久保田章市のレビュー一覧
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著者の久保田さんは現職の市長。
銀行勤めや大学教授を経て、平成25年から地元である島根県浜田市の市長をされているそうです。
地方自治体や地方議会の姿、自治体の財源や役所の施策、果ては首長を目指す方へのアドバイスなどが平易な文体で書かれており、タイトルどおり「役所のしくみ」についてざっくりと理解を深められる一冊。
「うん、あるある」とうなずきながら読み進めていたのですが、災害対応とか自分の業務に当てはまるような内容もあり、少し気分が重くなっちゃった部分も(笑)。
ですが、役所や地方自治についてとても分かりやすく解説されているので、特に中堅どころの公務員さんや、役所と接する機会の多い方には大いにタ -
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島根県浜田市って知ってます?
まぁ、ほとんど知られてない、島根西部のとある過疎の市長さんによる、市町村の現状と、地方自治体の組織と意思決定の構図などを、自らが大学教授から市長に転じて学んだことを体系的にエッセイ的にまとめた本。
公共事業で26年飯食ってきた者として完全なる初見の内容はさすがにないが、
「これってこうだよね」と概念として理解していたものを、体系だって、示せるものは数字にて、記載してあるものを見ると非常に分かりやすい。
あとは廃棄物処理に関わる者として、
浜田市のごみ処理施設はクボタ環境、不燃ごみ処理施設は浅野アタカ、と業界ではどちらかというと暗部を飲み込める2大企業が請け負っ -
Posted by ブクログ
平成の大合併 職員削減
新規採用を減らす 退職者の1/3を採用 課長70人 新たな行政需要
→2/3採用、社会人採用 住民100人に対し職員1人では足りない
解は現場にあり
条例
議員の1/12の賛成で議会提出 または選挙権者の1/50以上の連署で制定請求可能
平成の大合併 特例で5万人→3万人で市に 村から町は都道府県の条例で
合併特例債=地方債 事業費の95%の7割が交付税借置 3倍の事業が可能
首長 施策予算を作成議会で承認 議会の役割 条例 予算 決算 の決定
年収1300円前後≒大企業部長、金融支店長、大学教授
議員はその4~6割だが兼業が半数
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ネタバレふるさと納税担当者は、おおみそか、紅白終了前の帰宅が目標。
災害時は防災担当部署は忙しい。防災出前講座は土日にも行われる。
コロナなど緊急事態では臨時業務2動員される。選挙なども。
事務ミスは記者発表で叩かれる。役所の仕事はミスは許されない。
陳情や請願。西岸は憲法に定められた制度。憲法16条。
市町村合併で、職員削減した際、民間では希望退職を募るが、自治体では新規採用を減らした。その結果若手が少なくなった。
市職員の適正規模は、住民100人に一人と言われた。人口減で変化。
笑点では、公務員や政治家の仕事ぶりを揶揄するネタが受ける。
飲食店で市職員だとわかると嫌味を言われる。仲間としか飲みに行 -
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市の税金収入を増やすためにはどうするのか?
うーん。人口を増やすために引っ越してもらう。
そのために、子育て世代や若者などをターゲットを絞って、その施策を行うと思ってた。それも正解だが、本書に書いてたのが固定資産税を増やすために、個人の住宅建設の推奨や工場誘致。。。。
軽自動車税を増やすために軽自動車の購入促進。。。
なんだろう。そんな方法でよいのだろうか。。。
全然、間違ってはいないが、なんかモヤモヤ。なんでだろう。市民から税金を取ってやろうというの動機が見えているからなのかな?
その他、統計のミスで全国一位を逃してしまうなどと、マイナス面が妙に印象に残ってしまう。
あと市町村の大合併