ大学(英文学専攻)卒、CBCテレビの国際報道記者として活躍したジャーナリスト。旧ユーゴスラビアやアフリカの紛争、難民問題、グローバル資本主義の闇、児童労働などの国際的な社会問題を取り上げたノンフィクションを多数執筆。ジェミニ賞(カナダの優れた報道・ドキュメンタリー番組に贈られる賞)、B.C.ノンフィクション賞(カナダ最大級のノンフィクション文学賞)等受賞。
    本書は、チョコレート産業の裏に潜む「苦い真実」を告発するノンフィクションで、原書は『BITTER CHOCOLATE:Investigating the Dark Side of the World Most Seductive Sweet(苦いチョコレート:世界で最も魅惑的な甘味の暗黒面を調査する』(2006年)。
    私は、国際紛争などを含む、国際的な社会問題に関心があり、これまでも数多のノンフィクション物を読んできて、本書も題名は知っていた(因みに、英治出版にはこの種のテーマの良書が多数ある)が、今般新古書店でたまたま見つけ、手に取った。
    主な内容は以下である。
    ◆西アフリカのコートジボアールのカカオ農園では、多くの子供たちが過酷な労働をさせられているが、彼らはそのカカオが何になるのかも知らず、当然ながらチョコレートを食べたこともない。
    ◆カカオの起源は、古代マヤ・アステカ文明に遡り、当時は神聖な飲み物とされていたが、その後、植民地支配と奴隷制度を通じて欧米に広がるとともに、富と権力の象徴となり、同時に搾取の対象となっていった。
    ◆更に、資本主義のグローバル化が進展すると、カカオ産業は多国籍企業に支配されるようになり、現地の労働者に利益が落ちることはなく、他方、児童労働や人身売買、政府と企業の癒着、内戦の資金源化、告発者への圧力などの問題が発生している。
    ◆フェアトレードは、認証コストが高く、小規模事業者には現実的な選択肢とはなりにくく、また、フェアトレード企業も大企業に吸収されるなど、制度は形骸化している。
    ◆先進国のチョコレート消費者は無意識にこの問題に加担していることを知ることが必要である。
    一通りページを繰って、チョコレートの搾取構造の実態と、それがなぜ長く続き、また覆い隠されてしまうのかが、非常によくわかった。そして、コーヒー、サトウキビ、たばこ等の、主に嗜好品といわれる国際産品というのは、大なり小なり似た構造を持っていることにも気付いた。
    ただ、一つ疑問に思ったのは、チョコレート産業がそれほどの魅力あるビジネスなのかということだったが、読後に調べたところ、世界のチョコレート市場の規模は10兆円以上(うち、日本は1兆円弱)で、利益率が高く(板チョコ1枚の価格のうち、カカオ農家に渡るのは数%以下という)、かつ、ゴディバのような高級ブランドが作るブランド価値、ネスレのような多国籍企業によるグローバルな供給網に支えられた、巨大な利益を生む、安定したグローバルビジネスであることがわかった。
    私は、現在の世界の究極的な問題の一つは、行き過ぎた資本主義だと考えている(そのほかの問題は、生命工学、人工知能等である)。物理的なフロンティアが消滅した現代(宇宙を新たなフロンティアと考えるのは早計)においては、資本主義は基本的にパイの奪い合いでしかない。この問題を解決するには、各人が過大な物欲・金銭欲を抑えるしかなく、この基本的な考え方において、私は、斎藤公平氏のいう「脱成長」に賛同している。
    私は、バレンタインにチョコを贈ることや、自分へのご褒美に高級チョコを買うことを、否定するつもりはないが、せめて、そのときに、アフリカの子供たちを思い出すこと、そして、何か自分にできることはないのかを考えることが、第一歩になると思うのだ。
    (2025年10月了)

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    2025年10月21日
  • チョコレートの真実

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    コートジボワールで生きるために働く子どもたちと、先進国の子どもたちに愛されるチョコレート。120円のチョコレートは現地では米ひと袋、少年の日給3日分よりも高い。
    「これは私たちの生きている世界の裂け目を示している。カカオの実を収穫する手と、チョコレートに伸ばす手の間の溝は、埋めようもなく深い。」
    12歳以下の子どもたちが、1万人以上、毎日12時間以上、年に200ドル以下で働く。

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    2025年02月08日
  • チョコレートの真実

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    フェアトレードといった言葉は知っていたし、児童労働の話も聞いたことはあったが、もっと昔の話だと思い、これほど最近まで取り沙汰されていたとは知らなかった。

    政治や憲兵など、市民の暮らしを良くしようと行動べきする人達が目をつぶったり賄賂で動いたりと腐敗すると、ここまで状況が悪化するんだというのを実感した。なんでこんなに汚い人間が多いんだろう。

