ピエール=フランソワラスネールのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「ミステリーの人間学」にのっていたので。
19世紀のフランス、犯罪は貧困と無知ゆえだと思われいてた時代、教育があり富裕層出身の犯罪者ラスネールは、自分の犯罪を社会への復讐だと主張し、社会現象となった。
そのラスネールが残した回想録で、
自分の育ちから、犯罪歴やその主張が書かれていた。
時代と国境を越え衝撃を与えた作品らしいが、
自分の犯した罪のただの言い訳にしか読めない。
家庭内で盗みを始めたのは兄のせいだとか、
手形の偽造をはたらくやいなや、裏切られたからと殺人を犯すとか。
それにしても、まだ指紋もDNAも捜査手法になかった時代、意外と犯罪がうまくいかないのに驚いた。