ケヴィン・ウィルソンのレビュー一覧

  • リリアンと燃える双子の終わらない夏

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    特殊な設定、環境にも関わらず、さくっと読める物語でした。
    主人公の思い切っちゃう感じや双子の賢さがよかった!切ない面もあるけど…
    なにより好きなのは家政婦のメアリー。彼女の作る料理を食べてみたい。
    物語の後、リリアンと双子たちはどうなったのか。

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    2022年10月15日
  • リリアンと燃える双子の終わらない夏

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    荒唐無稽な設定にやっぱり日本人には伝わりにくい様々なやりとり。なのに読書中も読後感も清々しいのは、解説者さんの後書きにもあったよーに、作者の『誰にだってきっといいところはある』とゆー愛情にあるのかな。僕もそーありたいけど、なかなか。久しぶりに童話的な寓話の世界にどっぷり!

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    2022年09月22日
  • リリアンと燃える双子の終わらない夏

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    さえない生活をしているリリアンに友達のマディソンから双子の面倒を見て欲しいと頼まれる。底辺のリリアンと富みと権力を持ったマディソンの変わった友情と発火する双子へ芽生えた愛が生き生きと描かれている。雑で少しばかり下品なリリアンの真面目で愛情深い優しさに、彼女を好きにならずにはいられない。

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    2022年08月27日
  • リリアンと燃える双子の終わらない夏

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    このノベルは盛り上がるところとそうでないところが適度に仕組まれ、抑揚が利いた作品の印象がする。
    著者が持つ人生訓や道理がリリアンやマディソンの口をとおして語られ、納得や同意、説得させられるところが散りばめられている。
    独創的で個性的なこの作品を訳者も我々読者に素直に伝えている良作と思う。

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    2022年07月24日
  • リリアンと燃える双子の終わらない夏

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    なんとも説明的なタイトルで辟易するが、原題は“NOTHING TO SEE HERE”とそっけない。ただでさえハンディのある翻訳物なので、ぱっと見てわかるタイトルとカバーは致し方ないのかもしれない。
    ぼくが本書を手に取って最初に思ったのは、キングの『ファイアスターター』ばりの活劇小説だったが、実際はまさかの家族小説だった。
    テネシー州の上院議員の妻となった高校時代の親友からの頼みで、亡くなった先妻の遺児(双子)の世話をすることになったリリアン。だが、この双子は興奮すると発火するという特異体質だった……。
    訳者あとがきにもあるが、リリアンと双子だけでなく登場人物すべてが一癖も二癖もあり、単純に善

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    2022年07月23日
  • リリアンと燃える双子の終わらない夏

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    この本が言いたい事をまとめれば、
    多くの大人は子供たちと出来る限り関わらないようにしたり、自分の都合を押し付けてばかりいる。
    しかし、子供たちの人格を尊重して付き合えば、子供たちも懐き信じてくれる。
    くらいでしょう。それをストレートに物語にしたら、なんだか重苦しいばかりの話になりそうなところを、主人公の双子を発火する子供(文字通り燃え上がります。服も焼けるし火事にもなりますが、本人はダメージを受けません)にしたので、なんだか楽しい話になりました。そして登場人物を片っ端から「一見xxだけど実は・・・」とした事も成功の一つでしょうね。端役なのですがメイドのメアリーのキャラなど、なかなかです。
    どこ

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    2022年07月13日
  • リリアンと燃える双子の終わらない夏

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    良かった! 泣けるし、笑えるし、びっくりする。ストーリーに引き込まれ子どもが発火しないかヒヤヒヤするし、金持ちの政治家には腹が立つし読書の時間が待ち遠しかった。

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    2022年07月11日
  • リリアンと燃える双子の終わらない夏

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    レジ打ちの仕事を掛け持ちし、自宅の屋根裏部屋でその日暮らしの生活をしているリリアン(28歳)。そんな彼女のもとに、上院議員の妻である旧友から、夫の前妻の子供(双子10歳)の教育係の仕事を頼まれる。ただこの子たちは、興奮すると〈発火〉する体質であった。
    登場人物がクセだらけの人たちで、リリアンのどこかダルそうな語りでありながらリズミカルに進む。彼女と双子の育ってきた境遇が重なる部分があり双子に自分の姿を投影し、そんなところも彼女らにとっては良かったのかも。最後は「してやった」と爽快な読後感。 

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    2022年06月18日
  • リリアンと燃える双子の終わらない夏

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    現状から抜け出したくて
    一生懸命勉強して入った学校で
    大人の?お金持ちの?理不尽な理由で退学に
    リリアンの人生への悲観を思うと
    何ともいたたまれない始まり

    親友だと思っていた同級生が
    退学の理由なのに
    ペンパルになってその後再開する2人

    私だったらこの子と親友なんて無理だわ
    って思ってしまったけれど
    意思の強さとか自信とか
    羨ましいなと思うところはあった

    登場人物の感情を推しはかるのが
    少し難しかったけれど
    人の複雑な気持ちが垣間見れた気がする

    もっとファイヤーでワーっで大騒ぎ
    な感じかと思ったら
    思いの外しっとり静かな困難でした

    双子にとって燃えることの意味とは
    これから始まる新し

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    2025年02月13日
  • リリアンと燃える双子の終わらない夏

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    海外の本を初めて読みたいと思った作品。
    ブラックジョークなどを交えて物語が淡々と進んでいくので最後まで面白かった。
    タイトルから結末が想像できてしまうのが少し惜しいなと感じてしまったが、結末がわかっていても飽きずにたのしめた。

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    2024年11月07日
  • リリアンと燃える双子の終わらない夏

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    タイトルの燃える双子は何らかの比喩かと思っていたらそのまま発火する双子。発火する双子とその家庭教師になった女性の夏の話。

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    2025年03月05日
  • リリアンと燃える双子の終わらない夏

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    普通にいい本だった。「社会的に生きるということ」を一人一人に立場で考える道徳的な本だった。「模範的」からずれた時の寄り添い方。「模範的」とは「人間性を失う」ことなのか?シンプルな内容で普通ゆえに全然ごまかしがきかない世界を最後まで書ききった作者はすごいと思う。そして登場人物一人一人が一歩ずつ成長し前へ進めたのが良かったと思う。

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    2023年06月01日
  • リリアンと燃える双子の終わらない夏

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    タイトルでちょっと引いていたのだけれど、あれ?『地球の中心までトンネルを掘る』のケヴィン・ウィルソン?ということで読む。『地球の〜』は不思議さが強かった(それがよかった)けど、こちらは意外にも”ちゃんとしたお話”で、おセンチ具合もちょうどよかった。

    しかし『地球の〜』について著者プロフィールには原題のみで邦題はなく、訳者あとがきでも邦訳に触れられてないのはどうしたわけだろう。リリアンで初めてケヴィン・ウィルソンを読む人や、興味を持った人に、いささか不親切なような気がしました。

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    2022年07月25日