あらすじ
バルザック、ユゴー、ブルトンら多くの作家を魅了し、知識人が面会に列をなした知的で洗練された伝説の犯罪者の獄中記。本邦初訳
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Posted by ブクログ
「ミステリーの人間学」にのっていたので。
19世紀のフランス、犯罪は貧困と無知ゆえだと思われいてた時代、教育があり富裕層出身の犯罪者ラスネールは、自分の犯罪を社会への復讐だと主張し、社会現象となった。
そのラスネールが残した回想録で、
自分の育ちから、犯罪歴やその主張が書かれていた。
時代と国境を越え衝撃を与えた作品らしいが、
自分の犯した罪のただの言い訳にしか読めない。
家庭内で盗みを始めたのは兄のせいだとか、
手形の偽造をはたらくやいなや、裏切られたからと殺人を犯すとか。
それにしても、まだ指紋もDNAも捜査手法になかった時代、意外と犯罪がうまくいかないのに驚いた。