    こうしたルポの本はあまり読んでこなかったけど、面白かったし色々な切り口の問題の本を読んでみたい。

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    2023年04月16日
  • チョコレートの真実

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    心苦しい罪悪感と、チョコレートの無い生活なんて嫌だという欲と、私なんかが解決できやしないという無力感。
    そういった、ごったまぜな感情になった。

    平和で満たされた生活をしていると、カカオをとりまく苦しい世界が今現実にあるなんて、信じられない。

    それでも、目をつぶっていてはいけない、と思った。
    私には何もできなくても。
    知ること。
    それが全ての始まりなんだろう。

    今後、チョコレートを見るたびに、一瞬ひっかかるようになるかもしれない。
    あるいは、都合よくすっかり忘れてしまうのかもしれない。
    それでも、この本を読んでよかったと思う。


    【memo】
    人は、良い環境でも、与えられたものであると満足できない。
    自分でつかみとった、という感覚が大切。

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    2020年05月27日
  • チョコレートの真実

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    チョコレートが南米の暴虐な植民地支配からアフリカ奴隷貿易、時を経てアフリカでの栽培開始による一次産品モノカルチャー化と市場価格暴落による農村の破壊と飢餓、そして人身売買を伴う児童奴隷労働な実態を追った迫真のノンフィクション。
    HERSHEYなどの多国籍食品メーカーによる第三世界の収奪と労働環境に対する冷淡さは心を冷め冷めとさせます。

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    2016年09月30日
  • チョコレートの真実

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    成毛眞氏書評からのリファレンス。タイトルのとおり、古代マヤ文明において神々の食べ物とされたカカオ歴史、チョコレートの製品化とリーディングカンパニーの変遷。そして世界規模の格差を浮かび上がらせる現代のカカオ生産ビジネスが抱える暗部。

    チャーリーとチョコレート工場(あの映画は1971年にも、チョコレート工場の秘密として映画化されている)にはちゃんとモデルがあって、それは自身の名前を冠する町ハーシーを建築し、孤児を引き取り育てたミルトン・ハーシーだった等のくだりは、当時のヨーロッパ企業とアメリカ経済の絡みかたまで俯瞰でき楽しい内容だった。

    しかし、カカオ生産ビジネスが今なお抱える、児童強制労働にまつわる疑義は、ジャーナリズムの錯綜などに起因し問題が混迷を極めており、読んでいて出口のない迷路にいるような錯覚を覚えた。

    本書によれば、カカオ生産世界一を誇るコートジボワールの農園で、マリから労働力として調達される児童は10年近くに及ぶ無償の労働と虐待を強いられているケースがあり、こうした児童は、自分たちが「奴隷」であるという認識すら持たされず、労働を終えて帰国して以降も社会に適合することができず、ギャングになるほかの人生は残っていないとされている。

    カカオ生産に限った話ではないかもしれない、このような人権問題を可哀想だなどという気持ち一つで、助けてあげたいというアプローチを取ることは、真実と解決への道を曇らせてしまうのかもしれない。一方で、本質的な問題の一つは、マリの児童たちは家族によって送り出されており、それを輸送する人も、罪悪の意識は希薄だという。人格すら十分形成されていない児童から人生を奪ってしまっている行為の連鎖を、本質的に断ち切るのは、「自尊心」なのかもしれないと感じた。

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    2013年01月18日
  • チョコレートの真実

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    普段何気なく食べているチョコレートがどうやって作られているか知っているか。
    私はそのほとんどを知らなかった。

    その影には、カカオ原産地の国々の貧困、政治の腐敗、そこからくる児童労働、児童奴隷、大企業の思惑、どっち付かずの消費者の倫理観が影を潜めており、複雑に絡み合っている。

    特にチョコレートが児童労働、奴隷の犠牲の上に成り立っているとの指摘は自分のあらゆる食品についての姿勢を考え直すきっかけになった。

    カカオ原産国の収入源の確保と向上、フェアトレードの仕組みの見直しなど、やるべきことは多い。

    綿密な取材に基づいた衝撃のノンフィクション

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    2012年08月08日
  • チョコレートの真実

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    ガリガリガリガリとチョコレートを一気食いしてしまうピーナッツも、流石にこれを読んだ後は考えさせられました。

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    2011年06月12日
  • チョコレートの真実

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    ネタバレ

    チョコレートの甘さに隠された真実の姿を描き出した本。チョコレートの歴史から現在の状況に至るまでを書き出している。チョコレートは過酷な労働環境で作られ、冷酷な世界市場経済に左右されている実態がわかる本。

    チョコレートを今までみたいに単純に楽しんでは食べれなくなるかもしれません。

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    2010年12月17日