河治和香のレビュー一覧
-
新聞記者の鶯亭金升が歌川国芳の末娘・お芳に、国芳の十三回忌が行われた明治六年頃を中心に、国芳一門のそれぞれの半生を語るエピソード集。
同作家さんの「国芳一門浮世絵草紙」シリーズの後日談らしい。シリーズはお芳の姉・登鯉を主人公に据えた騒動記らしいが、そちらを読んでいなくても楽しめた。お侠な登鯉とは対...続きを読むPosted by ブクログ -
江戸末期〜明治にかけての雰囲気が良く出てますね。おおらか、浮き沈み、個性、粋。有名人が出てくるのもへぇ〜って感じ。もっとこの分野に詳しかったならば、より楽しめたのかもしれません。Posted by ブクログ
-
このシリーズは本当に面白い!大きな声では言えないけど、私も国芳の狸の絵が好き。でもこれが本の表紙に使われるなんて、国芳もびっくりだろうな。Posted by ブクログ
-
幕末で名を馳せたあの人やこの人たちが登場します。
日本を変えようと駆け抜けていく男たち。
それを横から見ている女たち。
何とも切ないなぁ。
お玉の遣る瀬無さが伝わってくる様です。Posted by ブクログ -
「侠風むすめ」の続編。
あいかわらず、登鯉さんは絵より男に気持ちが向かっています。
そしてもてもて。
このシリーズは、登鯉さんの恋バナがメインだと、あきらめました。Posted by ブクログ -
国芳一門の話。
「ヨイ豊」で豊国一門の話を読んだ翌日に読んで、清太郎(4代豊国)がひどい奴に書かれていたので、びっくり。
国芳を筆頭に、登場人物が魅力的でテンポも良く、話が進んで面白かった。
章毎に関係する浮世絵が載せてあるのも良かった。
ただ、国芳の娘 登鯉(とり)が、あまり絵に向かっていない...続きを読むPosted by ブクログ -
江戸っ子女鍼師のおしゃあの、幕末から明治にかけての物語。
お相手役には、塩飽島から来た水夫、のちに幕府公式のオランダ留学生に選ばれ箱館戦争にも参加した古川庄八を。
女流作家さんの歴史作品はクセがあるものが多いような気がしますが、主人公おしゃあの江戸っ子ならではの気質からなのか、はたまた筆者自身の持...続きを読むPosted by ブクログ -
江戸から明治に生きた粋な女性の話。キップがよいとはこういうことか。
恋愛というよりは時代の景色が楽しめた気がする。
鍼灸院に一度いってみたくなるなぁ。肩凝りなおりそう。Posted by ブクログ -
とにかくおもしろい!
国芳一門の連中のおかしさったら。そして登鯉ちゃんの大人びた、ある種冷めたようなものの見方がいいです。
そんな登鯉ちゃんも、やっぱりまだまだ子供な部分があって、そういうところがまた可愛いんだよなァ~って、もう、出てくる人みんなバカで情に篤くて、ニヤニヤしてしまう。
江戸の風俗、異...続きを読むPosted by ブクログ