スラヴォイ・ジジェクのレビュー一覧
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進歩主義を疑う視点を身につけられる。
様々な思想は、良い面もあれば。欠点もある。どれだけ素晴らしいものでも、その性質があるが故に、陥る穴がある。そして、その弱点は、その思想が見落としている側面による。
ファシズム系の展望には保守的な近代化がある。伝統的イデオロギーが出てくると厄介
科学が環境問題を生み出しているが、科学を捨てて問題解決はない
地球工学という考え方があるが、地球規模の協調が必要
大文字をうたがうさいには、ソクラテスに帰れ
右派ポピュリズムの悪循環もきりがはれるときがある
既存の枠内では、運命が予め決まっているかのように見えるが、それでもこの枠組みを変えることはできる。
→今の -
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イアン・ブルマと並行して読んでいると、ジジェクの言う「メビウスの輪」というのが実感できる。植民地主義への批判は真っ当だが、ポストコロニアルの現地の政府が横暴な専制、暴政を行う。「悪手かより悪い手か(前門の虎、後門の狼)という選択しかないように見える」。なるほど。惨事の脅威に立ち向かうよう求められている現代、同時に「管理された世界の一見正常な構造やリズムこそが究極の惨事であるという点を念頭に置く必要もある」と。
人類が目指しうる唯一の疑いなき「進歩的」目標は単純な生存なのだ、というのは深く納得。
ソクラテス革命が必要。詭弁家(ソフィスト)たちが演じる空虚な詐術がポリス(都市国家)の伝統をもっと -
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ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルのヨルダン川西岸に対する姿勢に対する、西側諸国の欺瞞。抗議しているように見せかけて、内心現状肯定、現状を存続させることを願っているというウォークネスの偽善的態度を喝破している。
アメリカやヨーロッパの新右派がウクライナ支持を躊躇、これがロシアの姿勢を反映しているように見えるのは不思議ではない、両者はグローバル文化戦争の同じ側、二つのバージョンだという説明も分かりやすい。だからこれを機に、軍事行動だけでなく、生態系破壊の危機を防ぐような暮らし方に切り替え、旧植民地諸国に借りがあることを認めるべきだ、と。
アサンジは、自由を脅かす最も危険な脅威は公の公権力からもた -
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訳者によるとジジェク思想は次の3つの要素を柱としている。
1.哲学~ヘーゲルとラカンを筆頭に、カント、ハイデガー、マルクス、フロイトからの概念群が用いられる。西洋哲学の古典や近代哲学、ポストモダニズム思想の各潮流にも頻繁に言及がある。
2.時事~原稿執筆当時から1年以内くらいの範囲で起こった出来事が分析される。
3.文化~映画や音楽、小説や美術に加え、ジョークや政治、宗教や歴史を含む広義の文化が参照される。加えて、近年では量子物理学や進化生物学のような、自然科学の分野への言及、そして西洋以外(特にアジア)の文化や宗教への言及も増えてきた。
感想としては以下の通り。
・ヘーゲルやラカンに言及する -
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世界の危機的現象「四騎士」(疫病・戦争・飢餓・死)により世界は壊滅へと動き出している、と言う。ロシアvsウクライナも双方に「平和維持の為の戦争」と言う理屈から多くの国民の死を伴っても未だ解決しない。それは「非合理的な欲望」が混載された状況で「権威主義」を捨てることができない国家が増えてきている所為でもある、と言う。スパイ行為、情報漏洩事件としてスノーデン、アサンジは国家の監視体制(我々全員が監視されている状況)を世の中に告発した例であり、歪められた「情報の透明性」は極めて難しい事と世に蔓延る怠慢な政治家が言う「真理・真実」とは真に受け入れがたい。その為には国民が「何もしない傍観者」ではなく、目