ケヴィン・ウィルソンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なんとも説明的なタイトルで辟易するが、原題は“NOTHING TO SEE HERE”とそっけない。ただでさえハンディのある翻訳物なので、ぱっと見てわかるタイトルとカバーは致し方ないのかもしれない。
ぼくが本書を手に取って最初に思ったのは、キングの『ファイアスターター』ばりの活劇小説だったが、実際はまさかの家族小説だった。
テネシー州の上院議員の妻となった高校時代の親友からの頼みで、亡くなった先妻の遺児(双子)の世話をすることになったリリアン。だが、この双子は興奮すると発火するという特異体質だった……。
訳者あとがきにもあるが、リリアンと双子だけでなく登場人物すべてが一癖も二癖もあり、単純に善 -
Posted by ブクログ
この本が言いたい事をまとめれば、
多くの大人は子供たちと出来る限り関わらないようにしたり、自分の都合を押し付けてばかりいる。
しかし、子供たちの人格を尊重して付き合えば、子供たちも懐き信じてくれる。
くらいでしょう。それをストレートに物語にしたら、なんだか重苦しいばかりの話になりそうなところを、主人公の双子を発火する子供(文字通り燃え上がります。服も焼けるし火事にもなりますが、本人はダメージを受けません)にしたので、なんだか楽しい話になりました。そして登場人物を片っ端から「一見xxだけど実は・・・」とした事も成功の一つでしょうね。端役なのですがメイドのメアリーのキャラなど、なかなかです。
どこ -
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Posted by ブクログ
現状から抜け出したくて
一生懸命勉強して入った学校で
大人の?お金持ちの?理不尽な理由で退学に
リリアンの人生への悲観を思うと
何ともいたたまれない始まり
親友だと思っていた同級生が
退学の理由なのに
ペンパルになってその後再開する2人
私だったらこの子と親友なんて無理だわ
って思ってしまったけれど
意思の強さとか自信とか
羨ましいなと思うところはあった
登場人物の感情を推しはかるのが
少し難しかったけれど
人の複雑な気持ちが垣間見れた気がする
もっとファイヤーでワーっで大騒ぎ
な感じかと思ったら
思いの外しっとり静かな困難でした
双子にとって燃えることの意味とは
これから始まる新し -
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