チョコレートの真実

チョコレートの真実

2,640円 (税込)

13pt

世界で最も愛されるお菓子・チョコレート。その甘さの裏には、苦い真実がある。
カカオ生産の現場で横行する児童労働の実態や、巨大企業・政府の腐敗。今なお続く「哀しみの歴史」を気鋭の女性ジャーナリストが危険をおかして取材した、「真実」の重みが胸を打つノンフィクション。

カカオ農園で働く子供たちは、チョコレートを知らない

世界最大のカカオ豆の輸出国、コートジボワール。密林奥深くの村を訪れたカナダ人ジャーナリストのキャロル・オフは、カカオ農園で働く子供たちに出会う。子供たちは自分たちが育てた豆から何が作られるのかを知らない。自分に課された過酷な労働が、先進国の人々が愛するお菓子であることも、チョコレートが何なのかさえも。

マヤ・アステカの時代に始まるチョコレートの魅惑の歴史。そのなかで生まれ、今なお続いている、過酷な「児童労働」の実態と、巨大企業や政府の腐敗。その背景にある貧困と民族間対立。そして私たち先進国の消費者の行動は、この問題にどう関わっているのか?
本書は、この“世界で最も愛されるお菓子”の裏にある「苦い真実」を、さまざまな角度から明らかにする。

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チョコレートの真実 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    斎藤幸平『人新世の「資本論」』にて、資本主義による成長の代償を後進国がおっかぶるという主張があったが、チョコレート産業におけるそれを見た。

    先進国の都合でカカオの生産地にされた挙げ句、市場価格の暴落により貧困にあえぐ人々。奴隷同然の扱いを受けタダ働きさせられる子供たち。

    私達はそれらの人々を犠牲

    0
    2023年05月13日

    Posted by ブクログ

    アブドゥライ・マッコ コートジボワール中部の都市ブアケ駐在のマリ総領事 内部告発で職を解任 マリ人児童労働に一躍買った人物
    人身売買は夜行われる。複雑に絡み合った制度は、フェアトレードチョコですぐに解決できるものではない。
    フェアトレードはあまりに単純化されすぎている

    0
    2023年03月05日

    Posted by ブクログ

    チョコレートの原料のカカオ豆。古くから歴史があり疲労回復の食物として重宝され通貨の代わりにもなっていた。コロンブスがカカオをスペインへ持ち帰り、イギリスがスペインからジャマイカを獲得してからカカオの生産拠点としてキャドバリー社はチョコレート会社として発展する。
    20世紀初頭、カカオの生産にはすでに奴

    0
    2014年11月26日

    Posted by ブクログ

    カカオ農園で働く子供はそれが何になるか知らない。
    コートジボワールに行けば自転車が買えると隣国マリやブルキナファソから来た子供はだまされてカカオ農園で働かされるが給料をもらえることもなく搾取されている。穀物メジャーのカーギルやADMが買い付け、製菓メーカーがチョコレートを作る。児童労働を禁じる法律に

    0
    2013年02月20日

    Posted by ブクログ

    原料のカカオ豆を栽培する子供たちと
    それを食べる先進国の子供たちとの間には
    どれだけ 深い溝があるのか・・

    ショックを受けました。

    働かないと生きていけない世界。

    過酷な労働をしても 賃金が無い 
    または人身売買のような状態で つれて来られて働かされていたり・・

    さらに恐ろしいのは、その状況

    0
    2010年02月08日

    Posted by ブクログ

    カカオひとつでここまで大きな問題を孕んでいたとは想像もしなかった。
    明治かロッテの箱型チョコの内面にカカオの解説が載っているのを目にしたことはあるが、児童労働(奴隷)やカカオ利権による政府高官らによる情報操作に拉致殺害、コートジボワールの移民問題なんて一切触れてなかったから非常に勉強になった。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    なんて衝撃的な内容。何気なく食べていたチョコレートが、とてつもない犠牲を伴っているたなんて。無知なことが、罪と知らずに罪を犯していることもあるのだと、考えさせられた。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

     チョコレートの歴史や、シオラレオネやガーナのカカオ栽培の労働問題について様子など、とにかくチョコに関することが詳しく書かれています。これを読まなきゃ真のチョコ好きとは言えない☆

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    キャロル・オフ氏は、カナダのウィニペグ生まれ、1981年にウェスタン・オンタリオ大学(英文学専攻)卒、CBCテレビの国際報道記者として活躍したジャーナリスト。旧ユーゴスラビアやアフリカの紛争、難民問題、グローバル資本主義の闇、児童労働などの国際的な社会問題を取り上げたノンフィクションを多数執筆。ジェ

    0
    2025年10月21日

    Posted by ブクログ

    コートジボワールで生きるために働く子どもたちと、先進国の子どもたちに愛されるチョコレート。120円のチョコレートは現地では米ひと袋、少年の日給3日分よりも高い。
    「これは私たちの生きている世界の裂け目を示している。カカオの実を収穫する手と、チョコレートに伸ばす手の間の溝は、埋めようもなく深い。」
    1

    0
    2025年02月08日

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